栃木で撮影した“回復期リハビリ病院”が舞台の映画『歩けない僕らは』がクランクアップ! 宣伝費のクラウドファンディングがスタート!

栃木県最南端の野木町にある「リハビリテーション花の舎(いえ)病院」から、取材協力・脚本監修・現場監修の全面協力を得、回復期リハビリ担当の新人の理学療法士(Physical Therapist、略してPT)と、彼女が初めて入院から退院まで担当する患者さんと、2人を取り巻く人々の人間ドラマを描いた映画『歩けない僕らは』が年末にクランクアップ。1/15より、クラウドファンディングで宣伝費の支援を募っている。

岩井俊二プロデュースの連続ドラマ「なぞの転校生」、 映画『罪の余白』ほかで女優として活躍中の宇野愛海(なるみ・19)、『空(カラ)の味』主演で第10回田辺・弁慶映画祭 女優賞を受賞し、“新世代女優”として注目を浴びる堀春菜(20)、PFFアワード2016の観客賞受賞作『ヴァニタス』主演の細川岳(25)、ベテラン女優の佐々木すみ江(89)の出演が既に発表されていた佐藤快磨(たくま)監督の、“回復期リハビリテーション病院”を舞台にした短編映画『歩けない僕らは』(旧タイトル『嘘とホームラン(仮)』)が年末にクランクアップした。既に発表されているキャストに加え、『桐島、部活やめるってよ』『笑う招き猫』の落合モトキ(27)が主人公が入院から退院までを初めて担当することになる、若くして脳卒中のため左半身が不随(左片麻痺)となった柘植(つげ)役を、劇団「ロロ」所属の板橋駿谷(33)が主人公の先輩・田口リーダー役を、映画『ENDの中で』の門田宗大(23)が柘植の後輩・安田役を、『運命じゃない人』の山中聡(45)が日野課長役を演じた。

 

栃木県最南端の野木町にある「リハビリテーション花の舎(いえ)病院」から、取材協力・脚本監修・現場監修の全面協力を得、監督は昨年の3月から何度も取材に通い、また、新人理学療法士(Physical Therapist、略してPT)役の宇野と左半身不随になったばかりの患者役の落合は、撮影前に病院に見学・取材に訪れ、撮影時には病院関係者に「本物の新人セラピストと患者にしか見えない!」と言わしめた。先輩セラピスト役の板橋も、自身がリハビリ病院に通った経験を活かした患者への声がけが素晴らしく、病院関係者が「彼はセラピストになる特訓をしたのか?」と目を見張る程だった。

 

また、野木町の隣の茨城県古河市出身の山中は、撮影の前日に病院を見学し、モデルとなった花の舎病院のセラピストたちの魅力は栃木・茨城特有のイントネーションだと分析。監督にイントネーションを変える提案をして、撮影に臨んだ。

 

撮影は、2017年12月に、リハビリテーション花の舎病院、栃木市営 聖地公園の墓地、バッティングセンターのメッツスタジアム小山店などで行われ、今春完成予定。

 

本作は、5/14(月)まで、一般から資金調達を募るクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で、映画の映画祭出品及び東京・大阪での上映(釜山国際映画祭のコンペ部門に招待された佐藤監督の長編第1作目である『ガンバレとかうるせぇ』との同時上映の機会も模索)のための宣伝費の支援を募っている。

http://motion-gallery.net/projects/arukenaibokurawa

 

 

 

監督・佐藤快磨 コメント

 

突然歩けなくなってしまった人生。

歩ける自分がそれについて考えることは、あまりにももどかしく、おこがましいことだと思いました。それからずっと探し続けた回復期リハビリテーションを題材に自分が映画を撮る意味。

