伝統の和楽器《篠笛》の可能性を模索する『第2回鳳聲晴久リサイタル』開催決定

邦楽囃子笛方の鳳聲晴久（ほうせい はるひさ）が、2022年7月6日に紀尾井小ホールで『鳳聲晴久　第2回リサイタル』を行います。邦楽囃子方の晴久は、日本の伝統の和楽器である篠笛で、J.S.バッハの曲に新たなアプローチを試みてまいりました。本公演では、配信公演『Sine termino Antiqua Consulere 2020』のために編成した、洋楽器と篠笛によるバッハの4曲他、新曲『AKASHA―時の軌跡―』をお届けします。

■鳳聲晴久コメント

数年前より、西洋音楽の原型ができはじめた、約300年前のオルガン音楽の見直しに取り組んでまいりました。昔ながらの、あまり調律をしていない笛を、これまでと違った角度から見つめ直してみたいと考えたことがきっかけです。そして2020年の配信演奏会を経て、ひとつの形が見えてまいりました。本公演で、より一層深めることができればと思っております。

また、新曲『AKASHA-時の軌跡-』は、吉田伸夫さんのご著書『時間はどこから来て、なぜ流れるのか？』で拝読した「時間は、空間と同じく広がりである」とのにインスピレーションを得て書き下ろしました。お楽しみいただければ幸いです。

■演奏楽曲
J.S.バッハ：幻想曲ト長調 BWV572
J.S.バッハ：パルティータ第 2 番ハ短調 BWV826
お話（茂手木潔子）
J.S.バッハ：ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ第 4 番ハ短調 BWV1017
囃子構成曲『鷹』
J.S.バッハ：フーガの技法コントラプンクトゥス I ニ短調 BWV1080
鳳聲晴久作曲『AKASHA〜時の軌跡〜』

■出演

鳳聲晴久（笛）

大口俊輔（アコーディオン）

多井智紀（チェロ）

内藤歌子（ヴァイオリン）
田嶋真佐雄（コントラバス）

大和櫻笙（三味線）

堅田新十郎（小鼓）

堅田喜三郎（大鼓）

茂手木潔子

■鳳聲晴久（ほうせいはるひさ）
千葉県佐倉市出身。東京芸術大学邦楽科卒。9 歳で大叔父の西村尚己に祭囃子の手ほどきを受け、15歳で国指定重要無形民俗文化財「江戸里神楽」 若山流四世家元若山胤雄(わかやま・たねお)師に祭囃子、神楽囃子を師事。 18歳で邦楽囃子笛方の名手として知られる鳳聲流鳳聲流分家家元、鳳聲 雄師(若山胤雄師の邦楽における芸名) に長唄囃子を師事。 2004年鳳聲晴久の名を許される。長唄の囃子および神楽や祭囃子の笛の演奏家として活躍中。 またジャズとのセッションや、芸大時代に萩森英明(ピアノ)・多井智紀(チェロ)・石渡大介(竹笛)で結成した、 チェンバーオーケストラ「Eki-ben LIVE」公演では、オリジナル曲を中心に実験的な音作りに挑み続けている。 2012年からは新潟市の依頼で廃絶した「角兵衛獅子」囃子の復元に着手し、地域の演奏家を育成するなど 演奏・研究・教育など様々な分野で多面的な才能を発揮している。

■Sine termino Antiqua

Sine termino Antiqua（シーネ・テルミノ・アンティーカ）は、鳳聲晴久がプロデュースする、2016年結成の音楽ユニットです。ユニット名には、ラテン語で「国境なき楽団」の意味があります。東京藝術大学の同窓生である鳳聲晴久（邦楽笛方）、大口俊輔（アコーディオン）、多井智紀（チェロ、ヴィオラダガンバ）によるトリオを中心に、多彩なメンバーを迎えながら活動。異なるルーツの楽器をもちより、邦楽、洋楽の境界を越えた新たな音楽の可能性を探ることを目指します。

■開催概要

日時：2022年7月6日18時開演（17時20分開場）

会場：紀尾井小ホール（〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町 6-5）

料金：一般 5000 円 学生 4000 円

■チケット情報
LivePocket
https://t.livepocket.jp/e/h-haruhisa

鳳声晴久リサイタル事務局
050-3395-3631 haruhisa.recital@gmail.com

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