FIA F3 ヨーロピアンチャンピオンシップRd.3  シリーズ第7-9戦 セオドールレーシング プレスリリース

ランド・ノリス対プレマセオドール グンターの二連勝と1-2フィニッシュで激闘を制覇FIA-F3 ヨーロッパ選手権 フランス ポーグランプリ

2017年5月19-21日

フランス ポー

 

1933年に始まったポー・グランプリ。今年で67回目を迎えるこの伝統のレースは、美しい景観のポーの市街地で開催される公道レース。昔と寸分も違わぬ姿のそのコースはマカオ以上にスリリング。コース幅は狭くマカオの山側だけで構成された様なレイアウトとなっている。

狭いコースの為、予選はA・B組に分けて行い、プレマセオドールは#8 周 冠宇、#25 ミック・シューマッハ、#53 カラム・アイロットがA組、#3 マキシミリアン・グンターがB組に分けられた。

 

レース1

予選でカラムがポール。マキシミリアンが4番手、周も7番手とトップ10内に3台が並んだ。チームで唯一、ポーが初めてとなるミックも13番手と決して悪くないグリッドを確保。

今シーズン、まだ一度もレース1で勝ってないプレマセオドールはポールを奪取したカラムに期待の全てを賭けてグリッドへと送り出した。

トップのままレースをスタートしたカラムとは対照的にマキシミリアン、周はいずれも順位をやや落としてのスタートだったが、アクシデントは突然起こる。

まだ一周もまわらないシケインで、トップのカラムがまさかのウォールにヒット。左フロントまわりを大破しピットに自力で戻りマシンを降りる。

そのわずか2周後にはやや順位を落としながらも10位を走行していた周も後続車に押されてクラッシュ。プレマセオドールは僅か3周のうちにその戦力の半分を失ってしまった。

#1 ジョエル・エリクソン、#31 ランド・ノリス、#96 ジョエイ・モーソン、#21 ジェイク・デニスと、今シーズンの優勝争いのライバルとなる一群にスタートで出遅れたマキシミリアンが喰いつく。このトップグループは5秒以内の中にいずれもがワンミスで順位が大きく入れ替わる位置関係を保って周回を重ねていた16周目、突然の雨に足をすくわれリアを滑らせてしまったモーソンがバリアーに激しくヒット。すぐ後ろを走っていたデニスもこれに続いて同じ場所でバリアにヒットしてしまう。

この二台のクラッシュしたマシンがばら撒くパーツがコース一面に散乱する中、すぐ後ろを走っていたマキシミリアンだけが冷静に二台のマシンの間をすり抜けた。しかしフロントウイングの下に壊れたマシンのパーツを挟んでしまい、さらに次のコーナーでサスペンションを壊しコントロール不能に陥ったデニスのマシンがマキシミリアンのサイドに激突。マキシミリアンは必死にマシンをコントロールし、バリアへのクラッシュを回避。まさに危機一髪の中で3位のポジションを確保した。

セーフティーカーがコースイン。

マキシミリアンはSCラン中に激しくマシンを左右に振ってパーツを外す事に成功。SCランの最後にレース時間リミットの30分が経過。SC解除の後プラス1周が掲示されファイナルラップに突入。

マシンの調子が思わしくないマキシミリアンはここで無理に前を追わないまでも、後続をしっかりと引き離しマシンをゴールへと運びフィニッシュ。3位の座を死守した。

昨年、ここで自身の初優勝を飾った2016年 FIA-F3ランキング2位のマキシミリアン。今年からメルセデスAMGのDTM開発ドライバーとなった彼はこのレースで自身の闘志に火がついたのかこれ以降、素晴らしい活躍をする事になる。

一方、初のポーを生き残ったミックは手堅く8番でゴール。しかしレース後にペナルティを受け1ポジションダウンの9位と降格されてしまった。

 

レース2

予選でA組トップのマキシミリアンだったが、僅かにB組ノリスのタイムが上回り2番グリッド。一方、チーム唯一のB組カラムはノリスに次ぐ2番時計でグリッドは3番手を確保。ミックと周はこの予選、それぞれ14と16番手に沈んだ。

レースは1コーナーに対してインサイドのマキシミリアンとポールながらアウトサイドのノリスのまさに火花が飛び散る様な一騎打ちとなった。なんどもマキシミリアンとノリスのサイド・バイ・サイドのバトルとなるがマキシミリアンは譲らず、最後は2秒のリードを広げてトップでゴール。

カラムもエリクソンと激しいバトルをコース全周で繰り広げたが、24周目にエリクソンのクラッシュで決着がつき3位でゴール。マキシミリアンと共にダブルポディウムを飾った。更に11位でゴールしたミックもルーキークラスの3位。こちらもポディウムに登壇。

途中、順位を上げていた周だが次第にハンドリングに不調を感じ、こちらはピットでリタイア。残念な結果となった。

 

