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開発途上国の子どもたちに絵本を届けたい。元JICA海外協力隊の保育士たちがクラウドファンディング実施中

元JICA海外協力隊の保育士・仁科潤紀とデザイナー・内田巌は、開発途上国の子どもたちに絵本を届けるため、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にてその活動資金の募集を開始しました。募集期間は2024年2月1日(木)から4月1日(月)で、募集金額は80万円を目指します。URL:https://camp-fire.jp/projects/view/719820

クラウドファンディング立ち上げの背景と概要

 

日本にはどこにでもある絵本。その一方、人生で1度も絵本を見たことがない子どもたちがいます。そんなたくさんの国の子どもたちに、“絵本”と“世界”の楽しさを伝えたいと思っています。

 

みなさんには、今でも覚えている絵本がありますか?

私は保育士という職業柄、子どもたちに絵本の読み聞かせをよくしています。

 

お気に入りの絵本を繰り返し読む子どもたち。

絵本のストーリーにハラハラドキドキする彼らの表情。

大好きな人の心や身体に包まれて絵本を読む大切な時間。

 

絵本はどんな子どもにも寄り添ってくれる存在です。

…しかし、国が変われば絵本の在り方も変わります。

 

私はJICA海外協力隊として、最貧国の1つであるブルキナファソという国で活動していました。

そこで、〈子ども〉と〈絵本〉の関係が日本と大きく違うということを目の当たりにしました。

 

人生で1度も絵本を見たことがない子どもたち。

触れることが許されない貴重なものである絵本。

教育や宗教を教え込むための道具である絵本。

 

多くの開発途上国が同じような現状にあります。

絵本の位置付けが、国の状況や学校の方針に左右されることは理解しています。でも、納得はできません。

 

私たちは「絵本でしか味わえない経験を子どもたちに届けたい」という思いで活動しています。


 

【「開発途上国の子どもたちに 絵本を届けたい」クラウドファンディング概要】

プロジェクト名

開発途上国の子どもたちに 絵本を届けたい

クラウドファンディング実施期間

2024年2月1日(木)~4月1日(月)

受付窓口

クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」https://camp-fire.jp/projects/view/719820

目標金額

800,000円

返礼品

キャラステッカー、絵本、アフリカ雑貨 巾着ポーチ、出張公演(子ども・生徒向け)、絵本キャラクター カーラッピングなど


 

元JICA海外協力隊の保育士×デザイナー

仁科潤紀:保育士・元JICA海外海外協力隊

 

小学校の時から保育士に憧れつつも、”女性の仕事”というイメージが拭えず葛藤。

それでも、「保育士になりたい」という小さい頃からの夢を叶えることを選択。

私立・公立・山間地・病院内保育・夜間保育・JICA海外協力隊 ブルキナファソでの幼児教育など、多種多様な教育保育を経験。

多くの子どもたちと関わる中で、子どもにとって最も必要なものはシンプルな『愛情」と『学び』だと考える。大好きな人の膝の上で身体も心も包まれながら新たな世界を知ることができる“絵本”の価値を再確認してきた。

なかでも、絵本を見たことはない開発途上国の子どもたちにこそ、絵本を届けたいと強く思い、現在の活動をスタートさせる。

 

 

内田巌:デザイナー


 

造形学部卒業後、カーラッピングや屋外広告業にデザイナーとして従事。

高校時代の友人であった仁科から「発展途上国に届ける絵本を一緒に作らないか?」と誘われて快諾。

独学を重ね、3年かけてオリジナル絵本『せかいのおようふく』の絵を完成させる。

出版後、西アフリカのブルキナファソに渡航し、現地の園や孤児院、青空で出会った子ども達に絵本の寄贈活動をおこなう。

自身の好きな”モノづくり”が子ども達を笑顔にし、世界を変える力があることを体感する。絵本や幼児教育などまったく未知の世界だったが、現在も自身の情熱のもと新たな案件にも挑戦を続けている。


 

これまでの実績


 

多くの国の子どもたちと民族衣装が登場するオリジナル絵本『せかいのおようふく』を3年かけて制作しました。



 

西アフリカ・ブルキナファソに渡航し、幼稚園や孤児院に絵本を寄贈活動しました。また、園に通えない子どもにこそ絵本の楽しさを経験してもらうため、青空教室を開催しました。

 

さらに、海外にルーツをもつ方や開発途上国で活動する方々に絵本を託し、現地の子どもたちに読んでもらっています。

今までにこの絵本を6カ国語に翻訳し、16カ国へ届けることができています。

 


 

 

このプロジェクトで実現したいこと

開発途上国の多くの子どもたちに絵本を届けたい


 

