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「翻訳ソフト」と「⽇本で⽣きるためのインフラ」は、別の技術である

合同会社EMYSTI(代表社員:福江好古)は、自社が開発する在留外国人向け翻訳エンジン「TransHero(翻訳大将)」と、世界標準の汎用翻訳サービス「Google翻訳」の出力を比較した実証検証レポート を2026年5月10日に公開しました。TransHeroは当初2026年4月25日のリリースを予定していましたが、より高品質な翻訳体験を提供するため最終調整段階に入っており、本レポートはブラッシュアップの一環として実施された比較検証です。本レポートでは、行政(入管)・医療(病院)・教育(学校)・居住(賃貸)・ビジネス・対人関係の 6つの生活場面、計13ケース の中国語原文を両サービスに同条件で入力し、出力を比較。在留外国人の生活実態を踏まえた特定領域における翻訳と、汎用翻訳の構造的な相違を検証しました。

1. 中国語ASR(音声認識)の在留外国人特有の混合発話への対応差

「マイナンバー」「在留」「市役所」など、日本語専門語を中国語発話に混ぜて話す在留外国人特有のコードスイッチングパターンに対し、本検証では Google翻訳の中国語ASRが認識精度の低下を示す事例が複数観察されました。

: 「明天我去入管局做在留资格更新,my number card的东西能不能帮我整理一下?」という文章に対し、本検証では Google翻訳は「再留出的东西买」「看到的东西」と認識し、「明日、入国管理局に行って必要な物品を購入する予定」という、原意と異なる結果を出力しました。

TransHeroはこの混合発話を正確に認識し、「明日、在留期間更新許可申請のため出入国在留管理局へ伺う予定ですが、マイナンバーカードに関連する提出書類や準備物について整理していただけますでしょうか。」と訳しました。

2. 場面ごとの専門用語の違い

医療現場における「加号(当日追加診察)」、入管における「在留更新(在留期間更新許可申請)」など、各場面で慣用化された正式表現に対し、Google翻訳は字義通りに直訳する傾向が観察されました。

例(医療場面): 「能不能加号?」をGoogle翻訳は「診察予約リストに追加していただけますか?」と訳しましたが、受付では即座に理解することが困難です。

TransHeroは「予約外で診察していただくことは可能でしょうか?」と、現場で一般的に使われる表現を選択しました。

3. 関係性に応じた敬語の取り扱い

「老板,你的方案做得太烂了」(中国語におけるビジネス文脈の率直な指摘)に対し、Google翻訳は「ボス、あなたの計画はひどいです」と直訳しました。日本のビジネス文化において、ボスや上司に対する直接的批判は一般的に見られない内容です。

TransHeroは「社長、今回の提案ですが、このまま進めるのは難しいと思います。改善が必要ではないでしょうか」と、原文の指摘の意図を保ちつつ、日本のビジネス慣習に適合した表現に変換しました。

4. 医療場面における症状表現の精度

中国語の症状描写「胃总是隐隐作痛」(持続的な鈍痛)を、Google翻訳は「胃が少し痛むことがあり」(偶発的な軽痛)と訳出しました。症状の持続性が偶発性に転換されており、慢性胃炎・逆流性食道炎の疑いと、偶発的な胃部不快感では初期診断の方向性

が大きく異なるため、医療翻訳における正確性の重要性が浮き彫りになりました。

 

【代表者コメント】

「日本に住む外国人にとって、本当に困るのは『言葉の壁』ではなく、翻訳はできたのに、用事が済まないという瞬間です。マイナンバーが通じない、予約が取れない、上司に意図せず失礼を働いてしまう、医師に症状が正確に伝わらないー私たち在日外国人は、毎日こうしたことを身をもって経験しています。

TransHeroは、汎用翻訳エンジンとは別の設計思想で作られています。『言葉から言葉』への変換ではなく、『在留外国人の置かれた状況から、日本人が自然に受け入れられる表現へと変換する』への変換することです。これは技術的な課題であると同時に、外国人が日本社会で安心して生活できるかどうかのインフラ問題でもあります」

-合同会社 EMYSTI 代表社員: 福江 好古

 