レース3

予選2のセカンドベストを採択する方式。

この結果またもポールはノリスで2番手がマキシミリアンと言うレース2と全く同じ結果となった。ミックと周も全く同じく14と16番手でこの週末、最後のレースに臨む。

レース2で取られた失敗はさせまいと、ノリスはレッドシグナル消灯後一気に右にラインを切ってマキシミリアンのラインを塞ぐ。行き先を失ったマキシミリアンはノリスの後ろについて周回を重ねるが優勝へのチャンスはレース中盤を過ぎた19周目、突然にやってくる。

シケインでトップを行くノリスのサスペンションがいきなり破損。ウォールにヒットしリタイアとなった。これでカラムは2位に上がり、マキシミリアン-カラムの1-2フォーメーションができそのままゴール。周とミックも少しずつ順位を上げてそれぞれ10位、12位でフィニッシュ。ミックはルーキークラスの2位となった。

ランド・ノリスとプレマセオドール艦隊の戦いは結局終わってみるとノリス1勝に対しマキシミリアン2勝に加え、カラムの3位・2位の連続ポディウムが大きくものを言い、チームポイントでは274ポイントで2位のカーリンに76点の大差をつけてトップ。

ドライバーズポイントでもマキシミリアンが僅か2点差で3位とシリーズタイトルを狙うに十分な貯金を果たした。

 

次のレースは6月17-18日のハンガリーでラウンド4が開催されます。

 

ドライバーのコメント:

#3 マキシミリアン・グンター

レース1のスタートで激しくホイールスピンをさせてしまい、ポジションを落としてしまいました。5番手まで落ちて前のクルマについて様子を伺っていたら雨が降ってきた。

これは気をつけないと、と思った瞬間、前のクルマが大クラッシュ。外れたタイヤやパーツが散乱している中をすり抜けて次のコーナーに入った瞬間、他のクルマが激しくヒットしてきた。目の前にバリアが迫ってきたので必死に立て直し、なんとか3位のポジションを維持しました。その後のクルマはあまり調子がよくなかったけどポディウムにのれました。

ポーグランプリの勝者となった事がとてもアメージングな気分です。レース2では良い感じでラインをキープできレースを自分のコントロール下に置くことができました。バトルは激しかったけどレースを制する事が出来て本当に嬉しい。

レース3では正直ペースが思っていたほど上がらなかった。これはタイヤに原因があった。原因は分かっていたので焦らない様に自分のペースを安全に維持した。気持ちを落ちつかせノリスを追いかけていたらノリスが目の前で突然のクラッシュでしょ?これには自分自身が驚いたよ。

この結果、大量得点を稼げて自分ももちろんの事だけど、チームランキングにも良い結果を与える事になり本当に嬉しい。チームに『ありがとう』と伝えるよ。

 

#8 周 冠宇

レース1は悪くない状況だった。序盤からプッシュできてタイヤも温まってこれからと言う時に誰かに当てられた様だった。そのままバリアに当たってしまった。

レース2ではステアリングラックが壊れてしまい、コントロールできないほどのアンダーステアになってしまった。これ以上悪化させるより早く原因を掴んで次のレースに備えた方が良いと考えピットに戻りリタイアを決めた。

レース3は悪くなくポイントも獲れた。14番手からスタートしポジションを上げて10位まで行ったけどシケインでヒットさせてしまいクルマにダメージを与えてしまった。

次のハンガリーは気に入っているコースなのでそこで挽回します。

 

#25 ミック・シューマッハ

ポーでのレースは良かった。このコースは魅惑的なコースですよね。ここでの経験は自身の将来に様々な要因を蓄積できる、学ばせてもらえるコースだと感じました。今回はまた2つのルーキーポディウムにのれたので、このスターティングポジションからだったら悪くないと思います。自分ではそこそこ良いと思ったレースですが抜くところが無いので中々順位には反映されませんでした。

自分と周くんはほとんど近い場所を走っていて横にいたり前にいたりと良いポジションを作れませんでした。そこで絡んでいるうちにピケに抜かれてしまいました。

ルーキークラスですがポイントを沢山稼げたのは良かったと思います。来月のハンガリーに期待します。

 

#53 カラム・アイロット

レース1のスタートは良かったんだけど、あのクラッシュは僕のミステイクです。

とても恥ずかしい。しかしこの経験を次に活かしたいと思います。

レース2のスタートは良かったけどスペースが足りなかった。自分の前の二台がサイド・バイ・サイドで行き場所が無くなってしまった。最初の4ラップはタイヤを温める事すら大変でした。後ろのエリクソンを押さえたまま、前のマシンを追いかける状況にかなりの集中力を使いました。

しかしエリクソンがクラッシュし、前も離れているのでそれほどプッシュする必要も無くなり着実にマシンをゴールに運んだ。

レース3でも同じでまたスタート後、自分のスペースが無く前について行くしかなかった。そのまま上にも上がれず3位をキープするだけの状況だった。

しかしノリスがクラッシュし、2位に浮上することができた。その結果としてチームに大きな貢献ができたと思ってます。



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企業名 GWR Sport Management & Marketing
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業種 その他サービス

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