あるセラピストの方が言った、

「僕らは病気を治してはいない。ただ障害は変わる。そうすると考え方が変わる。大事なのは、歩けるようになることではなく、歩いてなにをするかなんです。」

その言葉は歩ける自分にまっすぐ刺さった。

ひとりきりでは生きていけない人生。

そんなありきたりな当たり前のことを、必死に考え続けた先に、自分がこの映画を撮る意味があるんじゃないかと思いました。

その答えを観ていただきたいです。

 

 

宮下遥役・宇野愛海 コメント

 

左:佐々木すみ江、右:宇野愛海

 

理学療法士は距離感が難しい職業だと聞いていました。

その難しいと言われている関係性を表現すること、どうしたら本物 の新人理学療法士さんに見えるのかリハビリの進め方や接し方など、細かい動作などできることは全てやろうと思いました。

実際の理学療法士さんと話す機会を作って頂いて、現場に居て指導していただけたということが私にとって大きかったなと思います。

担当患者である柘植さんとの距離感も凄く悩んだのですが、柘植役の落合さんが常に適度な距離感を作ってくださっていて実際演じる上では距離感などあまり考えず取り組めたので助けられました。

本編ではあまり描かれていないのですが、遥にとって彼氏である翔の存在は凄く大きいんです。そんな彼氏役の細川岳さんとは実際に一緒にバッティングセンターに行ったり、役の関係性について少ない時間の中で細かいところまでコミュニケーションを取ることができたので、自然と距離も縮めることができ、翔と遥の関係性を深められたと思います。

監督には遥の心情の変化で分からないところや違和感があるところは質問や相談をさせて頂いて話し合いながら丁寧に作り上げていけました。

 

自分が主演と知ってからプレッシャーで現場に入るのがずっと怖かったんです。

でも佐藤監督とお話しさせて頂いた時、不思議な包容力のような雰囲気があって、丁寧に向き合って下さりこんなに正面から接してくれる大人がいるのかって嬉しかったんです。

全力でぶつかれる信頼できる方だって思えて、絶妙な安心感を抱きました。

凄く穏やかな方で映画作りが好きなのが伝わってくる本当に格好良い監督です。

役について相談させて頂いていたときも毎回真摯に優しく向き合って下さって気持ちに嘘なく演技をすることができました。

今回の作品が佐藤監督じゃなかったらここまで納得のいく気持ちで役を演じれなかったかもしれないと思います。

監督がカットかけた後に言いに来てくださる「 今のめちゃくちゃ良かったです 」という言葉が温かくて大好きでした。

佐藤監督の現場に参加できたことが何より嬉しくて、時間がかかってでも佐藤監督の作品に絶対帰ってきたいです。

 

私は言葉で自分の気持ちを伝えるのが上手くないなのですが、本当に沢山の方の助けがあって作られて、沢山の思いが詰まった映画です。

温かいとか、感動するとかじゃなくてもっと深いものがある。

患者さんと理学療法士の心が通じ合うとか、何が正解不正解とかじゃなく、全然答えは見つからなくて。

でもやりがいを感じて、真っ直ぐ向き合ったので、その気持ちを伝えたいです。1人でも多くの方に伝えたい、観ていただきたいです。

ご協力宜しくお願い致します。

 

 

柘植篤志役・落合モトキ コメント

今回柘植を演じさせていただいた落合モトキです。

 

『歩けない僕らは』の台本をいただいたのは撮影に入る約1ヶ月前でした。

僕の演じる柘植は30代で左半身麻痺を患う役でして、健常者の自分とはかけ離れてるものがあり、1回読んだ時は「今の自分にできるだろうか?」という考えが浮かんだというのが事実です。

 

監督やプロデューサーから「今度またリハビリ施設に行くので、来てみてください」と言われ、今回のロケ地になった"リハビリテーション花の舎病院"に初めて伺うことができました。

そこには若い方からお年寄りまで幅広い年齢層の患者さんがセラピストの方々とマンツーマンでリハビリをしていました。

本物の現場の空気を感じられたのは、この役を演じるにあたってとてもためになる事でした。

 

