このたび、親子三人の展覧会を開催いたします。三人三様それぞれが生き生きとしていて影響力がある、今の親子の間にはそんな雰囲気が漂っていると思います。

「親子展」

このたび、親子三人の展覧会を開催いたします。三人三様それぞれが生き生きとしていて影響力がある、今の親子の間にはそんな雰囲気が漂っていると思います。会場の中を埋め尽くすそれぞれの表現を多くの方に観ていただきたく、ご案内申し上げます。

彼らのプロフィールを見ると、三人三様全く違った個性を持っていて、重なり合うところがなさそうに思えます。和香はナイーブな世界を彷徨っているように見えるし、由季は動物園の中で嬉々と跳ね回りたいような感情を持て余しているように思えます。父は絵画の塗り重ねる世界から距離を置いて、透明なガラス板の向こうに見え隠れする何かを探っているかのようです。

一見全く違うように見える彼らですが、小さなスペースに個性を持ち寄って世間に解放しようという企ては、ごく一般的な家庭にとって革新的だしユニークです。この展覧会で彼らがしたいことって何なのでしょう。時々やっている、噛み合ったり噛み合わなかったり、盛り上がったりそうでもなかったりする、何でもない会話の延長なのでしょうか。それともお互いの次の手を探って楽しむゲームなのかな。とにかくいろんな意味で特別な展覧会になりそうです。

小林和香は、コラージュで心象をつなぎ合わせます。モチーフは写真や絵であったり、時に薬や生活の中の物の切れ端であったり、言葉や音楽であったりします。

齋藤由季は、カラフルで表情豊かなキャラクターを使って、独自の世界を創り出します。自由な線と色で描かれた生き物や建物は独特な雰囲気があり、見る者の想像を掻き立てます。

小林善隆は、ガラスをフュージングという技法で加工した作品を展示します。計算と偶然の積み重ねがガラスに様々な表情を加え、その人の作品らしさを形成していくのが興味深いです。

文責：小林治実（母）

会場：大阪市北区中崎3-2-1　ONE PLUS 1 gallery

日時：2017年11月8日～11月12日　11:00-18:00

＊最終日は17:00までです

＊最終日15:00からギターによるオリジナル曲の弾き語りライブを実施予定です

[親子展 Yoshitaka+Waka+Yuki]

■Yoshitaka Kobayashi

1956年 大阪に生まれる

中学教師をしながら、絵画の制作発表をしてきたが、2008年ガラスフュージングに出会い、現在、ガラスフュージング教室（スタジオコバ）を運営しながら、ガラス作品を制作している。

http://studiokoba.web.fc2.com/

■Waka Kobayashi

1986年 西宮市生まれ

絵描きの両親のもとに生まれる。中高では剣道、大学では海外ボランティアとよさこいに全てをそそぐ。中学からカメラにはまりコラージュを始める。大学では写真を元に10本以上の映像を制作。卒業後はセクシュアリティに関する講演活動を100回以上行う。30歳の時発達障害(ADHD・ASD)と診断される。自分の性自認が曖昧で、自分のことを男でも女でもないと思っている。恋愛対象も性別を問わない。31歳でギターを始め、作詞作曲を開始。モルモットのふくちゃんと暮らしている。2015年〜うつ...going on

https://wk8631.wixsite.com/wakakobayashi

twitter/Instagram @wakakobayashi31

■Yuki Saito

1988年生まれ

美大卒の両親を持ち、幼い頃から様々な作品に触れる。

7歳の頃家族でNYへ。都会と自然とのギャップに心奪われる。

高校の留学先のペンシルベニアでパステル画に興味を持つ。動物中心の生活を送る。大学の留学先のHAWAIIでは、カラフルな世界に心奪われる。

様々なことに興味を持つ性格で、多様なものから刺激を受けてきた。動物が好きで生き物の命についてよく考える。

https://yukikobayashi.jimdo.com/