大脳直撃の衝撃作映画『ロビンソンの庭』デジタルリマスター版を製作し”今“に伝えたい!! クラウドファンディングがスタートしました!

ロカルノ映画祭審査員特別賞、ベルリン映画祭zitty賞、日本映画監督協会新人賞受を賞した山本政志監督劇場映画デビュー作『ロビンソンの庭』('87)。幻想的な映像、大地の鼓動を感じさせる音楽、そして個性あふれる出演者と三位一体で描き切った大脳直撃の衝撃作。公開から30年経った今も、その魅力は衰えることがありません。しかし、現存するフィルムは、損傷や変色などで劣化しており、DVDは現在発売が中止されており、ネット上でプレミア価格で販売されているのが現状です。『ロビンソンの庭』を観ることができる機会が失われつつあるのです。『ロビンソンの庭』を、人びとの記憶の中だけの「伝説の映画」にとどまらせず、HDデジタルリマスターを製作することで、現代に蘇らせたいと思っています。そこで、クラウドファンディングを立ち上げました。応援、ご協力、よろしくお願します。

 

大脳直撃の衝撃作映画『ロビンソンの庭』デジタルリマスター版を製作し”今“に伝えたい!!

「ロビンソンの庭」デジタルリマスター版制作クラウドファンディングがスタートしました!!

https://motion-gallery.net/projects/ROBINSONS-GARDEN#

応援・ご協力、よろしくお願いします!!!

 

従来の映画に囚われず、作りたい映画を、作りたいやり口で生み出したい。そんな意気込みで、初の35mm作品に挑んだ。映画は一人では作れない。 集ってくれた大吟醸のスタッフ&キャストから大きな力を得て、生き生きとした人間達と美術と映像と音が大脳を直撃する映像詩、「ロビンソンの庭」が誕生した。特に“都市の中の緑”を描くため、樹々の発色には気を使った。都市の毒性をも養分として吸収し、繁殖し、再生していく“都市の中の緑の力“を表現できる色。テスト撮影を執拗に行い、現像方法も含めて数十種類の映像パターンから、緑の基本トーンを決定した。だが、現存する35mmプリントは劣化しているし、過去に発売されたDVDでも正確な色再現はできていない。幸福なことに、現在のデジタル技術で、上映当時の色彩をよみがえさせる事が可能だ。体感済みの方も未体感の方も、より多くの人に、 再生し新たな命を吹き込まれた「ロビンソンの庭」と出会ってもらいたい。「ロビンソンの庭」は、確実に時代を越境する映画なのだから。

         ー「ロビンソンの庭」監督 山本政志ー

 

 

「ロビンソンの庭」とは

 

クミは、漂流者たちの吹き溜りのような外国人ハウスに住み、日銭を稼ぐ日々を送っていた。ある日、緑の覆い茂る廃墟に迷い込み、奇妙な懐かしさをおぼえ、移り住む。昼は畑を耕し、夜は星を眺めるロビンソン・クルーソーばりの生活が始まったが・・

 

1987年の山本政志第一回35mm監督作品。撮影にジム・ジャームッシュ監督「ストレンジャーパラダイス」のトム・ディッチロ、音楽にフランシスフォード・コッポラ監督「少年の黒い馬」のハムザ・エル・ディンを迎え、ベルリン映画祭を始め20を越す国際映画祭で絶賛を浴び、現在、公開前に映画祭に出品するのが通例になったが、その先駆けとなった、国境を超えた(ボーダレス)映画。ベルリン映画祭ZITTY賞、ロカルノ映画祭審査員特別賞、日本映画監督協会新人賞などを受賞。主人公クミに、山本監督の8mm時代からの常連で、強烈な存在感で観る者を圧倒してきた太田久美子。”悪ガキ” ユウには、1200人の中から選ばれた上野裕子。キイ役には、日本のパンクシーンで確固たる存在感を放ちつつ、現在は小説家として、その名を轟かせている町田町蔵(現町田康)。他にもハードコアパンクバンド G.I.S.M.の横山SAKEVI、じゃがたらの江戸アケミ、OTO、ナベ、当時”ばちかぶり”のボーカルであった田口トモロヲ等、ミュージシャンが多数出演。身体をはみ出していくようなエネルギーとある種のナイーヴさが、映画に目を見張るような効果をもたらしている。荒廃した物質文明と、その毒さえも養分にして増殖する自然のエネルギー、終末感と生命力の対比を、幻想的な映像、大地の鼓動を感じさせる音楽、そして個性あふれる出演者と三位一体で描き切った大脳直撃の衝撃作、『ロビンソンの庭』。公開から30年経った今も、その魅力は衰えることがない。

 

監督:山本政志とは

 