監督は僕と歳が1つしか変わらず、近い距離感で考えを話し合いながら現場が進んで行きました。

 

この『歩けない僕らは』は、素敵な役者の方々が出演されているし、誰かの心に残る作品だと思うので、多くの人に観ていただけたらと思います。

よろしくお願いします。

 

 

監修・横尾一徳、熊倉康博(リハビリテーション花の舎病院) コメント

 

療法士の仕事は多岐に及んでいますが、在宅復帰や社会復帰への架け橋である回復期リハビリテーションで働く療法士として、私たちが日々患者さんとともに、努力していることをひとつの形にして頂けることは大変ありがたいことだと思っています。

 

時間の都合もあり、伝えられることが限られている中で、なるべく現実に近い形で撮影して頂けるようにすることが、非常に難しかったところです。しかし、佐藤監督、登山プロデューサーは何度も取材や打ち合わせのために来院され、私たちと意見交換をして頂きました。撮影時は本当に細かなところまで、忠実に再現するために何度も何度も時間の許す限り撮り直し、絶対に妥協をしない姿勢に驚き、そのようなやり取りの中で、私たちもできるだけ作り手の方々の想いを形にできればと思いました。

撮影当日には役者さんを始め、各スタッフの方々も、私たちの想いを真摯に聞いて頂き、演技・撮影に忠実に反映して頂けたと思っています。

 

宇野愛海さんは、映画撮影の取材時より同席していただき、リハビリテーションの臨床現場における出来事やセラピストの感情など真剣に聞いていただきました。

そして撮影前日の実技練習では初めての経験ということもあり、緊張されている様子でした。しかし撮影が進むにつれて、実技が上達されていく姿には驚きました。また演技では鬼気迫るものがあり、その姿には圧倒されました。

 

板橋駿谷さんは、主人公の先輩役として実技もより難しい内容になっていましたが、リハビリを受けた経験もあり、初めてとは思えないほど忠実に再現して頂けました。また先輩役としての優しさと厳しさの絶妙な雰囲気がすごく伝わるものでした。

 

山中聡さんは、主人公の上司役として、前日より病院やリハビリの見学をして下さり、演技に対する熱意が伝わりました。演技では実技の部分もしかり、言葉遣いとして北関東の方言を用いるなど細かい部分まで忠実に表現して頂きました。

 

療法士を目指す学生さんや現役の療法士はもちろん、沢山の方々に本作を観て頂ければ幸いです。

 

 

【STORY】

宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士。まだ慣れない仕事に戸惑いつつも、同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っている。担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してくる。仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。遥は初めて入院から退院までを担当することになる。「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まる。

 

 

宇野愛海 落合モトキ

板橋駿谷 堀春菜 細川岳 門田宗大

川合空 奥村そら 林亮介 大森勇一

山中聡 佐々木すみ江

 

監督・脚本・編集:佐藤快磨(『ガンバレとかうるせぇ』、『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』)

プロデューサー:登山里紗  撮影:加藤大志  撮影助手:勝亦祐嗣  照明:高橋拓  録音:吉方淳二  音楽:田中拓人

衣裳:馬場恭子  ヘアメイク:橋本申二  ヘアメイク助手:西田美香  助監督:葉名恒星  制作部:福島成人、原田親  スチール:西永智成

 

協力:医療法人社団友志会、十一合同会社、MotionGallery、独立映画鍋、ニューシネマワークショップ、アクターズ・ヴィジョン、

栃木県フィルムコミッション、栃木市

宣伝費クラウドファンディング プロジェクトページ: http://motion-gallery.net/projects/arukenaibokurawa

Twitter:@ uno_narumi_proj   facebook: www.facebook.com/unonarumiproject   ©映画『歩けない僕らは』

 

2018年春 完成予定

 

 

 



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企業情報

企業名 十一合同会社
代表者名 登山 里紗
業種 エンタテインメント・音楽関連

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