庵町家ステイの「京町家ステイ」が、2017年度 グッドデザイン賞を受賞しました。
庵町家ステイの「京町家ステイ」が、このたび2017年度グッドデザイン賞を受賞しました。庵町家ステイは、「暮らすように旅する Living Like a Local」をコンセプトに、事業性と文化的意義の両立を図りながら、古き良きものを次世代に継承する活動のビジネスデザインに取り組んだ結果、高く評価されました。
□ 名称:庵の京町家ステイ
□ URL:http://www.kyoto-machiya.com
□ 概要:
”暮らすように旅する Living Like a Local“ をコンセプトに、歴史を重ねた古き町家の美しい表情をひとつひとつ見つけ出し、「住み継いでいく形」にこだわり、宿泊施設として京町家を改修・再生しています。
京都のまちから減りゆく町家を、どなたにも「町家暮らし」の体験を楽しんでいただける施設としてととのえました。
京都の町家一棟をまるごとお使いいただくことで、ゆったりとした京都の滞在、暮らすように旅する京都時間をお楽しみ下さい。
□ 背景
京町家は、京都のまちなみ景観を特色付ける木造の伝統的都市住宅です。京都の文化・生活の象徴として旅行者のみならず、京都市民に親しまれています。しかし、京都市内に残存する京町家は約40,000棟、空き家の数は約14%程度。年間800棟、1.7%(10年で約8,000棟)が取り壊されたり、建て替えられたりと、減少の一途を辿っています。(京都市都市計画局発表:2017年5月)
この町家という建物は、お住いの半数以上は持ち家ですが住まい手の高齢化、相続問題、建物の劣化など様々な理由で『取り壊し』や『空き家化』が進み問題となっています。
庵町家ステイが「宿泊施設」を管理・運営することで、所有者には、資金面でのゆとりが生まれ、建物への投資ができ、町家の魅力を継続することが可能となりました。
そして、老朽化した町家が、取り壊され、マンションや駐車場に変貌するのではなく、町家が残っていくことで、京都のまちなみ保全が可能となります。また、上質な宿泊施設として当社のビジネスモデルが継続することで、「まちの魅力」の維持が可能になります。
□ 庵町家ステイの思い
所有者が生まれ育った町家、お正月やお盆、祇園祭に家族みんなで集まった思い出の詰まった町家。かつて町家の建設時は、施主と大工が話し合い、施主の思いがこもった建物が出来上がりました。
例えば座敷一つをとっても、床の間の形式や座敷から見える坪庭の造り、灯籠の配置にもこだわりをもち、出来上がった空間が町家です。しかし、現代では床の間は少なくなり、坪庭はなくなり、畳が取り払われることもしばしば見受けられます。
私たちは、京町家の美しい佇まいや個々の歴史を刻んだ建物の良さはそのままに、現代人の生活スタイルの変化も考慮し、改修計画では、ソファーや椅子、床暖房や浴室暖房など快適に過ごせるような工夫をこらしました。
そして、宿泊客の方には、弊社スタッフが同行し、町家を直接案内することで、建てられた当時の施主の思いを、数十年の時を遡り、追体験が出来る宿泊施設としました。
京都の町家一棟をまるごとお使いいただくことで、ゆったりとした京都の滞在、暮らすように旅する京都時間をお楽しみ下さい。
□ グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
伝統的木造建築である町家の維持保存を訴える声は多い。
しかし、建物の劣化や持ち主の高齢化などの課題も重なり、その数は減少の一途である。そこで単に保存するだけでなく、一棟丸ごと借りられる宿泊施設にすることで、町家の魅力を体感してもらいつつ、事業性も追求しているのがこのサービスだ。すでに13棟を稼働させ、世界中の人に町家の魅力を体験してもらえるようにしている点も素晴らしい。
今後も、事業性と文化的意義の両立を計りながら、古き良きものを次世代に継承する活動を続けてほしい。
□ グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
https://app.g-mark.org/entry/preview/finder?entryId=3785
このプレスリリースに関するお問い合わせ先
株式会社庵町家ステイ 担当:三浦充博 TEL:075-352-0211 E-mail:info@kyoto-machiya.com
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企業情報
企業名 | 株式会社庵町家ステイ |
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代表者名 | 三浦充博 |
業種 | 旅行・観光・地域情報 |