TransHero の設計上の特徴

TransHero は単一の翻訳エンジンではなく、10の機能を統合した「会話インフラ」として設計されています。本レポートで示した翻訳品質の差異は、製品設計全体の方向性の違いに由来します。

【核となる4つの差異化機能】

① 双方向同時通訳 — 画面を共有する対話

画面を上下に分割し、上半分を180度回転させて相手側に向けたまま、双方向の会話をリアルタイムで通訳します。病院の受付、入管の窓口、家電量販店、不動産屋などで、スマートフォンを机に置けば、外国人ユーザーと日本人スタッフが同じ画面を共有しながら自然に会話できます。マイクを順番に渡す必要も、画面を相手に向け直す必要もありません。「翻訳アプリを使う」という不自然な動作を、「ふつうの対面会話」に近づける設計です。

② 場面タグ × 6カテゴリー

ユーザーが「市役所」「入管局」「銀行」「病院」「学校」「一般」の6つの場面タグから選択すると、対応する公式用語集と敬語集が自動的に呼び出されます。本レポートで観察された「予約外で診察」「在留期間更新許可申請」などの正式表現の的確な選択は、この設計に基づいています。

③ 4言語双方向 — 在留構成に合わせた選択

対応言語ペアは「日本語・中国語・英語・ベトナム語」のそれぞれのペア。

世界100言語以上を扱う汎用翻訳と異なり、在留外国人の人口構成上位に絞った設計です。特にベトナム語は在留外国人人口で第3位(約60万人)を占めながら、汎用翻訳における品質が他言語に比べて顕著に低い領域です。

TransHero ではベトナム語特有の敬称規則(自称 Em / 男性 Ông / 女性 Bà)など、文化に密着した表現も組み込まれています。

④ Hero Points — 「サブスク疲れ」への回答

TransHero は月額サブスクリプション制ではなく、1秒 = 1ポイントの従量制を採用します。基本機能(テキスト翻訳・写真翻訳・TTS音読・オフライン定型句)は完全無料、長時間の同時通訳のみポイントを消費する設計です。

ポイントは「StayHero での実名認証・投稿・コメント・購入」によって獲得することもでき、コミュニティに貢献するだけで日常的な翻訳ニーズをカバーできます。「使った分だけ払う/貢献すれば無料で使える」という、コミュニティ的なエコノミーを翻訳サービスに持ち込んだ設計です。

 

【その他の主要機能】

・写真翻訳(OCR)

⾏政文書・医療通知・商品ラベルを撮影で翻訳。OCR処理は端末上で完結

・オフライン定型句

⾏政・医療・緊急対応の常用フレーズを20種以上プリインストール、電波が届かない場所でも使用可能

・ネイティブ音読(TTS)

翻訳結果をネイティブ発音で再生。発音に自信がない場面で活用

・AI会話要約

同時通訳セッション終了後、ワンタップで会話の要点を構造化。後日の手続き確認・トラブル時の証跡として保存

・履歴の自動保存・検索

場面タグ付きで全セッションを自動保存、後日キーワード検索で即座に再確認可能

・単方向同時通訳

講演・授業・会議など一方向の聴取に特化したモード。リアルタイム字幕として表示

 

■ 本検証の限界について

研究の誠実性のため、本レポートが対象とする範囲とその限界を明示します。

1. 13ケースは限定的なサンプルである — 両サービスの全体的な能力を網羅するものではありません。

2. Google翻訳は汎用翻訳タスクで世界トップクラスの性能を有する — 本レポートは「在留外国人の生活場面に着地した翻訳」という特定領域における比較です。

3. 両サービスは継続的に改善されている — 本結果は2026年5月10日時点のものです。

4. 検証言語ペアの限定 — 本検証は中国語(簡体)→日本語の言語ペアのみを対象としています。

5. 評価には文化的判断が含まれる — 「敬語の自然さ」「ビジネス文脈における適切性」などの評価には日本語ネイティブの文化的判断が含まれ、客観指標化が困難な部分があります。

Heroシリーズという統合インフラ構想

TransHero は、合同会社EMYSTIが構想する「Heroシリーズ」の中核製品の一つです。Heroシリーズは、在留外国人が日本社会で直面する構造的課題を、言語・行政・住居・労働・高齢化といった領域横断で解決する統合インフラを目指しています。

