【青森屋】湯面を彩る津軽びいどろガラス登場｜2018年4月6日から公開

青森の文化を満喫できる宿「星野リゾート　青森屋」では、敷地内にある温泉「元湯」に青森の伝統工芸品「津軽びいどろ｣を設えます。青森県民は起床時間が日本一早く（＊1）、1日の始まりに朝風呂を好みます。その習慣にちなみ朝早くに温泉へ足を運びたくなる空間となるよう、津軽びいどろの職人に協力していただき青森屋オリジナルガラスを製作しました。　＊1：参考「平成23年社会生活基本調査結果」（総務省統計局）

朝風呂を好む青森県民

青森県民は、起床時間が日本一早く、1日の始まりに温泉に入る傾向があります。青森屋の敷地内にある「元湯」も朝5時から営業をし、多くの人で賑わっています。青森県民に朝風呂文化が根付いた理由の1つには、漁を終えた漁師たちが、早朝に冷えた体を暖めるために銭湯などの公衆浴場に行っていたことが挙げられます。

職人による青森屋オリジナルガラスの製作

朝風呂をより楽しんでいただけるように、元湯の窓に色とりどりの津軽びいどろガラスをはめ込むことにしました。花瓶や器とは異なる平面の津軽びいどろを製作するため、職人に実際に来館していただきました。窓にはめ込むためには、薄く均一な厚さであることが必要で厚さや色の濃さなど、何度も試作を繰り返し、半年かけてオリジナルガラスの完成に至りました。2018年4月6日からは、全5色、約100枚の津軽びいどろガラスが浴場を彩ります。

湯上がり処に設える津軽びいどろの浮玉照明

津軽びいどろが漁業用の浮玉作りから始まったことにちなみ、元湯の湯上がり処には津軽びいどろでできた浮玉照明を使用しています。現代の浮玉はプラスチック製のものが多く、ガラス製のものは見かけなくなりました。保護網をかけたガラス製の浮玉にどこか懐かしさを感じます。

津軽びいどろの歴史

「津軽びいどろ」を生産する北洋硝子の始まりは1949年、漁業用の浮玉（うきだま）製造からでした。

当時は他にも浮玉を製造する工場がありましたが、北洋硝子の吹き上げる浮玉は他に比べ丈夫である、という確かな品質の評価を得て、1973年には国内トップの生産高となりました。その後長年の浮玉製造で培った「宙吹き」の技法を用い、青森の自然をイメージさせるハンドメイドガラスの創作に取り組み、1977年、「津軽びいどろ」が誕生しました。（引用：津軽びいどろ公式ホームページ）

地域の伝統工芸品と協力する施設作り

協力いただいた「津軽びいどろ」の他にも、「あおもり藍」のベッドランナーを使用した客室や、「BUNACO」の照明を使用した食事処、公園内に「津軽金山焼」の照明を設置するなど、地域の伝統工芸品を取り入れてまいりました。今後も、約22万坪ある広大な敷地を生かし、館内のさまざまな場所で青森の伝統工芸品に触れることのできる施設作りを進めてまいります。