2010年においてもキャンピングカー販売は堅調に推移 新規ユーザーの増加傾向が浮かび上がる
日本RV協会では、会員事業者より2010年のキャンピングカー出荷台数及び売上金額などをアンケート調査したところ、国産キャンピングカーの出荷台数は前年比6.4%増を実現。輸入車の輸入台数も6.9%を達成するなど堅調に推移し、その要因としてエントリーユーザーの増加が目立ったことが判明しました。
報道関係者 各位
プレスリリース
2011年9月7日
一般社団法人 日本RV協会
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2010年においてもキャンピングカー販売は堅調に推移
新規ユーザーの増加傾向が浮かび上がる
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当協会は、このほど来年度に発行する 「キャンピングカー白書」 を制作するための中間発表として、2010年度のキャンピングカー販売台数を公開しました。
それによると、エコカー補助金やエコポイント制度などの政策効果によって、個人消費が回復基調に向かった流れに乗り、2010年の国内キャンピングカーの出荷台数も堅調に推移。特に国産車の新車においては、米国発の金融危機の影響を脱しきれなかった09年に比べ、6.4%増の4,028台を記録。輸入車においても、前年度データを上回る6.9%増の232台という輸入台数を記録しました。(※1)
国産新車キャンピングカーの出荷状況の内訳を見ると、キャブシャシーの上にシェル架装する、いわゆるキャブコンが1,284台。ワンボックスカーなどの内装を改造するバンコンが1,583台。マイクロバスをベースにしたバスコンが67台。キャンピングトレーラーが42台。キャンピング車登録となる8ナンバー以外のRV車両が1,026台となったことが分かりました。
そのうち、キャブコン以外の車両は、それぞれ前年比で約4%〜36%減となりましたが、キャブコンが48.6%増を実現したため、全体の出荷台数を底上げする形となりました。(※2)
このキャブコンの種類をさらに細かく分析すると、軽自動車ベースのキャブコンの増加率が55.3%とめざましく、取り回しがよく、経済性にも優れる軽自動車の人気が高まっている様子が浮かび上がってきます。(※3)
また、軽自動車以外のキャブコンにおいても、近年のキャンピングカーショーにおけるキャブコンの出展状況を見るかぎり、バネット、ボンゴ、ライト/タウンエースなどの小型トラックをベースにした車両の増加が目立つことから、キャブコン全体の中でも、軽量・コンパクトなものへのニーズが高まっていると判断できそうです。
以上のことをまとめると、キャブコンは居住性・断熱性において、バンコンを上回るものが多いという認識が浸透していることから、ユーザーが本格的なキャンピングカーを求める傾向が出てきたこと。また、そのなかでも取り回しが良くて価格もリーズナブルな小型キャブコン人気が高まっていることから、エントリーユーザーの参入が目立っていることなどが推測されます。
また、近年、「8ナンバー以外の車両」 といわれるキャンピング車の構造要件 (法律的にキャンピングカーとして登録できる規格) を満たす必要のない簡易的なキャンピングカーの増加が目立っていますが、この 「8ナンバー以外の車両」 の出荷台数も前年比5.1%減ながら、1,026台を記録し、国産キャンピングカー市場の大きな一角を占めるようになったことが分かりました。
このことから、キャンピングカーの使用目的をキャンプだけに限定せずに、広い意味での 「旅行用車両 (旅ぐるま)」 として使う人々が増えてきたことがうかがえます。そこから、近年ブームとして脚光を浴びている 「車中泊」 需要が定着してきたことも推測できそうです。
キャンピングカー全体の売上金額においては、新車・中古車を合わせ、前年比約3%減の218億5,944万円となりました。販売台数は伸びたものの、軽キャンピングカーや小型トラックベースの車両が中心となったため、収益率に関しては若干の落ち込みがあったことが分かります。
ただし、「8ナンバー以外の車両」 の新車だけは28.4%増を実現し、ここにおいても、「車中泊」 向けの簡易的キャンピングカー人気が高まっていることが判明しました。(※4)
以上の統計は、東日本大震災前に集計されたもので、日本経済に深刻な打撃を与えた震災の影響は反映されていません。しかしながら、キャンピングカーイベントの来場者は、震災以降も増え続け、キャンピングカー需要がけっして落ち込んでいないことを推測させます。
ちなみに、当協会が主催したキャンピングカーショーの来場者数を追ってみると、震災前の幕張および名古屋ショーでは、合わせて前年比24,506人の増加。震災の翌日開催となった大阪ショーだけはマイナス8,330人となりましたが、それに続く、広島、九州、東京のショーでは合計8,206人増を記録し、キャンピングカー人気が以前にも増して定着している様子が浮かび上がりました。
※1 添付資料 図表1 輸入キャンピングカー 輸入台数
※2 添付資料 図表2 国産出荷台数(軽ベース車を含む)
※3 添付資料 図表3 軽ベースの出荷台数
※4 添付資料 図表4 売上金額
[一般社団法人 日本RV協会]
人と車と自然が一体となった豊かで潤いのある「くるま旅」を提唱し、キャンピングカーライフを日本に根付いた文化として育成・発展させるためにさまざまな活動を行っています。
[本件に関するお問い合わせは]
一般社団法人 日本RV協会 (担当)矢久保
TEL 042-720-7911 FAX 042-720-7251
