北海道に現存する築87年の旧木造駅舎を修繕し後世へと守り継ぐ！北海道木造駅舎保存プロジェクト

惜しまれつつ解体される、旧ふるさと銀河線（北見～池田間）の『上利別（かみとしべつ）駅』（足寄町）の貴重な古材の一部を譲り受け、当団体で保存活動を行っている木造駅舎、旧深名線（深川～名寄間）『沼牛（ぬまうし）駅』（幌加内町）の継続的な保存のための修繕部材として再利用するプロジェクト、『池北線上利別駅舎の想い出を、深名線沼牛駅舎へと受け継ぎ残す　北海道 木造駅舎保存プロジェクト』。5月31日午後よりクラウドファンディングによる修繕資金調達をスタートいたしました。

当団体では、昨年より旧深名線『沼牛駅』（昭和４年築）の保存や利活用の取り組みを行っており、この度のプロジェクトを通じて、『道内に現存する木造駅舎の想い出や姿を“古材利活用”の形でつむいでいき、歴史的建造物としての沼牛駅舎の保存を通じ、鉄道遺産である木造駅舎保存の新たな流れを作り出していきたい』との思いから、本プロジェクトを始動しました。

クラウドファンデイングは、6月から７月末までの２ヶ月間で実施し、最初の目標額は200万円と設定しました。支援いただいた資金をもとに、

①上利別駅舎の古材利活用（出札窓口カウンターや木窓の建材転用）

②損傷が激しい箇所の修繕（柱の修繕、基礎部分の修繕等）

を実施します。

しかしながら、目標額200万円では「上利別駅舎古材利活用」と「沼牛駅損傷応急修繕」のみの最低限の修繕にとどまってしまうことから、最終目標は『400万円』とし、建物全体の維持に必要な修繕をはじめ、朽ちた壁や床の修繕復元、出札口窓枠の復元などをし、『沼牛駅に駅員がいた頃（昭和40年代頃）』に近い状態までの修繕を最終目標とします。

今回は、これまで711系赤い電車や寝台特急北斗星車両保存実績のある、クラウドファンディング「ＲＥＤＹＦＯＲ」を通じて支援を呼びかけ、一口5000円から80万円までのコースを設定。リターン（返礼品）には、一般的なサンクスレターではなく特製のサンクス切符（模擬硬券切符）、非売品沼牛駅鉄道グッズや地元特産品のほか、高額コースでは「名誉駅長」として辞令書の交付とともに駅舎内に氏名が掲げられるほか、「沼牛駅舎半日貸切権」や「沼牛駅名標氏名掲載」などの特典があるコースも設定しました。

クラウドファンディング達成後の８月～9月で修繕工事を実施し、降雪前の10月に「お披露目イベント」を開催予定。また修繕工事は、名寄市に3月オープンした民宿天塩弥生駅（木造駅舎をイメージした新築）を手掛けた、下川町「キタ・クラフト」様の協力により実施予定です。本プロジェクト達成完了後は、これまでどおり保存維持するための各種企画（一般公開イベント、冬の除雪雪おろし等）の実施を行い、保存のための利活用を継続していきます。

池北線上利別駅の想い出を、深名線沼牛駅舎へ受け継ぎ残す

北海道 木造駅舎保存プロジェクト

https://readyfor.jp/projects/kamitoshibetsu-numaushi

◆主催　：　おかえり沼牛駅実行委員会

◆後援　：　幌加内町　足寄町

◆協力：北海道鉄道資源研究会

○一般お問い合わせ先

◆本プロジェクト事務局窓口：（幌加内町観光協会内）

・住所　　　北海道雨竜郡幌加内町字幌加内

・ＴＥＬ　　0165-35-2380

・ＭＡＩＬ　horokanai.jyuku@gmail.com

※本プロジェクト担当者は事務局窓口に常駐しておりませんので、お問い合わせはメールにてお願いいたします。