YAGレーザ溶接用「ハンディ・トーチ」の開発、販売【（株）メカトロジャパン】

当社は、手持ち型トーチでレーザ溶接が可能なYAGレーザ溶接用「ハンディ・トーチ」を開発し、このたび販売を開始しました。
　当社では中低出力のパルスYAGレーザ溶接機「LRシリーズ」を中心に機種をラインナップして販売しておりますが、溶接トーチは全て自動化タイプであることから、板金業界などから手持ちタイプの溶接トーチの開発が望まれていました。

今回開発したYAGレーザ溶接用「ハンディ・トーチ」は、50W、150W、300WのYAGレーザ溶接機「LRシリーズ」と接続して使用し、歪みや熱影響の少ない高品質な溶接が行えます。また、当社のYAGレーザ溶接機「LRシリーズ」は、レーザ光を複数の装置に時間差で分岐供給できるため、ハンディ・トーチとの接続の他に、CCDカメラ付き溶接用出射ユニットや、切断用出射ユニットと接続することにより、１台のYAGレーザ溶接機を効率的に使用することができます。さらに、安全面では接触センサに加え、専用ゴーグル着用センサを搭載し、高い安全性を確保した設計になっています。
YAGレーザ溶接用「ハンディ・トーチ」の主な特徴は以下の通りです。

＜主な特徴＞
・薄板でも熱影響の少ない溶接が可能
・手持ちによる重ね、突き合わせ、すみ肉溶接などが可能
・時間差分岐に対応
・保護ガラスの交換等、メンテナンスが簡単
・トーチ本体のLEDで準備完了を確認
・トーチコントローラでガス流量などの状態を確認
・アルミ材の溶接も可能

ハンディ・トーチはトーチ、トーチコントローラ、光ファイバ、保護眼鏡等で構成され、標準価格は、光ファイバ径（400μｍ/600μｍ/800μｍ）によって異なりますが300～350万円で、年間50台の販売を見込んでおります。また、YAGレーザ溶接機とのセット価格はレーザ出力によって異なりますが、1セット1,000～1,400万円です。当社は、５月１７日より石川県産業展示館で開催されるＭＥＸ金沢２０１２の澁谷工業出展ブース（３号館）に実演展示し、本格的な販売活動を開始します。
以上