16mm自主映画『闇のカーニバル』('82)が、ベルリン、カンヌ国際映画祭で連続上映され、ジャームッシュらNY のインディペンデント監督を中心に絶大な支持を得、欧米で日本インディーズ映画の代表的監督として認知される。1990年、香港との合作『てなもんやコネクション』では専用上映館を渋谷に建設し4ヶ月のロングラン上映を敢行。1991年、初の大作『熊楠 KUMAGUSU』に挑むが、資金難のために撮影中断(現在に至るまで未完)。1997年、文化庁海外派遣文化研修員としてニューヨークに1年間滞在。この間『JUNK FOOD』(’97)を全米12都市で上映。帰国後『リムジンドライブ』(‘01)で単身再渡米し、全アメリカスタッフによるニューヨーク・ロケを敢行。2012~13年、実践映画塾〈シネマ☆インパクト〉を主宰、12人の監督とともに15本の作品を世に送り出し、その中から、スマッシュヒット作 大根仁監督『恋の渦』を誕生させた。同様に〈シネマ☆インパクト〉から生まれた自身の監督作『水の声を聞く』(‘14)はベルリン国際映画祭を始め、香港、全州、ニューヨークなどの映画祭で上映され、キネマ旬報ベストテンに選出されるなど、国内外で高い評価を得ている。2017年には、プロデュース作品、吉田光希監督『三つの光』がベルリン国際映画祭に選出。これにより、5本の監督作品と合わせ、6度目のベルリン国際映画祭での登壇となり、今尚、あらゆる ”ボーダー” を超え、常に新しい挑戦を続けている。

 

★公開当時寄せられたコメント

 

⚫️刺激的かつパワフル。才気と映画への愛に充ちている。  侯 孝賢 ホウシャオシェン(台北/映画監督)

⚫️華麗なる詩的イメージの連続で山本は神秘を呼び起こす。ゆらめく万華鏡のシークエンスに説明はいらない。

エイモス・ボーゲル(NY/フィルムコメント誌)

⚫️ワイダやストラウブ・ウィエの作品と同様、「全ては互いに寄りそい、行動しながら傷つく」というヘルダーリンの言葉は、山本映画のモットーである。       カルステン・ウィッテ〈ベルリン/フランクフルター・ルントシャウ紙〉

⚫️陶酔の映像と洒落たセンス。山本は「闇のカーニバル」で見せた才能を「ロビンソンの庭」で昇華させた。舒琪〈香港/映画評論家〉

⚫️『ロビンソンの庭』を観た晩、自分んちのまわりにしぶとく根をはる彼等の夢を見た。どのみち、コウフクするしかないなら、笑おーか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ〈劇作家〉

⚫️国境を超え、言葉を越えるオレたちの〈EARTH MOVIE〉が『ロビンソンの庭』から始まる。 石井聰亙(岳龍)〈映画監督〉

⚫️ジトッと湿った暑苦しいジャングルに一風の冷気を呼び込むスコールにも似た作品。  日高正博〈フジロック創始者・スマッシュ代表〉

⚫️静溢なる美を希求する現代人の心を、こんなにも豊かに描き出した山本政志に大きな拍手を送りたい。映画の光と色と音への当然の執着が、実に快く映画からほとばしり、生霊のようにとり憑いた山本政志の映像的官能を楽しめるのは大きな喜びだ。  柳町光男〈映画監督〉

 

キャスト

クミ:太田久美子 キイ:町田町蔵(町田康) ユウ:上野裕子 マキ:CHEEBO オト:OTO エリカ:坂本みつわ ボン:IZABA ヨー:横山SAKEVI シュン:溝口洋 レストランの客A:利重剛 レストランの客B:室井滋  レストランの客C:田口トモロヲ

 

スタッフ

監督:山本政志 脚本:山本政志/山崎幹夫  製作:篠原あや  制作:浅井隆  脚本協力:内田栄一 撮影:Tom Dicillo/苧野昇 照明:安河内央之 カメラ・ライティング・デザイナー:Jim Hayman 音楽:じゃがたら/吉川洋一郎/Hamza El Din  美術:大澤稔/林田裕至/石毛朗  特殊美術:前本彰子  録音:菊池進平  助監督:平山秀幸  演出補:諏訪敦彦  制作主任:古沢敏文  編集:遠山千秋 スチール:松原研 宣伝:安倍由津紀

1987年/カラー/ヴィスタサイズ/119分

 

*当時『イメージフォーラム』誌に掲載された、沸騰した撮影現場を記録した演出補諏訪敦彦の「製作日 

 誌」、映画祭を漂流した山本政志の「新ロビンソン漂流記」をぜひご参照ください!!           http://cinemaimpact.net/robinsonsgarden/productionnote_a.pdf

 

 



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企業名 株式会社コンチネンタルサーカスピクチャーズ
代表者名 村岡伸一郎
業種 エンタテインメント・音楽関連

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