ピカソ絵画が当たるチャリティくじ抽選、イタリア人女性が静物画を獲得

5月20日水曜日に、新型コロナウイルス対策による閉鎖等で延期が続いていた「1Picasso For 100Euros（1ピカソ・フォー・１００ユーロズ）」の抽選会が、予定されていたパリのクリスティーズで無事行われました。

1月から３月へ抽選会開催が既にずれ込んでいた最中に新型コロナウイルス問題が発生し、プロジェクトが再延期となっていましたが、5月２０日の抽選会をもって、今回のチャリティ資金調達も一旦終了となります。

主催者のペリ・コーシャンは、「ピカソは人道的、社会的支援に強い興味を持った人だったため、今回のようなオペレーションを気に入った事でしょう。」と延期が続いた状況にも前向きです。「新型コロナウイルス問題により、手洗いが如何に大切かが明らかになりました。それには、綺麗な水が不可欠なのです。」とチャリティの目的であるアフリカへの水資源供給の意味深さを強調しました。

当選したのは、ギフトとして抽選会を貰っていたというイタリア人女性、クラウディア・ボルゴーニョさん。絵画は、１９２１年のパブロ・ピカソによる油絵、「Nature Morte（静物画）」でした。

当選番号：1260346

絵画は、ピカソ絵画の最大のコレクターであるデービッド・ナーマド氏が所蔵していたもので、モナコより今回のチャリティ抽選会当選者へ送られる予定です。総額およそ５１０万ユーロ（チケット５万1千枚の売上、日本円でおよそ６億３千万円弱）が集まった今回のチャリティですが、デービッド・ナーマド氏はさらに１０万ユーロ（およそ１千２００万円）をチャリティ実施団体、ケア・インターナショナルへ募金しました。

本チャリティ企画の主催者は、継続して続けることを計画しています。ウェブサイト（www.1picasso100euros.com）にて、今後の情報配信を登録できます。