障がいを持つ学生に学びの場を 4年制福祉事業型専攻大学「スクオーラ帯広校」の開設

福祉サービスを提供する法人が、社会福祉法人だけでなく営利法人が行うことができるようになり、沢山の就労支援などが増える一方、高等養護学校を卒業する際の選択肢には限りがあります。普通高校に通う学生の70%が大学や短大などに進学しているなか、盲学校・聾学校の学生は30%、高等養護学校については0.5%と言われています。一般学生でも一つの企業に定着することが難しくなってきている昨今、障がいや生きづらさを抱える学生は更に難しいことは容易に想像できるのではないでしょうか。そういった問題に向き合う中で、私たちは様々なカリキュラムを導入し、自分の引き出しを増やしながら、仕事のリアルを感じ将来の選択肢の幅が広げられる知的障がい者向けの4年制大学「スクオーラ帯広校」を来年の春に開校することにしました。

北海道帯広市を本拠地に活動しています、株式会社しんかーず 支援課長の松下長正と申します。

「障がい者総合支援法」が施行され、福祉サービスを提供する事業者が多種多様な就労支援を提供するようになり、高等養護学校を卒業する学生たちは以前に比べて多くの選択肢ができました。

 

働くという選択肢で言えば、「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」「就労移行支援」「一般企業への就労」が主になります。しかし、就労支援はひとりひとりの職業スキルを習得していくことや、その人に合わせた実習、職場におけるマナーの習得を支援するのが目的であり、あくまで「働く」ということに対しての支援なのです。「働く自分」はその人の極一部分でしかありません。

 

私たちは高校を卒業し大学生となり、自分の興味のあることを探し、学び、時に無知を恥じ、時に感謝され、様々な人と繋がり、友人と良い事も悪い事も経験していく中で、少しずつ「子どもから大人へ」と無意識のうちに成長したのだと思います。だからこそ、「働く前に経験するべきことがあるのではないか?」と思っていました。

 

確かに福祉サービスとしての選択肢は増えましたが、それは「就労に対する支援の選択肢が増えた」ということです。 「将来の自分がどんな仕事をするのか」「どういう自分になりたいのか」といった質問に答えられる学生は普通高校でも少ないでしょう。 だからこそ、障がいや生きづらさを抱える学生にも自分の将来を考え、共に過ごす仲間を見つけられる場所を作りたい!と思い、今回のプロジェクトを立ち上げました。

既に来春開校に向け、今年4月に高等養護学校、特別支援学校、普通高校の生徒や保護者、教員を対象とした開設説明会を行いました。地元メディアにも取り組みを取り上げられ、その時点で入学を希望し、進路として考えている学生が既にいる状況です。

 

カリキュラムはおおまかに教養、文化・芸術・専門、個別に分かれ年次と必修、選択に分かれています。大学に通うように、自分たちで講座を選択し、幅広く様々な経験ができるプログラムを提供します。

「スクオーラ帯広校」が無事に開校されたら、学生自身が将来なりたい自分を決め、それに向かって取り組む姿を、講師の皆さん、地域企業の皆さんに実際に関わりながら見守ってほしいと思っています。

 

その結果、「障がいを持つ学生」という見方ではなく、自分たちで地域社会や地域の人々と繋がり、企業で十二分に活躍することが期待できる即戦力として積極的に顔が見える雇用をしてほしいです。そのためにも、「なりたい自分になること」「できる人材を採用すること」その橋渡しを私たちが行います。

 

また、このスクオーラ帯広校の開設に伴い、初めてクラウドファンディングに取り組むこととなりました。
​私たちの取り組みを沢山の方に知っていただき、そして全国的にこういった活動が増えることを切に望みます。



 

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企業情報

企業名 株式会社しんかーず
代表者名 油谷 慶一
業種 医療・健康

コラム

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