日本のiWC脱退が決定的となっているなか、あえて銛一本で鯨を突くインドネシアの生存捕鯨を、29年間通い続けた写真家石川梵が映画化

写真協会作家賞など数々の賞を受賞している写真家・石川梵が29年通い続けているインドネシア・ラマレラ村の生存捕鯨を「くじらびと」として映画化へ向けてクラウドファンディングを募集している。20年前に出版した同テーマの写真集「海人」はライフなど世界中の雑誌で取り上げられ大ヒットとなった。日本のiWC脱退が決定するなか、捕鯨を取り上げたにもかかわらず海外でも賞賛された作品の作り手が人間と鯨の関係を現代に問い直す。

インドネシア、レンバタ島、ラマレラ村では、400年以上前から銛一本でマッコウクジラを突く太古鯨漁が今も行われている。写真家石川梵は、命がけの鯨漁でありながら、鯨が信仰の対象となっているその姿に、人間と鯨の深い共生関係を見出し、1991年から同村の取材を始めた、96年に写真集「海人」(新潮社)を上梓、その衝撃的写真はライフ、ナショナルジオグラフィック、ゲオ、パリマッチなど世界中で特集された。

 

その後2010年には文字本「鯨人」(集英社)を出版、アマゾンのノンフィクション本ランキングで3位になり、NHKの読書番組で特集されるなど、こちらも大きな話題となった。石川は、以降継続的に同村を訪れていたが、生存捕鯨がさまざまな圧力や環境の変化により、存亡の危機に瀕していることを知り映像記録として残すことを決めた。2017年に映画製作費用としてクラウドファンディング で300万を集め、撮影を開始。今回はさらなる継続撮影のためのファンディング募集である。https://motion-gallery.net/projects/whalehunter2

 

ラマレラ村の鯨漁は、手製の10メートルほどの船に椰子の葉で編んだ帆を張り、手銛で鯨に飛びかかって突く。江戸時代の日本の鯨漁を彷彿させるトラディショナルなものだ。

土地が痩せており、鯨が村の生命線となっている。鯨信仰も篤く、頭には鯨の魂が宿っていると考え、必ず海に頭骨を返す。鯨肉は干して保存食とし、山の民と物々交換をしてイモやコメ、野菜などを手に入れる。

年間に獲れる頭数は10−20頭、歯鯨の中では最大のマッコウクジラ(全長18メートル、体重20トン)を突き、脳油は灯火や薬に、他の部位もあまさず食料として消費する。

 

映画「くじらびと」日本のIWC脱退が決定的となるなか、西洋的反捕鯨の視点が本当に正しいのか、アジアに根ざした人間と鯨の共生関係を掘り下げて見つめ直し、その是非を問うものでもある。

 

なお、石川はやはり2017年にネパール地震からの復興をテーマにした映画づくりでクラウドファンディング を利用、資金650万を集め、「世界でいちばん美しい村」(監督石川梵 ナレーション倍賞千恵子)を製作、個人製作の映画としては画期的な新宿ピカデリーなど全国40館で公開、都内だけでも1年間のロングランとなり、全州国際映画祭招待作品となっている。http://himalaya-laprak.com

 

 

 

 



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企業情報

企業名 石川フォトオフィス
代表者名 石川梵
業種 エンタテインメント・音楽関連

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