「高校生の学力低下」に関する実態調査

社団法人、全国の高校生の基礎学力を調査。 【高校生でも「中学範囲の学習内容」の理解度は3割にとどまる】 全国の高校生2万7千人を対象に「中学レベルの学力」習熟の実態を調査する「基礎学力テスト」を実施。 テストは英語、数学、現代文の3科目につき中学の範囲から出題し調査。

報道関係各位
プレスリリース               
2009年12月3日

                (社)全国学力研究会 理事長 河本 敏浩
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      「高校生の学力低下」に関する実態調査の中間発表

   〜高校生でも「中学範囲の学習内容」の理解度は3割にとどまる〜
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社団法人全国学力研究会(東京都港区、理事長:河本敏浩)は全国の高校生
2万7千人を対象に「中学レベルの学力」習熟の実態を調査する「基礎学力テ
スト」を実施した。テストは英語、数学、現代文の3科目につき中学の範囲
から出題。マークシート式での解答とし、高校生が何に強く、何に弱いのか
という具体的な項目を把握する事を目的とした。


【調査結果概要】
全科目の平均点は31.25点と非常に厳しい結果となった。科目ごとの成績では、
数学の理解度の低さが目を引く。高校の学習は中学レベルの習得を前提とし
ているため、多くの高校の学びが破綻している事が予想される。しかも大学
全入時代を迎え、この「中学レベルの学力が3割程度」の学生の半数以上が大
学や短大へ進学し、そのまま社会人となっている点にも注目したい。


【調査結果のポイント】
◆数学は中学の全分野で正解率が30%以下となった。 平均 17/100点
3科目で平均点が一番悪く。文字の入った分数など平易な問題でも16%の正
解率となった。 図形関連は(おうぎ形の面積1%、三角形の相似7%、平行
と相似12%)という結果になった。

◆英語は時制など、日本語とは異なる意識がある分野が苦手。 平均 36/100点
語順や品詞など、文法的な操作を求める問題の正解率が非常に悪かった。
(間接疑問文16%、感嘆文27%、疑問詞3%、受動態6%、関係代名詞2%)
という結果になった。

◆現代文は極めて簡単な文法、品詞識別ができていない。 平均 42/100点
現代文の品詞の単純な識別ができないので、古文、漢文、英語の学習が連鎖
的に破綻してしまう事が 予想される。小学校中級の品詞でも(名詞28%、
形容詞31%)という結果になった。

◆1年生が苦手な分野は、進級しても苦手なまま。
2、3年生になると急上昇する傾向はなく、1年生ができなかった分野はほぼ
苦手なまま進学している。

【調査概要】
対  象:全国の高等学校の1〜3年生 出題範囲:中学3年生までの範囲
申込者数:約27,000名 ※調査結果は10/31日の返却数4509名を基に算出
学年内訳:●1年生 2252名 ●2年生 1327名 ●3年生 930名 以上

【本リリースに関するお問い合わせ】
社団法人全国学力研究会 担当 永井
〒108-0073 東京都港区三田3-2-3-801
Tel:03-3833-4173 Email:info@japan-study.org
                                  以上

企業情報

企業名 社団法人全国学力研究会
代表者名 河本敏浩
業種 教育

コラム

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