世界カイロプラクティック連合世界大会２４年ぶり日本開催決定

医療・健康

カイロプラクティック（Chiropractic）の国際学会である世界カイロプラクティック連合（WFC）世界大会が２０２１年に日本で開催されることが決定しました。２０２１年の世界大会は２４年ぶりの日本開催となり、会場は東京都内を予定しています。

カイロプラクティック（Chiropractic）の国際学会である世界カイロプラクティック連合（WFC）世界大会が２０２１年に日本で開催されることが決定しました。

世界カイロプラクティック連合（WFC）は、世界保健機関（WHO）の非政府組織に所属し、世界７地域・約90カ国の代表団体から構成されるカイロプラクティックの国際組織です。日本カイロプラクターズ協会（JAC）が世界カイロプラクティック連合の日本代表団体として１９９９年から加盟しています。WFCは隔年でカイロプラクティック専門の国際学会を開催し研究発表や臨床報告、ガイドラインの策定を行っています。WHO政策の取り組みを支持し、特に持続可能な開発目標（SDGs）に関する分野に注目し、障害やリハビリテーション、高齢者の統合的なケア、人々中心の統合的健康サービス、伝統・補完・統合医療、健康基準などの部署と協力しています。

WFCではWHO指針などの国際標準に基づくカイロプラクティック教育基準を推進しており、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスをはじめ多くの欧米諸国ではその基準に準じたカイロプラクターの医療資格制度を確立しています。国際標準のカイロプラクターは世界に１１万人存在し、多くの国ではプライマリケア医療従事者として補完医療の分野で活躍しています。日本はカイロプラクティックの分野では後進国ですが、国内に約３万人いると言われる従事者のうち約６００名が自主的な登録制度（日本カイロプラクティック登録機構）に国際標準のカイロプラクターとして認定されています。

１９９７年、世界カイロプラクティック連合（WFC）世界大会が東京国際フォーラムで開催され、パーティーでは小泉純一郎厚生大臣（当時）も出席しました。２０２１年の世界大会は２４年ぶりの日本開催となり、会場は前回と同じく東京都内を予定しています。今回の誘致では観光庁・日本政府観光局・東京都・東京観光財団をはじめとする行政や多くの企業・団体から支援をいただきました。

医療関連のWHO非政府組織として世界カイロプラクティック連合（WFC）の他には、世界医師会（WMA）、国際看護師協会（ICN）、世界理学療法連盟（WCPT）、世界鍼灸学会連合会（WFAS）などが国際的に知られ、各分野で国際学会が開催されています。WFC世界大会を機に日本でも国際標準に基づくカイロプラクティックの学術研究が進み、欧米諸国同様に資格制度の確立が期待されています。

◆世界カイロプラクティック連合

https://www.wfc.org/

◆WFC季刊ニュース　2018年７月号「2021年世界大会　東京開催決定」

https://www.wfc.org/website/images/wfc/qwr/2018/QWR_2018JUL.pdf

◆カイロプラクティック　厚生労働省　統合医療情報発信サイト

http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/04.html

※カイロプラクティックは身体の構造（特に脊椎）と機能に注目した専門医療です。カイロプラクティックの施術法は、施術者によって様々ですが、主に脊椎やその他の身体部位を調整（矯正）することにより、ゆがみの矯正、痛みの軽減、機能改善、身体の自然治癒力を高めることを目的としています。

◆世界保健機関　伝統・補完・統合医療

http://www.who.int/traditional-complementary-integrative-medicine/en/

◆持続可能な開発目標

http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

◆WHO非政府組織２１４団体のリスト