未公開映画「To Singapore, with Love」(日本語字幕)上映と解説【無料・予約不要】日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会

日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会/日時:2018年1月20日(土)14時~17時/場所:立教大学池袋キャンパス14号館5階D501教室/モデレータ:盛田 茂(立教大学アジア地域研究所)/タン・ピンピン監督のドキュメンタリー映画「To Singapore, with Love(シンガポールへ、愛をこめて) 2013年」(日本語字幕付き)上映と解説【無料・予約不要】

日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会のおしらせ

 

新年1回目の研究会は以下の通り、日本未公開映画の上映と解説です。お誘い合わせの上、ご来場下さい。会員非会員を問わず、予約不要・無料で転送自由です。

 

日時:2018年1月20日(土)14時~17時

場所:立教大学池袋キャンパス14号館5階D501教室

 

モデレータ:盛田 茂(立教大学アジア地域研究所)

タイトル:タン・ピンピン監督のドキュメンタリー映画「To Singapore, with Love(シンガポールへ、愛をこめて) 2013年」(日本語字幕付き)上映と解説

 

概要:シンガポールで1999年から映像作品を発表するタン・ピンピン監督(1969年生)の「To Singapore, with Love(星国恋)」(2013年)は、監督自らが聞き手になり、現在もタイ、マレーシア、英国に居住せざるを得ない政治亡命者の母国への思いを描いた作品である。

 第10回ドバイ国際映画祭アジア・アフリカ・ドキュメンタリー映画部門最優秀監督賞を受賞し、米国、英国、ドイツ、韓国、台湾、香港、フィリピンなどで上映されたが、日本では未公開である。

 何より、シンガポール国内でメディア開発庁(MDA)が、国内上映、配給禁止(NAR)を決定し、現在も継続している。これまで国内では「高等教育機関内での学生を対象とした上映は許可され、シンガポール大学(NUS)、南洋工科大学(NTU)で上映されたが、それさえ許可を得るまで半年から1年待たなければならなかった。

 監督は「不服申請審査委員会(FAC)」にNAR指定の審査請求書を提出したが、FAC審査中にもかかわらず、リー・シェンロン首相は「我が国が民主社会を実現すべく苦闘していた時代に、共産主義者と戦った人々の名誉を汚す作品だ。彼女が、たとえFAC判定を待っていても、本作に対する政府決定に変更・譲歩はない」と公言した。こうしたケースで首相まで登場するのは全く異例である。

 これは、「建国の父」故リー・クアンユーの業績を称え、2015年の建国50周年(SG50)を契機に体制強化を画策する同政権が、封印された歴史再評価の要求拡大を事前に予防するとの意図に基づき配給禁止指定にしたと考えられる。

 しかし本作は、イデオロギーを前面に押し出すのではなく、むしろ観客一人一人に歴史について考えてもらい、「異論を許容する多様性」を重視する監督の製作意図を反映した作品である。シンガポールの市民団体が求めている「治安維持法」廃止と両作戦の真相究明要求の一因を示す貴重な作品でもあり、シンガポールと東南アジアおよび言論を研究する上で重要な意味を持つだろう。



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企業名 立教大学観光学部舛谷研究室
代表者名 舛谷鋭
業種 教育

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