かかりつけ医によるみまもりサービス 「みまもり安心コール」　サービス開始

　新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、医療機関の受診を控える動きが広がっています。静岡県保険医協会が県内の会員医療機関へ実施した調査では、約8割が「外来患者数の減少」と回答をしています。慢性疾患の患者さんは感染リスクが高い一方、本来受診すべき人が受診を控えてしまうことは、適切な治療を行えないことで持病の悪化や脳卒中など命に関わる病気を見落とす危険もあります。  

 　当院があります静岡県袋井市は、年少人口及び生産人口減少、老年人口の増加、核家族世帯や高齢者の独居増加が予想される地域です。主要な交通手段として車が利用されており「令和元年度 市民意識調査　結果報告書」においても「誰もが移動しやすいまちづくり」の取り組みに足して「不満」「やや不満」を示す市民は約4割もおります。袋井市では、運転免許証の自主返納を推進する取り組みもあり、車に乗らない高齢者も増えてきているのが現状です。そのような環境の中で、かかりつけ医は患者さんの身近な相談役として普段の生活状況や心配ごとを共有しておくことが「何でも気軽に相談できる身近な存在」として重要であると考えます。75才以上の高齢者の要介護の原因として「老衰（フレイル）」が問題視されている現状があります。また加齢に伴う筋肉量減少（サルコペニア）、活動量の低下は生活の質を低下させるだけでは無く、生命・機能予後の低下及び他の疾病の原因ともなり得ると示唆されています。そこで管理栄養士による栄養管理を通し、患者さんの生活背景や食事量、活動量など細かに把握し個々に合わせた多面的な支援を行うことも期待出来ます。

　実際、みまもりサービスと栄養指導を行っている患者さんで睡眠時の動悸の相談がありました。受診日時を早め、検査を行い大事に至ることを未然に防ぐことができました。このように「みまもり安心コール」を利用することで患者さんの体調の変化を細かく確認することや、普段の生活の中でのちょっとした不安解消に繋がります。ご家族とは別で暮らされている場合、患者さんと連絡が取れない状況ではご家族へご報告いたします。かかりつけ医として地域や患者さんの不安を把握し、健康増進ならびに予防医学の面からも医療機関として我々ができることを常に考えて参ります。

　今後の展望としては、高齢者の方に対しての「みまもり安心コール」、小さなお子さんをお持ちのご家族を対象とした「小児科オンライン(小児科子育て相談会）」

（URL：https://mizo-cl.com/pediatrics_online）など幅広い年代の方々へのサポート体制構築を目指していきます。また患者さんの身近な存在としてさらなる地域貢献、健康寿命の延伸へ役立てたいと考えております。

【プログラム概要】

名称：　かかりつけ医によるみまもりサービス　「みまもり安心コール」

対象：かかりつけ患者さんで高齢の方、独居の方

目的詳細URL：http://mfc-naika.com/other/mimamoriannshinn-call

 【法人概要】

法人・医院名：医療法人社団MFC　溝口ファミリークリニック

理事長名：溝口　哲弘

住所：〒437-1122　静岡県袋井市浅岡45-1

URL：http://mizo-cl.com/

連絡先：0538-23-8300（担当：松村　小田）

Mail：mizo.mfc@mfc.jpn.com