カナダ・オンタリオ州のパラダイム・シフト・テクノロジーズ社が開発した 画期的なコーティング処理技術により 航空宇宙・石油化学産業用部品の耐久性が向上

カナダ・オンタリオ州のテクノロジー企業パラダイム・シフト・テクノロジーズ社は、特許取得済みの画期的なコーティング処理技術「EPVD(R)プロセス」を開発しました。この技術は、標準的な電気化学めっき技術に取って代わる、摩耗や腐食に対する抵抗力を画期的に高めるグリーン技術です。

カナダ・オンタリオ州で開発された特許取得済みのコーティング処理
技術が、防衛、航空宇宙、石油化学、原子力、運輸の各産業分野で
使われている部品を腐食、摩損、酸化から保護しています。

パラダイム・シフト・テクノロジーズ社(Paradigm Shift Technologies
Inc.、本社:オンタリオ州トロント市)の「EPVD(R)プロセス」は、同社の
創設者で最高経営責任者(CEO)のゲンナディー・ヤムシュティク(Gennady
Yumshtyk)博士が開発、標準的な電気化学めっき技術に取って代わる、
摩耗や腐食に対する抵抗力を画期的に高めるグリーン技術です。

「当社のコーティング処理は、摩擦を減らし、摩損を受けにくくし、
耐熱性や耐腐食性を強めることによって、部品の性能を高めます。
個別の用途、ひいては部品一個を対象としてもカスタマイズできるので、
非常に重要な物体表面へのコーティングも、より経済的かつ効率的に行う
ことができます」と、ヤムシュティク博士は述べています。

このコーティング処理は、コーティング材を真空状態で気体に変えます。
これは、世界初の真空システムで、内側の表面も効果的にコーティング
できるものです。例えば、砲身(大砲の弾丸を込めて発射する円筒状の
部分)や石油化学工場で使用されている配管のような円筒状の内側にも
コーティングできるほか、航空機の着陸装置の隅々や割れ目にもしっかり
届きます。

米国海軍の実地試験では、パラダイム・シフト社の「EPVD(R)プロセス」を
用いた耐火性金属材で内張コーティングした砲身は、環境負荷の高い従来の
ハード・クロムめっきコーティング処理と比較して、著しく摩損しにくい
ことが示されました。

現在、同社の年間売上高は200万カナダドル(日本円:約1億6,600万円)
ですが、米国国防総省が同社の主要な取引先となっています。ヤムシュティク
博士によれば、これは、国防総省が同社の製品・技術を高く評価している
結果だと述べています。
さらに、「米軍は、砲身の取り換えに年間何億ドルも費やしています。
当社のコーティング処理の利用により、彼らが取り換える砲身本数を減らせる
と共に、性能も向上させることができます」とコメントしています。

●プログノスティカ(Prognostica(TM))について
パラダイム・シフト社は、「プログノスティカ(TM)」という新技術も有して
います。この技術は、コーティング表面の疲労具合を分析し、部品の寿命を
予測することができます。疲労度が増すと、コーティングの色が変化する
ため、「カメレオン・スキン(Chameleon Skin)フィルム・センサー・
システム」と呼ばれています。部品の破損につながることが多い他の試験
方法とは異なり、「プログノスティカ(TM)」は、部品を壊すことはありません。
同社は、この技術を、オンタリオ州政府経済開発貿易省の支援により、
2010年7月に英国ハンプシャーで開催されたファンボロー国際航空ショー
(Farnborough International Airshow、
http://www.farnborough.com/Site/Content/Farnborough2010/default.aspx
で展示しました。

「現在、『プログノスティカ(TM)』の開発は、品質試験段階にあります。
この技術は、構造物の良好状態・性能を測定・診断する業界に大変革を
もたらすでしょう」と、ヤムシュティク博士は述べています。博士によると、
「プログノスティカ(TM)」の売上高は、2012年は100万カナダドル
(約8,300万円)、更に2015年までには年間1,500万カナダドル
(約12億4,500万円)まで拡大する見込みです。
(同社の2015年の予測年間売上高は3,000万カナダドル超(約25億円))。
プログノスティカ(TM)に関する情報はこちらをご覧ください: http://www.prognostica.ca/ 


■パラダイム・シフト・テクノロジーズ社について
1995年設立。軍事、航空、その他の業種向けに、エンジニアリングおよび
コーティング処理のソリューションを提供。国際特許を多数保有。同社の
コーティング技術は、軍事システムや商業および軍事プラットフォームの
性能・信頼性を向上する点で定評があり、米国国防省の空軍・海軍や石油・
ガス業界の多国籍企業を主要顧客に持つ。パラダイム・シフト・テクノロ
ジーズ社サイト: http://paradigmshift.com/ 


■本件に関するご取材について
パラダイム・シフト・テクノロジーズ社のCEOヤムシュティク博士への
ご取材が可能です。取材方法はメールでのご質問となりますので、その旨
ご了承ください。取材に関するお問合せは、カナダ・オンタリオ州政府
経済開発貿易省 日本広報窓口 株式会社トークス (Tel: 03-3261-7715、
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp) までご連絡お願いいたします。

為替レートは1カナダドル=83円で計算。

■オンタリオ州について
オンタリオ州はグローバルビジネスにおける北米地域の拠点として発展して
きました。日本はオンタリオ州にとって重要な投資・貿易相手国となって
います。オンタリオ州への海外直接投資額(Foreign Direct Investment)の
うち、日本からの投資額が約8%を占めます。
オンタリオ州に拠点を持つ日本企業は現在100社を超え、2万人以上の現地雇用
の創出に貢献しています。自動車産業では、Toyota Motor Manufacturing,
Canada, Inc.が、ケンブリッジ地域とウッドストック地域で工場生産を行って
います。デジタルメディア産業では、KOEI CANADAやCAPCOM INTERACTIVE
CANADAが州都トロントに制作・開発拠点を置いています。

オンタリオ州政府サイト:http://www.gov.on.ca/

オンタリオ州政府経済開発貿易省(Ministry of Economic Development and Trade):
http://www.InvestinOntario.com


■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、
東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を
図る目的で2006年6月、オンタリオ州政府経済開発貿易省(Ministry of
EconomicDevelopment and Trade)によって、開設されました。同在日事務所は、
日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・
媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の
産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んで
います。

URL: http://www.sse.gov.on.ca/medt/investinontario/en/Pages/tokyo.aspx


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オンタリオ州の投資情報に関するお問合せ
オンタリオ州政府在日事務所(カナダ大使館内)
ロバート・アルマー(Robert Ulmer)、澤木(さわき)
Tel: 03-5412-6450 FAX: 03-5412-6250
E-mail: robert.ulmer@international.gc.ca 

プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発貿易省 日本広報窓口
株式会社トークス
森田、中村
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp 

企業情報

企業名 株式会社トークス
代表者名 平田 宏
業種 その他サービス

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