SABIC社、2012年Q3決算を発表、9ヶ月間で純利益SR 189億(50.4億米ドル)計上

サウジ基礎産業公社は、2012年第3四半期の当期純利益SR 63.1億を計上したと発表した。前年同期の純利益のSR 81.9億から23%減少、前期SR 53.0億からは19%増加した。

サウジ基礎産業公社(Saudi Basic Industries Corporation、以下SABIC)は、2012年第3四半期(Q3)の当期純利益SR 63.1 億(16.82億米ドル)を計上したと発表した。前年同期の純利益のSR 81.9 億(21.84億米ドル)から23%減少、前期SR 53.0 億 (14.13億米ドル)からは19%増加した。

2012年9ヶ月間の純利益はSR 188.9 億(50.37億米ドル)で、前年同期SR 239.8 億(63.94億米ドル)より21%減少した。

SABIC副会長 兼CEOのムハンマド・アルマディは、同社の長期にわたる健全な財務状況により同社は安定を続けるとし、「当社は生産能力の増強に取り組み続け、また生産工程についても新しいコスト削減手段を導入しました。さらに、当社の多彩な製品展開は、世界市場で新たな市場機会の開拓を可能にしています。」とコメントした。

アルマディは、2011年同期比2012年Q3の利益減少は、価格下落が原因と説明した。過去9ヶ月間、全体の生産および売上は増加したが、価格下落により利益は前年に比べ減少した。

Q3の前期比利益増加は、同社が行った生産能力の増強への取り組みの結果達成した生産増加によるもので、加えて、SABICイノベーティブプラスチックス社のSSTPC(中国石化-SABIC合弁「中沙天津石化有限公司」)へのポリカーボネート技術ライセンスも収益増加に貢献した。

アルマディは、低調な世界経済にも関わらず、同社は生産能力の増強と稼働率を高めることができたと付言した。これにより、石油化学産業全体のパフォーマンスに悪影響を及ぼした経済変動による不安要因を軽減した。

SABICは、世界的な下降経済に対し、生産設備のコスト効率化への継続した戦略的取り組み、そしてイノベーティブプラスチック事業が世界中のテクノロジー&イノベーションセンターの技術開発により成し遂げた新製品発表を行った。アルマディは、「当社は、SABICとその世界展開は、世界が直面する主な課題、トレンドに対応できる体制を整えており、その過程で、当社株主に対しても堅実な配当を提供できる自信を持っています。」と述べた。

アルマディは、「SABICは経済動向の推測に頼らず、経済状況に依らない生産能力拡大と製品品質の継続的改善による高い競争力を維持できることに自信を持っている。また同社は、現在の世界的な下降経済においても、将来性のある投資機会を継続して開拓していく。」と強調する。

SABICのQ3総利益は、SR 131.8 億(35.14億米ドル)で、前年同期の総利益SR 168.1 億(44.82億米ドル)比で22%減少した。Q3営業利益は、SR 98.4億(26.24億米ドル)で、前年同期SR 135.0億(36億米ドル)比で27%減少した。

9ヶ月間の一株当たり配当はSR 6.30(1.68米ドル)で、前年同期ではSR 7.99(2.13米ドル)であった。9ヶ月間の総利益は合計SR 404.3 億(107.81億米ドル)で、前年同期のSR 487.3 億(129.94億米ドル)比で17%減少した。

9ヶ月間の営業利益はSR 307.2 億(81.92億米ドル)で、前年同期のSR 392.8 億(104.74億米ドル) 比で22%減少した。

注:米ドル換算については、1米ドルを3.75SR(サウジリアル)で換算しています。

企業情報

企業名 SABICジャパン合同会社
代表者名 松林卓弘
業種 エネルギー・素材・繊維

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