URL http://www.jrva.com/
プレスリリース
2011年9月7日
一般社団法人 日本RV協会
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2010年においてもキャンピングカー販売は堅調に推移
新規ユーザーの増加傾向が浮かび上がる
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当協会は、このほど来年度に発行する 「キャンピングカー白書」 を制作するための中間発表として、2010年度のキャンピングカー販売台数を公開しました。
それによると、エコカー補助金やエコポイント制度などの政策効果によって、個人消費が回復基調に向かった流れに乗り、2010年の国内キャンピングカーの出荷台数も堅調に推移。特に国産車の新車においては、米国発の金融危機の影響を脱しきれなかった09年に比べ、6.4%増の4,028台を記録。輸入車においても、前年度データを上回る6.9%増の232台という輸入台数を記録しました。(※1)
国産新車キャンピングカーの出荷状況の内訳を見ると、キャブシャシーの上にシェル架装する、いわゆるキャブコンが1,284台。ワンボックスカーなどの内装を改造するバンコンが1,583台。マイクロバスをベースにしたバスコンが67台。キャンピングトレーラーが42台。キャンピング車登録となる8ナンバー以外のRV車両が1,026台となったことが分かりました。
そのうち、キャブコン以外の車両は、それぞれ前年比で約4%〜36%減となりましたが、キャブコンが48.6%増を実現したため、全体の出荷台数を底上げする形となりました。(※2)
このキャブコンの種類をさらに細かく分析すると、軽自動車ベースのキャブコンの増加率が55.3%とめざましく、取り回しがよく、経済性にも優れる軽自動車の人気が高まっている様子が浮かび上がってきます。(※3)
また、軽自動車以外のキャブコンにおいても、近年のキャンピングカーショーにおけるキャブコンの出展状況を見るかぎり、バネット、ボンゴ、ライト/タウンエースなどの小型トラックをベースにした車両の増加が目立つことから、キャブコン全体の中でも、軽量・コンパクトなものへのニーズが高まっていると判断できそうです。
以上のことをまとめると、キャブコンは居住性・断熱性において、バンコンを上回るものが多いという認識が浸透していることから、ユーザーが本格的なキャンピングカーを求める傾向が出てきたこと。また、そのなかでも取り回しが良くて価格もリーズナブルな小型キャブコン人気が高まっていることから、エントリーユーザーの参入が目立っていることなどが推測されます。
また、近年、「8ナンバー以外の車両」 といわれるキャンピング車の構造要件 (法律的にキャンピングカーとして登録できる規格) を満たす必要のない簡易的なキャンピングカーの増加が目立っていますが、この 「8ナンバー以外の車両」 の出荷台数も前年比5.1%減ながら、1,026台を記録し、国産キャンピングカー市場の大きな一角を占めるようになったことが分かりました。
このことから、キャンピングカーの使用目的をキャンプだけに限定せずに、広い意味での 「旅行用車両 (旅ぐるま)」 として使う人々が増えてきたことがうかがえます。そこから、近年ブームとして脚光を浴びている 「車中泊」 需要が定着してきたことも推測できそうです。
キャンピングカー全体の売上金額においては、新車・中古車を合わせ、前年比約3%減の218億5,944万円となりました。販売台数は伸びたものの、軽キャンピングカーや小型トラックベースの車両が中心となったため、収益率に関しては若干の落ち込みがあったことが分かります。
ただし、「8ナンバー以外の車両」 の新車だけは28.4%増を実現し、ここにおいても、「車中泊」 向けの簡易的キャンピングカー人気が高まっていることが判明しました。(※4)
以上の統計は、東日本大震災前に集計されたもので、日本経済に深刻な打撃を与えた震災の影響は反映されていません。しかしながら、キャンピングカーイベントの来場者は、震災以降も増え続け、キャンピングカー需要がけっして落ち込んでいないことを推測させます。
ちなみに、当協会が主催したキャンピングカーショーの来場者数を追ってみると、震災前の幕張および名古屋ショーでは、合わせて前年比24,506人の増加。震災の翌日開催となった大阪ショーだけはマイナス8,330人となりましたが、それに続く、広島、九州、東京のショーでは合計8,206人増を記録し、キャンピングカー人気が以前にも増して定着している様子が浮かび上がりました。
※1 添付資料 図表1 輸入キャンピングカー 輸入台数
※2 添付資料 図表2 国産出荷台数(軽ベース車を含む)
※3 添付資料 図表3 軽ベースの出荷台数
※4 添付資料 図表4 売上金額
[一般社団法人 日本RV協会]
人と車と自然が一体となった豊かで潤いのある「くるま旅」を提唱し、キャンピングカーライフを日本に根付いた文化として育成・発展させるためにさまざまな活動を行っています。
[本件に関するお問い合わせは]
一般社団法人 日本RV協会 (担当)矢久保
TEL 042-720-7911 FAX 042-720-7251
URL http://www.jrva.com/
企業情報
| 企業名 | 一般社団法人 日本RV協会 |
|---|---|
| 代表者名 | 福島雅邦 |
| 業種 | その他サービス |
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