～「東京手仕事」プロジェクト商品発表会で発表～東京洋傘初、着せ替えしながら長く使える、サステナブルな長傘を販売開始

【新商品の特徴】

　１．東京洋傘初の、着せ替えしながら長く使えるサステナブルな長傘

東京洋傘初の、着せ替えを行いながら長く使えるサステナブルな長傘です。雨傘と日傘をセットにし、手元と石突を外して生地を着せ替えながら使い続けられる、一生物の傘です。生地の柄は日本の伝統柄の「滝縞」を現代的にデザインし直し、雨傘は雨をイメージした縞、日傘は木漏れ日をイメージした格子文様の生地をセット。手元と石突は、日本の伝統的技術の「挽物」により、持ちやすくすっきりとした今までにないデザインで新たに製作しました。また、手元と石突はネジ式になっており、誰でも簡単に生地を着せ替えられる構造になっています。
 

２． 「関東縫い」の技術により美しく丈夫

縫製は、東京洋傘の特長である「関東縫い」という、傘の頂点から中縫する技法により、美しく丈夫な仕上がりです。

生地は、日傘には自然な風合いで遮光性に優れた綿麻を使用しています。UV加工と撥水加工を施しているため、急な雨でも安心してお使いいただけます。雨傘には、通常使用する生地よりも細いポリエステル糸を「朱子（しゅす）裏織り」にすることにより、高密度で防水性が高く、シルクのような美しい光沢と肌触りを実現しました。どちらも高級傘専用の織機で織り上げました。

手元は、伝統的な挽物の職人が1点1点製作し、天然木のため経年変化が美しく、また腕を通して使用し、取り外して手洗いができるストラップを付属しています。

３．30〜50代の文化・デザインやSDGsへの関心が高く価値あるものに関心が高い消費者をターゲット

30〜50代の文化・デザインやSDGsへの関心が高く、食・衣料品やインテリア等により価値あるものをお求めになる消費者をターゲットとしています。東京洋傘に興味はあるが敷居が高いと感じている消費者にも、「簡単に着せ替えられる」という新しい機能をアピールすることで顧客を取り込んでまいります。

また、傘生地の柄は、伝統文様をベースに、洋装時だけでなく和装の際にも合うようデザインしました。女性だけでなく男性にも手に取っていただけるユニセックスなデザインです。

４．1本で何種類もの傘を楽しめるためコスパが高い

販売価格は税別50,000円です。自社で本商品と同等の日傘と雨傘を販売する場合、日傘が税別50,000円、雨傘が税別20,000円となり、2本購入すると税別70,000円となります。しかし、本商品は、日傘と雨傘を2本購入するよりもお買い求めやすい価格に設定しました。今後、色柄の異なる生地部分のみの販売も予定しており、実際にはこの傘1本で何種類もの傘を楽しめるため、用途に合わせて「簡単に着せ替え」ができます。

令和６年５～７月の気温は全国的に平年より高いと予想されているため、本格的な熱中症対策と大雨への対策にも最適です。弊社は、この着せ替え傘で、1年間で300本の売上を目指します。

５．「東京手仕事」とは

　　東京の伝統工芸品産業が、時代の変化に対応し、次世代へ技術・技能を伝承していくために（公財）東京都中小企業振興公社が「商品開発プロジェクト」及び「普及促進プロジェクト」を展開し、総合的に支援しています。「東京手仕事」プロジェクト商品発表会は、伝統工芸の職人とデザイナーとの協働により開発された新商品を初披露する会です。弊社は令和４年に「monpluie bouge（モンプリュイ　ブージェ）」で、本プロジェクトで東京都知事賞を受賞しています。

【弊社の技術と商品】

弊社は、昭和35年（1960年）に創業以来、着物の生地として用いられてきた、日本の伝統技術「ほぐし織り」にこだわり続け、「ほぐし織り」の技術を活かした小幅織機で織り上げる生地を使った、日本製の傘を企画・製造・販売しています。

伝統工芸士であり取締役専務である山口君枝が、結婚前から会社を手伝い、大正生まれの傘職人に孫のようにかわいがられながら傘づくりの「いろは」を習ってきました。多くの職人の皆を見て、その良いところを体得し、創業者が考案したモダンな和柄を洋傘にも合うようにと、色数を増やしてアレンジしてきました。

平成30年に東京都伝統工芸士に認定され、令和３年に墨田区優秀技能者賞受賞ならびに東京都都知事賞受賞しました。これらの実績から、令和５年には東京都伝統工芸品産業功労賞を受賞し、更に、令和５年の東京都「百歳の高齢者へのお祝い記念品」に採用されました。