人工衛星が宇宙から書くブログ?! 学生の手作り衛星で身近な宇宙

宇宙から衛星がインターネット上にブログをつけるという新しい試みが、東京工業大学松永研究室によって行われている。同研究室が開発した超小型人工衛星CUTE-1を利用して、一般の宇宙への興味をかきたてるこの新たな試みは、将来的にはより幅広いサービスを行うことを目指す。

東京工業大学大学院理工学研究科機械宇宙システム専攻・松永研究室
http://lss.mes.titech.ac.jp/index_j.html)は、低コストの小型衛星製作
と、学生への宇宙工学の実践機会の提供を目的として、10×10×10cmの立方
体・重量1kgの超小型人工衛星を開発・製作し、2003年にロシア共和国プレセツ
クより衛星を打ち上げた。
この"CUTE-1" (CUbical Titech Engineering satellite)と名づけられた衛星
(http://lss.mes.titech.ac.jp/ssp/cubesat/)は打ち上げ後2年以上経過した
現在でも、全て学生の手によって運用が続けられており、衛星は取得した様々
なデータを地上に送っている。
(データの詳細http://lss.mes.titech.ac.jp/ssp/cubesat/

松永研究室では、衛星のからのデータをリアルタイムで扱い易いデータに変換
してブロードキャスト配信をするシステムを開発し,その一部を「衛星が書く
ブログ」というという形にして一般に公開し、より宇宙を身近に感じてもらお
うとする試みを開始した。
http://lss.mes.titech.ac.jp/ssp/spacerium/cute1blog/ (ブログ)

ブログにはCUTE-Iが送っている(CUTE-Iがしゃべっている)データがエントリ
ーとして公開され、バッテリーの電圧や温度データが記載される。
"この位置を地図上で表示・・・・CUTE-I Position & Telemetry System
(Ver1.0)"というリンクをクリックすると、Google Map上にCUTE-Iの位置と東工
大地上局の位置を動的に生成し表示するページが開く。
そしてマップ上のCUTE-IのアイコンをクリックするとCUTE-Iのデータが吹き出
しとして表示される。”クリップ”のアイコンをクリック(東京地方)する
と,東工大地上局の位置と,東工大地上局からCUTE-Iがどの方向に見えて,
何キロ離れているかなどの情報が表示される。

現在、公開情報は電源やバッテリーに関するものに留まるが、将来的には、衛
星の多様なデータ(例えば,地球を撮った写真,他の銀河を撮った写真,宇宙
で検知した地震の予兆,海面温度,鯨の生息状況など)が,リアルタイムで一
般に届けることができるシステムの開発を目指す。またマップシステムも
Googleだけでなく,他の地図システムとの連携も考えているという。

問い合わせ先
東京工業大学大学院理工学研究科機械宇宙システム専攻・松永研究室
開発者:宮下直己(cute@lss.mes.titech.ac.jp)
    URL http://lss.mes.titech.ac.jp/ssp/cubesat/

企業情報

企業名 東京工業大学大学院理工学研究科機械宇宙システム専攻・松永研究室
代表者名 金井明子
業種 未選択

コラム

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