組込みソフトウェア開発向け統合開発環境「PizzaFactory」のクラウド版を提供開始，30日間8,000円から。

組込みソフトウェアの開発支援を手掛ける、合同会社もなみ屋（所在地：東京都新宿区、代表社員：邑中雅樹）は、組込みソフトウェア開発に特化したクラウド型統合開発環境「PizzaFactory/Camino」を2016年12月より提供開始し，2017年1月に機能強化版をリリースいたします。

「PizzaFactory/Camino」

http://www.monami-ya.jp/solution/pizzafactory/camino/

【背景】

組込みソフトウェア開発の現場では，機能安全で求められるトレーサビリティ確保や機密情報流出リスクへの対応が求められる一方で，多様な働き方を認める社会の変革もあります。

従来のように，各開発者のデスクトップパソコンにインストールすることが前提の組込みソフトウェアの開発環境では，これらの新しい課題を解決することが難しくなってきています。

【製品・サービスの概要】

PizzaFactory/Camino は，組込みソフトウェア開発向け向け統合開発環境のクラウド・ホスティング・サービスです。

合同会社もなみ屋が管理するサーバクラスタ群に環境を構築し，お客様にご提供いたします。

お客様にご用意頂く環境はインターネットに接続された Webブラウザのみです。

契約は30日単位で，1契約 8,000円からとなります。

＜3つの特長＞

1：オープンソースを活用した，信頼性と低い学習コスト

Eclipse/Che，GNU/Linux，Docker，Kubernetes など，定評のあるオープンソース・ソフトウェアを環境の基盤としています。PizzaFactory 独自の部分を最小限にすることで，低い学習コストでお使いいただけます。

2：組み込みソフトウェア開発に特化したサービス

類似のクラウド型統合開発環境の多くは，Web系のユーザを想定顧客としており，組込みソフトウェア開発者に向けたサービスは十分とは言えないものでした。

PizzaFactory/Camino では，主要なアーキテクチャ向けのクロス・コンパイラの提供，リアルタイム・カーネル (RTOS) を用いた開発のための環境の提供を行い，組込みソフトウェア開発の支援を積極的に行います。

3：日本を再優先に考えたサポート

類似のクラウド型統合開発環境の多くは，サーバクラスタが海外に設置されており，ネットワーク遅延の影響を受けることがあります。PizzaFactory/Camino は日本国内にサーバを置いているため，ネットワーク遅延によるレスポンス低下を避けることができます。

また，日本人による日本語を用いたユーザサポートを行います。

【今後の展望】

2016年12月中に，ルネサス・エレクトロニクス社製の主要プロセッサ(H8, SuperH, RX, RH850 等)向けの開発環境を追加投入し，2017年1月上旬にアナログ・デバイセズ社製 Blackfinプロセッサやマイクロチップ社製 PIC32 をはじめとする海外製プロセッサ向けの開発環境を追加いたします。

また，車載ソフトウェア開発を PizzaFactory/Camino で行うための情報を，近日中に提供する予定です。