人間国宝 鶴賀若狭掾氏、北斎の名作を題材に江戸浄瑠璃上演

岡田美術館文化振興プログラム

～江戸の粋 春の賑わい～　江戸浄瑠璃の世界

岡田美術館では、4月16日（土）・17日（日）の2日間、

ご来館の皆さまに日本の伝統文化と美の世界により親しんでいただくため、

新内節の第一人者であり重要無形文化財保持者（人間国宝）である鶴賀若狭掾氏をお迎えして、

特別演奏会「～江戸の粋　春の賑わい～　江戸浄瑠璃の世界」を開催いたします。

江戸伝統音楽の中でも、艶と粋で哀愁切々とそして嫋嫋(じょうじょう)と語る美しい江戸浄瑠璃の世界をお愉しみください。

収蔵作品　北斎の「夏の朝」をテーマにした新作を初披露！

当日演奏される演目のひとつは、弊館収蔵の葛飾北斎作「夏の朝」を題材に、鶴賀若狭掾氏が今回の演奏会のために作詞・作曲された新作です。

「夏の朝」は、遊女でもなく芸者でもない一般の家庭婦人を描いた肉筆の美人画です。

夫より早く床を出た新妻が朝の化粧に余念のない様子が窺えます。

北斎による美人画の名作が、新内の世界ではどのように表されるのでしょうか。ご期待下さい。

岡田美術館文化振興プログラム

「～江戸の粋 春の賑わい～　江戸浄瑠璃の世界」

【開催概要】

■日時　　2016年4月16日（土）・ 17日（日）

午前の部　11:00～12:00

午後の部　14:00～15:00

■会　　場　　岡田美術館　5階ホール

■出演　　浄瑠璃　鶴賀 若狭掾（新内節　人間国宝）

三味線　鶴賀 伊勢吉

上調子　鶴賀 伊勢幸

立方　　花柳 貴比

■演目

・ご挨拶　　　　　小林 忠（岡田美術館 館長）

・新内のお噺　　　鶴賀 若狭掾

・新内流し　　　　鶴賀 伊勢吉・鶴賀 伊勢幸

・新内「らん蝶」（作曲：初代 鶴賀 若狭掾）

新内の古典の名曲。声色師「蘭蝶」と女房「お宮」

そして愛人「此糸」が吉原を舞台に繰り広げる情緒纏綿たる心中物語。

～ 休憩（15分）～

・新作舞踊「夏の朝」（作詞・作調：鶴賀 若狭掾　振付：花柳 貴比）

葛飾北斎作「夏の朝」をイメージして作詞・作曲し、日本舞踊に

振付した作品。

■参加費　　無料（要入館料 ／ 一般・大学生2,800円、小中高生1,800円）

■定員　　各回50名（事前予約制）

■申込方法　　電話申し込み　TEL:0460-87-3931（代表）

（定員に達し次第、応募を締め切らせていただきます）

※内容は予告なく変更となる場合がございますので、ご了承ください。

【出演者のご紹介】

鶴賀 若狭掾（つるが　わかさのじょう）

幼少より父鶴賀伊勢大夫より手ほどきを受け新内の道に入る。

新内の伝承継承そして発展普及に力を注ぐ。

日本各地はもとより世界40か国60都市を精力的に演奏公演活動。

古典の発掘や新作も多数発表。個人リサイタルに両陛下のご臨席を賜る。

新内節　重要無形文化財保持者　鶴賀流11代目家元

新内協会理事長　新宿区名誉区民　他

花柳 貴比（はなやぎ　きひ）

日本舞踊家　花柳流師範名取　（社）日本舞踊協会正会員

花柳貴比日本舞踊研究所主宰　門弟の指導育成　国内海外公演多数

文部大臣奨励賞受賞　東京新聞社主催全国舞踊コンクール第1位受賞

みやこ賞　優秀指導賞受賞　他

鶴賀 伊勢吉（つるが　いせきち）

1989年、鶴賀若狭掾（人間国宝）に師事。

師の三味線方として海外公演に参加。浄瑠璃方（大夫）としても活躍。

多くの門弟を育成。

鶴賀流家元代行　新内協会会員