中高年人材センターが、「日本の光と闇文庫」を創刊し「教師の亡霊」を発表

職の創出や雇用問題に取り組む中高年人材センターは、このたび「日本の光と闇文庫」を創刊し、創刊作品として「教師の亡霊」(雇用太郎著)を電子書籍として発表いたしました。条件のいい仕事の多くは親が組織を使えるかで決まってしまう現状に対して一石を投じた本です。

 職の創出や雇用問題に取り組む中高年人材センターは、11月19日に「日本の光と闇文庫」を創刊し、創刊作品として「教師の亡霊」(雇用太郎著)を電子書籍として発表いたしました(amazon kindle 本、250円)。

http://middlejinc.blog.fc2.com/blog-entry-19.html

条件のいい仕事の多くは親が組織を使えるかで決まってしまい、少しの残りに対して人が殺到している現実があり、若者から中高年までの雇用問題は、そのことが大きく影響しています。本書はそのような現状に一石を投じた本です。「日本の光と闇文庫」は今後もタイトルを増やしていく予定です。

 本作品中の権力者は、教育界の世襲批判が書かれている雑誌記事を見て次のように言い放ちます。

「いい仕事の九割は親の権力によって決まり、残り一割に対して多くの人間がしのぎを削って、結果、多くの人間がはじかれているって、書かれているわね。まあ本当だけれどね。様々な組織のバランスをとらなくてはならないから、組織を使える親がいる人が有利なのはしょうがないことよ。文部省、教育委員会、校長会、労働組合、政党、宗教団体、そういう意味ではみんなぐるなのよ」

 さて、教育界が自分たちの利益ばかり追求するとどうなるでしょう。戦争に向けて走っていた時代、先生方は悲劇が起こることはわかっていたのに反対をしませんでした。なぜでしょうか。それは、「官立府県立師範学校の卒業証書を所持したる者は、六週間の陸軍現役に服する」ことでその後一切の軍務に服することを要しない、とされていたことと、関係があります。つまり、教師は徴兵が免除されていたのです(もっとも戦争の後半になると、結局徴兵されましたが)。

 今、入試や採用試験がさらに「面接重視」へと舵が切られようとしています。しかし、わずかな時間の面接で「人物」がわかるはずはありません。インチキな競争で上に立ったものによる「組織が第一」というある種の全体主義が、社会全体でますます加速していくことでしょう。そして、そのとばっちりを受けるのは、無党派層であり、無宗教層の個人です。

 本作品は「社会派ホラー」として、組織につぶされた人間の復讐を描いています。しかし、それにとどまるものではありません。題は「教師の亡霊」ではなく、「新恩讐の彼方に」にしようかと思ったこと付記します。

企業情報

企業名 中高年人材センター
代表者名 森山 浩年
業種 その他サービス

コラム

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