196年振りに復活する祇園祭の山鉾「鷹山」巡行を記念し、世界で活躍するアーチストの描く鷹絵と現役鷹匠によるコラボ展示・狩鷹~鷹で繋がる縁展~ を開催

コロナ禍を乗り越え3年振りに開催される京都 祇園祭で、応仁の乱以前より巡行していた由緒ある山鉾でありながら、文政9 (1826)年以降休み山となっていた「鷹山」が、196年振りに完全復活を果たします。

それを記念し、また鷹山の3体の御神体人形が「鷹狩り」を表現していることにちなみ、世界中にファンを持つ漫画家でありアーティストの姫川明輝(ひめかわあきら)の鷹の墨絵と、現役の鷹匠であり450年以上の伝統を繋ぐ諏訪流放鷹術第18代宗家の大塚紀子鷹師によるコラボレーション展示会を、2022年7月22日(金) ~ 24日(日) 京都ちおん舎にて開催いたします。

鷹・鷹山との縁(えにし)

姫川明輝(本田安桂美)は、2021年11月、初の墨絵画展「四天神狼」を開催ました。その折、会場に選んだ「ちおん舎」オーナーの西村吉右衛門氏が鷹山保存会の副理事長であることを知り、鷹をテーマに再び同じ場所で画展を企画することとなりました。

姫川自身は幼い頃の最初の夢が鷹匠であり、また長年のキャリアの中で数多く鷹や鷹匠を描いた経験を有します。2006年 アラブ首長国連邦( UAE )ドバイで、少年鷹匠が活躍する漫画「Gold Ring」を執筆し、大ヒット。同作品の縁で、2013年 UAEアブダビで開催された「国際狩猟と馬術の展示会」に【日本/UAEコラボの鷹匠イラスト作成】で参加し、そこで鷹匠・大塚紀子氏と出会います。
彼女の師匠で2021年逝去された諏訪流放鷹術第17代鷹師の田籠善次郎氏からは、「いつか鷹狩りを主題にした作品を描いて欲しい。日本の鷹狩りをもっと世の中に知って貰いたい」と想いを伝えられました。氏がご存命のうちに実現出来なかったことが、今も心に残ります。
鷹が繋いだ様々な縁(えにし)が、196年振りの鷹山復活に合わせて舞い集まるように、歴史ある京町家「ちおん舎」へ降り立ちます。華やかな祇園祭のお囃子の中、一期ー会となる歴史の一幕をご覧いただけたらと思います。

展示概要

196年振りに復活する「鷹山」にちなみ、鷹を主題に、姫川明輝が手がける鷹の墨絵新作とコミック、鷹匠が実際に使用する装束・道具の展示ほか、諏訪流放鷹術に関するバネル展示など。諏訪流放鷹術については大塚紀子鷹師が在廊し、ご説明するという、たいへん貴重な機会となります。

個展名：狩鷹 -鷹で繋がる縁（えにし）展-

開催日：2022年7月22日〜7月24日

時間：11時～18時（7月24日最終日は17時まで）

入場：無料

同時開催：鷹匠の技とこころ展

会場：京都 ちおん舎
https://www.chionsha.com/
〒604-8202京都市中京区衣棚三条上る突抜町126
地下鉄「鳥丸御池駅」6番出口から徒歩約5分

イベント詳細 Website
https://hap-animalartgllery.jimdofree.com/

記者発表会

オープンに先立ち、2022年7月21日（木）午前11時よりメディアの皆様に向けた記者発表会を、会場である京都 ちおん舎にて行います。参加をご希望の方は、ちおん舎までご連絡頂きます様、お願い申し上げます。
※ちおん舎 連絡先はお手数ですが以下ページにてご確認下さい。なお、こちらにつきましては、メディアの方のみ対象となります事、予めご了承下さいませ。 https://www.chionsha.com/%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/

プロフィール
姫川明輝(本田安桂美) 
Akira Himekawa(Akemi Honda)

アニマルアーチスト。主なモチーフは御眷属・霊獣、狼、馬。自然から得るインスピレーションを内から湧き出る描線で綴る。
1991年漫画家デビュー。「ゼルダの伝説」の漫画化を20年以上に渡り手がけ、米国を始め海外において高い人気を得る。2021年京都ちおん舎にて初のソロ画展"真神水墨祈願絵展[四天神狼] "を開いた。2022年5月[四天神狼]東京巡回展開催。
姫川明輝は1987年に結成された本田安桂美・長野勢都香のユニット作家名。
 

2021年9月姫川明原画展~マンガ「ゼルダの伝説」をふりかえる~
 (京都国際マンガミュージアム)

2022年1月姫川明原画展~マンガ「ゼルダの伝説」をふりかえる~巡回展
(石ノ森萬画館)
Website https://www.himekawaartpro.com

大塚紀子
Noriko Otsuka

取訪流鷹師。1971年生まれ。早稲田大学在学時の卒業論文「鷹狩と日本文化」をきっかけに鷹匠の世界に興味を持ち、諏訪流鷹匠(第17代宗家) 田籠善次郎氏に弟子入り。2007年、女性初の鷹匠認定試験に合格する。2015年、諏訪流第1 8代宗家に就任。2021年、諏訪流放鷹術保存会会長に就任し、門下生の育成を行いつつ、国内外で日本の鷹狩文化を伝え残す活動をしている。著書に「鷹匠の技とこころ」(白水社 2011)、月刊「遠州」連載『鷹狩と儀礼の文化』(2016)他。
Website https://suwa-falconers.com/index.html