現在多くの方々に協力していただき、開発途上国に絵本を届けられています。

この成果は、JICA海外協力隊の幼児教育OB・OGが集まるグループの協力があってこそ達成できたものです。

 

このグループを通じて渡航前の幼児教育隊員に連絡し絵本を託すことで、現地の職員や子どもたちに絵本を届けられています。年3〜4回こういった機会があります。


 

他にも、日本の幼児教育を学びに各国の先生方が来日する機会もあります。その際、私たちの絵本を無償で提供し、教育や保育に活用してもらっています。

こういった渡航費、絵本の制作費はすべて自費でおこなっています。

今後も継続して絵本を寄贈していきたいという思いから、今回のクラウドファンディングを始めました。


 

絵本の内容(一部抜粋)


 

オリジナル絵本『せかいのおようふく』は、世界中の子どもたちが集まる幼稚園を舞台に繰り広げられる物語です。


 

主人公の女の子は、4人の友達と出会います。



 

その友達の民族衣装を着させてもらいます。



 

ついつい夢中になってオシャレを楽しんでいたら、あるハプニングが……!


 

続きはぜひ、絵本を手にしてご覧ください。

 

ストーリーはシンプルな内容の繰り返しです。

小さな子どもや絵本に慣れていない開発途上国の子どもにも分かりやすくするためです。

絵本なら、“絵”が語ってくれます。


 

それぞれの肌や髪の色が異なる友達。

当たり前のように助け合う様子。

みんなで手を繋ぐ場面。


 

子どもも大人も、このオリジナル絵本『せかいのおようふく』から、世界には多様な人々がいることや、違いを尊重しながら他人と繋がることの大切さを感じてくれたら幸いです。


 

なぜ絵本なのか?絵本だからできること


 

私たちは保育士とデザイナー。絵本のプロではありません。

「なぜ絵本なの?」「なぜオリジナルの作品を作ったの?」と思われる方も多くいるのではないでしょうか。


 

世界の子どもたちが登場する

肌や髪、瞳の色が違う子どもが周りにたくさんいることは特別ではない。

説明なしで当たり前のように別の国の子どもが登場する。みんなが手を繋いで友達になっている。

JICA海外協力隊での活動中、現地人から見た外国人の私だからこそ、こんな絵本が欲しいと思っていました。


 

海外の面白さを伝える

国の数だけ文化や伝統があります。自分のもつ尺度を超えた世界の広さや自由さを子どもたちに伝えたい、という思いがありました。今回は“民族衣装”という形で、外の世界に興味をもってもらいたいと考えています。


 

何カ国語も翻訳していくために

既存の絵本にも素晴らしいものがたくさんあります。ただ、発展途上国に届けるためには多くの言語への翻訳が必要です。その点において、既存の絵本には出版社や権利の問題という大きな壁があります。


 

小さい子どもでも読めるように

小さい子どものうちから絵本に慣れ親しむこと、多くの国や人、伝統を知ることは大きな財産ではないでしょうか。絵本のもつ魅力は、子どもたちを笑顔にし、心を豊かにしてくれます。


 

絵本だからできること

“小さい子ども”は現状、周りからないがしろにされてしまいやすい存在です。しかし、小さい子どもだからこそさまざまなことを吸収できます。

この絵本が、多くの子どもたちの育ちや学びに関われるよう願いを込めています。

絵本を通して、子どもたちはいろいろな能力を育んでいきます。


 

想像力

絵や文章をもとに、子ども達はどこまでも想像を膨らませて、心を豊かにしていきます。


 

絵本の世界に入りこむ

現実では不可能なことを体験できるのも絵本の魅力です。知らない世界に憧れや興味をもつことで知的好奇心をくすぐられます。


 

人とのコミュニケーション

登場人物の気持ちや行動を理解したり、自分のことのように考えられるようになります。


 

公用語を楽しく学ぶ

幼稚園や学校でその国の公用語を学ぶ際に役立ちます。


 

クラウドファンディング返礼品(一例)


 

■キャラステッカー & 写真付きお礼メール:5000円

・キャラステッカーのサイズは画像を参照してください

・写真は海外での読み聞かせや子どもたちが絵本を読んでいる場面です



 

■絵本1冊(言語を選択できます)& 写真付きお礼メール:10,000円

・絵本の言語を6種の中からお選びください

・写真は海外での読み聞かせや子どもたちが絵本を読んでいる場面です



 

■出張公演(子ども・生徒向け):50,000円

出張公演(子ども・生徒向け)保育園年少〜大学生までが対象です。


 

・支援者様との打ち合わせをオンラインで1時間程度行い、日時や内容を決めていきます。最終決定は後日改めてメールでご連絡させていただく場合もありますのでご承知ください。

