アクティビストM&S、三東工業社定時株主総会において、代表取締役社長解任要求の株主提案書を提出。

日本国内の上場企業を対象に、アクティビスト活動を行う『物言う株主』合同会社M&Sが、株式会社三東工業社第64回定時株主総会において一株当たり116円の配当、現代表取締役社長の解任及び社外取締役選任要求の株主提案書を提出。昨年に続き株主への委任状勧誘(プロキシ―ファイト)を実施。


 

合同会社M&S(所在地:東京都中央区、代表社員:内藤 昌弘)は、発行済株式総数の1%以上を6カ月以上の期間保有し、2018年6月30日時点での株式約83千株、発行済株式総数の12.23%を保有する大株主が株式会社三東工業社(本社:滋賀県栗東市、代表取締役社長:奥田 克実、以下「三東工業社」)に対し、2018年9月27日開催予定の三東工業社第64回定時株主総会において、2018年7月24日付けで議案提案権を行使いたしました。

 

1、提案内容

① 剰余金の処分の件

第64回の期末剰余金として、普通株式1株当たり金116円を配当する。

 

② 取締役解任の件

代表取締役奥田克実氏を解任する。

 

③ 取締役1名選任の件

社外取締役として矢口達也氏を選任する。

 

2、提案理由

① 剰余金の処分の件

昨年の三東工業社定時株主総会で弊社が株主提案させていただいた内容の通り、三東工業社は3.7億円相当の定期預金を長年組み続けている一方で、毎年銀行借入も行っております。前期第3四半期報告書においても、再び3.8億円の借入金が計上されております。これらはいずれも三東工業社のメインバンクである滋賀銀行との取引であり、同一の銀行で定期預金を組むと同時に借入を行うという歪な取引状況であると言えます。定期預金の継続理由として、「もしも何かがあった時のため」とのご回答を頂戴しておりますが、これまでの三東工業社の過去の資金需要状況、経営成績及び財務状況等に鑑みると、定期預金を解約するまでに迫られた時期はなく、必要性を疑わざるを得ません。企業価値向上に向けた資産の有効活用をしていない現在の状況では、増配や自社株買い等を通した株主還元を行うべきであり、これ以上会社内に資金を留保する必要はありません。三東工業社の財務状況に鑑みると、今回の予定配当金の額は株主からみて十分なものではないと考えます。むしろ、定期預金等の非効率な資産配分が継続されている現在、企業価値向上の観点から当期純利益相当の金額を株主に還元すべきだと考えます。従って、弊社は下記理論配当額に基づいた、1株当たり金116円の配当による、株

主還元を要求します。

 

80百万円(直近の業績予想に基づく当期純利益)÷686千株(発行済株式数)

=116.6円(1株当たりの配当金額)

 

 なお、仮に、三東工業社の第64期当期純利益が予想を下回ったとしても、現在の財

務状況であれば上記配当は容易に実行できるものと考えます。

 

 

 

② 取締役解任の件

 三東工業社の過去10年間の経営状況として、利益が低迷しているだけでなく、低PBRの状況が続いております。この現状の一因として、2007年に就任した現代表取締役社長である奥田克実氏の非効率的な経営に問題があると考えられます。奥田氏の就任当初からの三東工業社の株価を確認すると、就任当初はリーマンショックの影響もあり大きく株価が下がり、それ以降も引き続き目立った上昇は見受けられず、就任以降過

去10年間のPBRの平均値は約0.36倍と非常に低い水準を維持したままの状況となっております。また、奥田氏は、弊社が昨年の株主総会でも財務体質の改善を要求させて頂いた通り、現預金が豊富にあるにも関わらず銀行借入を実行しており、自ら非効率な財務状況を招いております。株価の低迷は、奥田氏の上場企業の代表取締役社長としての経営姿勢が株主を軽視するものだと、株主から判断された表れではないのでしょう

か。

 以上の理由から、弊社は、代表取締役である奥田氏の解任が必要であると考えます。

 

③ 取締役1名選任の件

取締役候補者は以下の通りです。

【氏名】

矢口 達也

【生年月日】

1977年(昭和52年)9月3日

【略歴及び他の会社の代表状況】

平成13年 株式会社共和証券 入社

平成14年 株式会社ヒューマンスカイ 入社

平成16年 株式会社レスコム 代表取締役社長

平成28年 青山学院大学大学院経営学研究科経営学専攻(MBA取得)

平成28年 株式会社ブレインイノベーション 代表取締役社長(現任)

【重要な兼職の状況】

なし

【所有する三東工業社株式数】

0株

【提案の理由】

 矢口達也氏は、株式会社レスコム及び株式会社ブレインイノベーションの代表取締役として会社経営・組織運営に関する豊富な経験を有し、三東工業社の経営に対する様々な助言及び意見が期待されることから、三東工業社のガバナンス体制の強化及び非効率的な財務状況の改善を目的に、社外取締役として選任することを提案いたします。

 三東工業社の現取締役陣は、その多くが生え抜き社員やメインバンク出身の社外取締役で構成されており、今後のガバナンス機能の強化のために、多角的な視点を持った外部の人材が必要であると考えます。

 矢口氏は長年に渡り上場企業のガバナンス体制の強化を含めたコンサルティング業務に努めてきたことから、三東工業社の取締役会の監督機能の強化が期待できます。

 

 

 以上の理由から、現状の非効率的な財務状況及びガバナンス体制の改善を図るためにも、この度提案する弊社の株主提案の実行を強く期待いたします。なお、今回の株主提案を実行した場合、三東工業社の株主重視な姿勢を市場全体に強くアピールすることができ、三東工業社の企業価値及び株主価値向上の第一歩となると考えます。

 

 この度、当社では今回の株主提案を可決するため委任状勧誘を行い、当社以外の株主様にもご賛同をいただき、三東工業社を企業本来の価値へ戻し、軽薄化している株主価値の向上をうながすよう努めていく所存です。

 

 

■会社概要

商号   : 合同会社M&S

代表者  : 代表社員 内藤 昌弘

所在地  : 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-9-1 日本橋室町ビル8階

事業内容 : M&Aに関する仲介業務

       経営コンサルティング業務

       有価証券の保有、運用及び投資業務

URL         : http://ms-llc.net/



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企業情報

企業名 合同会社M&S
代表者名 内藤昌弘
業種 その他サービス

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