ウォルフソン、業界初となるデジタル・オーディオ・ハブ・ソリューションを発表

ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス株は、エンドユーザのオーディオ体験を新境地へと導く、世界初の携帯電話向けデジタル・オーディオ・ハブ・ソリューション、『WM8995』を発表しました。

WM8995は、ウォルフソンの定評のある数々のオーディオ・コンポーネントを集積することで、『業界トップレベルのオーディオ性能』、『バッテリ寿命の大幅な延長』、『再生時間の延長』、『エンドユーザ機能の拡充』を低コストで実現します。システム設計者は、本製品により、例えばユーザが『ブルートゥース・ヘッドセットを使ってハンズフリー通話をおこないながら、音楽を聴いたり、ナビゲーション・コマンドを受け取る』など、複数同時使用という複雑な処理を最適におこなうことが可能です。

WM8995は、ウォルフソン独自の高度に集積されたオーディオ・ハブ・ソリューション製品群の新製品です。本製品は、益々複雑化する複数用途に対応するだけではなく、クリスタルクリアな音質を実現します。本製品に搭載された先進的なアクセサリ検出機能により、1つのヘッドホンで最大7つのファンクション・ボタンをサポートする包括的なオーディオ・リモートコントロールが可能になります。

携帯電話メーカーはWM8995を使用すると、デジタル接続の効果によりBOMコストの最小化を実現しながら、複数のマルチ・プロセッサから複数のトランスデューサへと渡るオーディオ・ストリームを効率的に『ポート』、『ミックス』、『ルート』することができます。

WM8995のデジタル・ハブ機能は、その特長の一つにとして、全てのクラスのハンドセットにおいてオーディオの拡張性と再現性を容易にもたらします。WM8995は、ウォルフソンのデジタル・マイクおよびオーディオ・アンプとの併用が可能で、携帯電話市場に、最適化された、拡張性のある、コスト効率の高い『オーディオ機能を一まとめにしたソリューション』を提供します。

WM8995は、様々なフォーム・ファクタやMP3プレーヤやネットブックなどの差別化されたオーディオを必要とするポータブル・デバイスにとって、理想的なソリューションでもあります。

WM8995は、サンプリング・レート変換とデジタル・ミキシングを備えた複数のオーディオ・インターフェースおよび、スピーカ・アンプのPCB上の所用スペースを最小化するシンプルなインターフェースを搭載しています。また、デュアル・キャップレス・クラスWヘッドホン・ドライバを内蔵することにより、ヘッドホン出力に法的制限を設ける国において出力を制限した製品の開発が可能になります。WM8595は、通話時に自然な音質を実現する次世代デジタル・フィルタとPDMデータをデジタル入力スピーカ・アンプへ送る2ピン・シリアル・オーディオ・データ・インターフェースも搭載しています。

ウォルフソン、オーディオ・ハブ製品ライン担当マネージャ　ダレン・ホッブス[Darren Hobbs]談：
『WM8995は、携帯電話やその他の多機能ポータブル・アプリケーション向けに高度に最適化された、業界初のデジタル・オーディオ・ハブ・ソリューションです。ウォルフソンのオーディオ・ハブは、当社の製品ラインにおいて培った技術と専門知識を集約して開発された製品で、トップレベルのオーディオ性能と、複数の用途に対する機能を低コストで提供します。さらに、WM8995は、ユーザがヘッドセット側でスキップ、一時停止、および音量の増減などの音声機能をコントロールできるため、携帯電話やメディアプレイヤーにアクセスする必要はありません。』

製品出荷について：
WM8995は現在、W-CSPパッケージでサンプル出荷されています。
ウォルフソンは、WM8995の顧客ボードをデバイス評価と製品開発の迅速化をサポートするために提供いたします。


【本件に関するお問い合わせ先】
ウォルフソン・マイクロエレクトロニクス株式会社
営業部 滝田 寛
TEL : 045-440-1230
E-mail : hiroshi.takita@wolfsonmicro.com