・保育園から大学まで多くの年齢での子どもたちに対して講演を経験しています。

そのため、内容に関しては子どもたちに知ってほしいという支援者様や担当者の方の思いやねらいを聞いた上で作成していきます。

・講演時間は45〜60分程度です。別途、生徒から質疑応答を受け付けることもできます。

・有効期限は令和6年度内としています。


 

*交通費は別途いただきます。



 

■出張公演 or 雑談会(大人向け):100,000円

・支援者様との打ち合わせをオンラインで1時間程度行い、メールにて日時や内容を決めていきます。最終決定は後日改めてご連絡させていただくこともあるかもしれませんのでご承知ください。

・保育士や各学校教諭、海外に興味のある方に向けた講演を経験しています。

内容に関しては担当者の方の思いやねらいを聞いた上で作成していきます。

・雑談会は堅苦しいものではなく、フランクに話してみたいという趣旨でも構いません

・時間は45〜60分程度です。別途、質疑応答を受け付けることもできます。

・有効期限は令和6年度内とします。


 

*交通費は別でいただきます。



 

■絵本キャラクターカーラッピング:200,000円

・支援者様の保有車両へカーラッピングをします。デザイン、製作、施工を予定しています。

・絵本に登場するキャラクターを用いながら、任意の名前や、文言を記載する事が可能です。

・担当者と打ち合わせを行います。基本メールと電話でご希望をお伺いいたします。近隣であれば対面での打ち合わせが可能です。

・車両サイズや、状態、希望デザインによって制限があります。

 例えば、現状ステッカーが貼ってある場合の剥離作業はお受けできません。ボディカラーを活かしながらのカーラッピングになります。カラーチェンジはできません。


 

応援者コメント① JICA海外協力隊 幼児教育技術顧問 坪川紅美

 

JICA海外協力隊の幼児教育隊員は、アジア・アフリカ・中南米・太平洋州の開発途上国に、延べ1000名近く派遣されています。日本と異なる生活環境の中で、覚えたての言語を使いながら、その国の幼児教育の改善に取り組んでいます。


 

隊員たちは、途上国の子どもたちのたくましく、目をキラキラ輝かしている姿に魅了されながも、復唱方式で字を学ぶという教育に疑問を感じています。字を学ぶ以前に、もっと子どもたちに絵本に触れてほしいけれど、幼児用の絵本がない。そんな状況を嘆く報告書が各国から上がっていました。


 

仁科OVもブルキナファソでの活動を通して同じ想いを抱きました。日本には優れた絵本がたくさんある。どうすれば届けることができるだろうか?しかし翻訳するのにも多くの制限がある…。それなら自分たちで絵本を創ろう!その想いに賛同する仲間が集まり、絵本「せかいのおようふく」が生まれました。日本の中だけでなく、世界でもこの想いが広がることを願っています。


 

応援者コメント② 社会福祉法人山の家福祉会 金谷中央保育園 園長 諏訪部和子


 

JICAの活動終了後、西アフリカ・ブルキナファソの現状を、当園での講演のなかで聞きました。何でも手に入り、清潔な環境で暮らせる日本とは比べ物にならないくらい、過酷な現状がそこにありました。活動期間を短縮せざるを得ない政情不安の中で、緊迫した日々を過ごしたことでしょう。無事に帰ってきたこと安心するのではなく、現地の子どもたちの「生き続けるための支援」として絵本作りを始めるという行動に感動しました。

絵本の中では子どもたちの無邪気な表情、今までに着たことのない洋服でも着て喜ぶ寛容さ、それが今の世界にないものなのではないかと思いました。現地の子どもたちには世界にはさまざまな国があり、そこにみんなと同じ子どもたちがいることを知ってほしいと思いました。

 

資金の使い道

 

クラウドファンディングで皆さまからいただいた資金は、日本や開発途上国での教育・保育面に関わる方々に絵本を無償提供するために使わせていただきます。(例:JICA海外協力隊員・日本へ来た本邦研修生・企業・大学など)


 

絵本製作費:70万円

発送料:4万円

広告費:6万円

 

この1年間で約60冊の絵本を無償提供しています。クラウドファンディングが成功すれば、今後も約5年のあいだ絵本の提供を継続していくことができます。
 

NPOを設立します

 

私たちは「すべての子ども達に“愛情と“学び”を届ける」という理念のもと、活動をさらに拡大するため、特定非営利活動法人(NPO)を2024年秋頃に設立予定です。

絵本や教材の制作・販売を軸に、開発途上国の支援をおこなっていきます。



 



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企業情報

企業名 at : hiza no ue
代表者名 仁科潤紀
業種 教育

コラム

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