 

StayHero(在留大将)

統合プラットフォーム2026年4月リリース済在日外国人395万人を対象とした総合生活支援アプリ。多言語コミュニティ、無料二次流通、家郷物産店、誠実行動体系を統合したHeroシリーズの中核

誠実行動(Honest Action)

信頼性記録。StayHero内で運用。居住・雇用における検証可能な信頼性記録

TransHero(翻訳大将)

⾔語AI。生活場面に特化した実用翻訳エンジン。

当初2026年4月25日リリース予定だったが、より高品質な体験を提供するためブラッシュアップ中。本レポートはその検証の一環。

JobHero(求職大将)

就労支援。開発中。在留外国人の直接就労支援や求人マッチング

GuardHero(安全大将)

法律・安全。開発中。法律相談、地域トラブル対応、安全相談窓口

MamoriHero(守ヒーロー)

防災・緊急対応。開発中。災害時の多言語支援、緊急情報配信

KiokuHero(記憶大将)

知識継承。構想段階。AIによる中小企業経営者の事業知見保存システム

 

■ レポート公開先

フルレポート(HTML版):https://transhero.emysti.top上にて公開

(2026年5月10日より)

主な対象読者: 報道関係者・自治体(多文化共生施策担当部署)・医療機関(外国人診療を行う病院)・教育機関(外国籍児童を受け入れる学校)・不動産・人材紹介事業者・言語処理・社会言語学の研究者

 

■ 取材のご相談

本レポートに関する追加取材、デモンストレーション、共同検証、追加データのご提供については、下記までご連絡ください。代表社員 福江好古ならびに開発チームによる対応が可能です。

取材可能なテーマ例:

 - 在留外国人特有の言語使用パターン(中国語+日本語のコードスイッチング)と汎用ASRの限界 - 医療現場における翻訳精度と診断精度の関係

 - 「翻訳の文化的着地」とは何か-

日本社会の関係性レイヤーを翻訳に組み込む設計思想

- 山口県下関市から東京・東アジア圏への展開戦略 -

 在留外国人経営者から見た、日本のスタートアップエコシステムの可能性と課題

 

■ 会社概要

社名: 合同会社 EMYSTI

本社所在地: 〒750-0055 山口県下関市南大坪町11-3

東京事業所: 〒150-0036 東京都渋谷区南平台町15-1 ライオンズマンション南平台 702

設立: 2024年8月

代表社員: 福江好古

電話: 050-5893-1474

Email: info@emysti.net

事業内容: 在留外国人向けAIライフサポートプラットフォームの開発、越境

ビジネス支援、創造・美学関連事業

主要製品: TransHero、StayHero、誠実行動、KiokuHero

コーポレートサイト: https://www.emysti.net

プロダクトサイト: https://emysti.top(TransHero、StayHero等)

古物商許可: 山口県公安委員会 第741241001005号

 

■ 本件に関するお問い合わせ先

代表社員: 福江好古 (東京エリア窓口担当)

電話: 050-5893-1474

Email: info@emysti.net

Web:  https://emysti.top

 

※商標について

「Google」「Google翻訳」は Google LLC の商標または登録商標です。本プレスリリースおよびレポートにおける言及は、製品の比較検証を目的とした記述的使用(descriptive/nominative use)であり、Google LLC との提携・推奨・関連性を示すものではありません。

「TransHero」「翻訳大将」「StayHero」「在留大将」「誠実行動」「KiokuHero」「記憶大将」「HeroSeries」は合同会社EMYSTIの商標または商標出願中の標章です。

本プレスリリースは合同会社EMYSTIが作成した実証検証データに基づきます。

検証は2026年5月10日、同一日・同一発話・同一テキスト条件で実施し、両サービスの出力を記録しました。完全な検証データセットは、報道関係者・研究者に対して提供可能です。本レポートで触れた両サービスは継続的に改善されており、本結果は特定時点・特定条件下のものである旨をご理解ください。



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企業情報

企業名 合同会社EMYSTI
代表者名 福江好古
業種 ネットサービス

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