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国際女性デーに際して 気候変動が男女間の不平等を悪化させる可能性

財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン

! 2008年3月7日 17時

世界の貧しいコミュニティにおいて、気候変動による悪影響はとりわけ女性に降りかかってきます。なぜなら、女性は、災難が生じたときに頼れる貯蓄や、教育レベルおよび社会的なネットワークが男性に比べて限られているからです。その結果、気候変動により、社会的な不平等が悪化する恐れがあります。

(ナイロビ、3月6日)
世界の貧しいコミュニティにおいて、気候変動による悪影響はとりわけ女性に降りかかってきます。なぜなら、女性は、災難が生じたときに頼れる貯蓄や、教育レベルおよび社会的なネットワークが男性に比べて限られているからです。その結果、気候変動により、社会的な不平等が悪化する恐れがあります。それにもかかわらず、最貧国の気候変動適応計画では、気候変動が異なる社会グループに与える特異な影響が依然として考慮されていません。

マダガスカルにおけるハリケーン「アイバン」、ザンビアにおけるザンベジ川の洪水、アフリカ北東部の「アフリカの角」と呼ばれる地域における干ばつなどがもたらした破壊を見ても、女性が多くの自然災害の矢面に立たされていることがますます明らかになってきています。

マダガスカルのクローブの生産地、アナラジロホ地域に位置するMahasoa村に住む48歳のFira Alphonsineは、6人家族の唯一の稼ぎ手です。彼女は、ハリケーン「アイバン」発生前の長期間にわたる雨不足や、強風の影響で米の収穫が打撃を受けたことなどについて話してくれました。Firaの家族はその時期に収穫できるキャッサバも失い、また近くでとれる果実のほとんどはまだ熟していませんでした。

「今回の収穫から得られるものはほとんどありません。なぜなら、雨不足によりすでに生産物が打撃を受けており、田植えの時期は暴風雨が起きた時期と重なったからです」。彼女は、ハリケーンの被災者のための救援活動をコーディネートしているCAREスタッフにこのように話しました。今、Alphonsineは、どうやって家族を養っていくのか心配しています。彼女は多くの人で溢れる避難キャンプでの不適切な生活と栄養不足が原因で健康を害していますが、薬を買うお金もありません。

文化的に割り当てられた権利や役割・責任のために、環境の変化が及ぼす影響は女性と男性とでは異なります。不平等な力関係と資産へのアクセスは、女性が気候変動の影響にうまく適応することを妨げることになり得ます。作物の収穫量や食糧生産の減少が原因で女性の労働が増えることはしばしばで、また男性が職探しのために移住することで農作業や家事が増えたり、水汲みや薪集めの時間が増えたりします。気候変動による影響を受けて家計が厳しくなると、一般的にまず最初に学校をやめさせられるのが女子であるということも私たちは知っています。

気候変動によって特に女性が大きな影響を受けるという事実がますます明らかになってきているにもかかわらず、国連の気候変動に関する枠組み条約が後発開発途上国においてサポートする国別適応行動計画では、いまだに地域に住む人々を一様に扱っています。ジェンダーについて言及したり、女性が厳しい気象状況の影響に適応できるよう備えるための最良の方法について明確な提案がなされることはほとんどありません。

これらの計画において、最も脆弱な社会グループが気候変動の影響に適応することを支援することが国の最優先課題として盛り込まれるべきです。このことは、1国内における多様性をより広く認識し、男性と女性の間にある不平等に具体的に取り組むことを意味するのです。

CAREの気候変動コーディネーターのCharles Ehrhartは次のように話しています。「政府や機関が気候変動の影響への対応策を策定する際、あらゆるケースにあてはまる万能のアプローチをとることはできないことを理解しなければなりません。地域、世代、所得層、職業、そしてジェンダー間で気候変動が及ぼす影響は異なるからです」。

自然災害が発生すると、まず差し迫っての懸念は食糧と安全な水の供給です。しかし、災難が長期間にわたって及ぼす影響は何年間も続きます。例えば、2005年に台風「ダムレイ」がベトナムの東海岸を襲いましたが、3年経った現在も、農業に携わる女性たちはいまだにその影響に苦しんでいます。土地の塩の含有量が著しく増えたことで、作物を育て生産性のある収穫を得ることが困難になっています。この地域の女性たちは農業以外に生計を立てる機会がほとんどなく、多くの女性が職を求めて南部に移住しています。

CAREは、コミュニティに根ざしたマングローブの森林再生と管理のためのプロジェクトを通して、Hau Locの現地コミュニティが台風による被害から生活を再建することを支えています。マングローブ林は暴風雨からの防御機能を持っているだけでなく、土地の侵食を抑制し、水産業を育てるなどの環境的に重大な利益も提供します。また、マングローブ林は食糧と収入の潜在的な源にもなり得ます。プロジェクトでは、この地域に約370エーカー(150ヘクタール)にわたって新しいマングローブを植えることを支援するとともに、すでに暴風雨から防御する役割を担っている741エーカー(300ヘクタール)のマングローブ林を維持・管理するための現地の人々の能力向上を目的として実施しています。

Hau Locの女性たちが災害復旧において伝統的に担ってきた役割として、子どもたちの世話をしたり、所有物を安全な場所に移動したり、家族のために食べ物を用意したり、洪水が引いた後の家の掃除や修理を行うなどがあります。田んぼの管理や干満のある地域で魚やエビなどを獲るのも女性たちの役割です。

このマングローブ・プロジェクトでは、水を集めるための道具や食糧、種、そのほかの支援などを提供し、女性たちがこれらの役割を果たし、気候変動に対する脆弱性を減らす試みを支えてきました。また、このプロジェクトではミーティングやワークショップ、その他の活動における女性の参加を促すことに成功しており、コミュニティの意思決定プロセスにおける女性の参画を支えています。多くの女性参加者にとって、コミュニティにおいて議論の場で発言し、計画に対して提案や見解を提供する機会を持ったのは初めてのことです。

「女性を対象とした活動を行い、彼女たちの特別なニーズに焦点を当てることはとても重要です」と、Ehrhartはつけ加えます。「しかしながら、このアプローチは改善への一ステップに過ぎず、根深い社会経済的な不平等と差別的な力関係に立ち向かい、変えていこうとする努力によって補完されなければなりません」。

女性を含め、非常に脆弱な立場に置かれるグループの優先的課題を草の根レベルで特定し、分析するために、CAREは最近、気候による脆弱性と能力査定のためのツールを開発しました。「地方自治体やコミュニティに根ざした団体、そして政府機関などと連携することで、私たちは女性にとっての気候変動のリスクを分析し、それに適応するための適切な手段を特定した上で、この知識を計画策定と意思決定に統合していくことができるのです」とCAREの南・西アフリカ地域担当の気候変動コーディネーター、Angie Dazeは話しています。

●CAREと気候変動
CAREのコミュニティに根ざした気候変動適応のアプローチは、「人々」を中心とするものです。気候変動により弾力的に対応できる生計、およびトレーニングと適切な伝統的知識の促進を通して、現地の人々の適応能力を強化します。また、社会的な変化を支え、貧困の根本的原因と不平等な脆弱性に取り組むためのアドボカシー活動を行っています。世界中で実施するCAREの気候変動に対するプログラムについての詳細な情報は、以下のウェブサイトをご覧ください。
www.careclimatechange.org  (英語)


上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375


****************************************
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org

*日本における「ケア・パッケージ」による支援についての
詳細は以下から。
http://www.careintjp.org/whoiscare/history_j.html



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