長野県大町市「仁科神社」と地元有志が、祭りのライブ配信を実施！地域内外の視聴者と共に、新型コロナウイルス感染症の鎮静をリモート祈願。限定御朱印の遠隔授与も。

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2020年8月15日、長野県大町市平の木崎湖畔に鎮座する「仁科神社」が、「千灯明御霊祭」のライブ配信を実施した。当神社における初の試みとなる。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、地域外からの移動がはばかられる中、「密を避け、場所にしばられず参加をして欲しい」との思いから、地元有志らと共に企画。当日は視聴者と共に新型コロナウイルス感染症の鎮静を祈り、視聴者特典として遠隔での御朱印授与も実施した。

2020年8月15日、長野県大町市平、木崎湖畔に鎮座する仁科神社が、「千灯明御霊祭」のライブ配信を実施した。仁科神社における初の取り組みとなる。

「千灯明御霊祭」は例年8月15日に、木崎湖における水難事故者と、戦没者をはじめ、全ての慰霊と鎮魂の祈りを込めて行わる祭事。境内に多数の灯籠が灯されることから、「千」灯明の名が付けられている。

例年であれば、木崎湖花火大会と灯籠流しが同日に開催されているが、本年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、「密」が懸念されたことから、木崎湖花火大会と灯籠流しは中止となった。

各地で帰省の自粛が求められ、移動も制限される中で、「木崎湖畔に足を運べない人にも、場所に縛られず祭りに参加してもらいたい」との宮司の想いから、地元有志らの協力を得て「千灯明御霊祭」のライブ配信が実現した。

ライブ配信に協力をしたのは、長野県白馬村の株式会社Mount Libra。主に祭りの撮影を同社が実施し、地域住民との調整や、一連のコーディネートを長野県大町市の一般社団法人木崎まちづくりラボが手掛けた。

神事は18時に始まり、雅楽や舞の奉納などの神事が厳かに行われた他、視聴者と共に新型コロナウイルス感染症の鎮静への祈りをささげた。

また、今回のライブ配信視聴者特典として、8月限定で授与している御朱印の郵送による授与も行われた。

今回のライブ配信を終えて仁科神社の羽田浩一宮司は、「コロナ禍の中、多くの方々の御奉仕で今年も千灯明御霊祭が厳粛に行えました。その上、今回のライブ配信を通して、県内外から祭りを視聴していただいた。400年に亘りこの地方を治めた仁科氏が、北の守りとして木崎湖畔に築いた森城址は大町の代表的文化遺産です。仁科神社は、本丸跡に鎮座しております。新型コロナが沈静した後には是非お詣りにおいで下さい。」とコメントした。

株式会社Mount Libraの松沢氏は「隣町でも、地域色が強いお祭には参加したことがなく、配信を通して別の地域のことを知る良い機会になり良かったと思います。」とコメントした。

一連のコーディネートを手掛けた一般社団法人木崎まちづくりラボの岩沢隆太理事は、「木崎湖畔の地域振興に取り組む我々にとって、仁科神社は地域の象徴的存在。今回のライブ配信を通して仁科神社と木崎湖畔のことを知ってもらえるきっかけになれば嬉しい。」とコメントした。

今回の取り組みは、withコロナ時代／Afterコロナ時代における、新しい祭りの形。

今後も仁科神社は氏子地域の安寧のため、様々な取り組みを行っていく予定だ。