2015年のスピリッツ市場は前年対比で 0.45%の微増で、過去5年間では最低の成⻑率で、全体での減速傾向が明らかに

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2015 年の世界のスピリッツ販売量は 31 億 3,000 万ケース(1 ケースあたり 9 リットル換算) で前年比 0.45%の微増となったものの、2009 年から 2014 年における年平均成率(CAGR) 3.8%との比較では、大きく減速したことが分かりました。これは、消費財や原油価格の落ち込み、世界経済の低迷により景気が悪化したことが一因であると考えられます。一方で、ウイスキーブームが席巻中の米国での好パフォーマンスがウイスキー全体の販売量増加(+4.8%)に貢献したと言えます。 またジャパニーズウイスキーも、日本国内で見られるハイボール人気や海外市場からの需要 増加に後押しされ、前年比 9%増の 1,240 万ケースとなりました。

【プレスリリース】

 

2016 年 6 月 23 日

 

2015 年のスピリッツ市場は前年対比で 0.45%の微増で、過去5年間では最低の成⻑率で、全体での減速傾向が明らかに

http://theiwsr.jp/press/pressrelease201606/

 

 

[グローバル市場]

 

2015 年の世界のスピリッツ販売量は 31 億 3,000 万ケース(1 ケースあたり 9 リットル換算) で前年比 0.45%の微増となったものの、2009 年から 2014 年における年平均成率(CAGR) 3.8%との比較では、大きく減速したことが分かりました。

 

消費財や原油価格の落ち込み、また世界経済の低迷により景気が悪化したことが一因であると考えられ、実際 2015 年はこれらの価格によって経済環境が左右されやすい国々の輸出高 が概ね減少しています。

 

例えばブラジル、ロシア、またアフリカの一部の国々は、原油価格などの下落に加え、米ド ルに対する通貨安という打撃も受けました。このため通常スコッチウイスキーの売上に大き く貢献するこれらの国々のスコッチ販売量が今回大きく落ち込んだことで、スコッチの世界 販売量は 0.2%減少し 9,410 万ケースに留まっています。

 

 

< アメリカでのウイスキーブームの継続と好調なジャパニーズウイスキー>

 

ウイスキーの種類別販売量は、米国産は 4,080 万ケースで+4.8%、アイルランド産は 780 万 ケースで+6.4%、カナダ産は 2,650 万ケースで+8.6%となっております。

 

特にウイスキーブームが席巻中の米国での好パフォーマンスがウイスキー全体の販売量増加に貢献したと言えます。 またジャパニーズウイスキーも、日本国内で見られるハイボール人気や海外市場からの需要 増加に後押しされ、前年比 9%増の 1,240 万ケースとなりました。

 

ウイスキー以外では、テキーラが特に米国での支持を得て 4.2%増の 2,880 万ケースと増加 基調を維持、ジンは欧州市場での支持を増やし 2.5%増で 5,200 万ケース、コニャックは米 国での急伸と中国での安定した支持を得て 3.9%増の 1,300 万ケースと過去最高の販売量を マークしています。

 

一方ウォッカは、米国での成長鈍化とロシア、ウクライナ、ポーランド、そしてその他の東欧諸国での売上が落ち込み 1.8%減の 4 億 7,500 万ケースに留まりました。

 

リキュールは、フレーバーウイスキーの台頭も、4.8%減の 7,420 万ケース、ビターズ/アペ リティフも同様にフレーバーウイスキーに押されて 0.2%の微増で 3,820 万ケースに留まっ ています。

 

 

<プレミアム品は引き続き好調>

 

地域特有のカテゴリーにおいて、サトウキビのお酒(うち 68%がブラジルのカシャーサが占める)は売上を下げ 1.4%減の 1 億 900 万ケースと落ち込むものの 、中国の白酒は、 接待や贅 沢品の贈答行為に対する政府の厳しい取り締まりにもかかわらず 1.9%増加しました。

また、世界のトラベルリテール市場が前年比 3.3%減の 2,180 万ケースと落ち込んでおります。

 

一方で、世界的に高級品の人気が高まった 2015 年は、プレミアム品は 5.3%増の 1 億 680 万ケース、スーパープレミアム品は 4.5%増の 2,890 万ケース、そしてプレステージ品は 9.8%増の 10 万 3 千ケースとなっており、高級品の販売量がスピリッツの各カテゴリーにお いて 高い伸び率を見せました。

 

[ アジア太平洋地域 ]

 

前年比 1.4%増の 19 億 7,000 万ケースを販売し、地域ごとの伸び率は最大となりました。同 地域最大の中国市場においては 1.8%増の 12 億ケースに達した一方、もう一つの巨大市場で あるインドでは当局のアルコール飲料に対する厳しい規制が足かせとなり 1%増の 3 億 1,400 万ケースと減速しています。

 

[ 南北アメリカ地域 ]

 

景気が悪化し続けるブラジルは 2.6%減の 1 億 100 万ケース。一方、蒸留酒がビールに代わ りシェアを拡大し続けている米国では、スピリッツ全体の販売量は引き続き好調を維持し 2.2%増の 2 億 1,150 万ドルケースとなりました。南北アメリカ全体で 4 億 4,500 万ケース、 0.7%微増となったのは、好調な米国がブラジルの落ち込みを一部相殺したと言えます。

 

[ ヨーロッパ ]

 

全体的には 0.2%減の 2 億 8,280 万ケースとなりましたが、パフォーマンス的には二分され、 アイルランドとイギリスでは 0.5%増の 1 億 3,530 万ケースだった一方、中欧・バルカン地 域は大きな下落となっております。

 

[ その他の地域 ]

 

独立国家共同体(CIS)は、ロシアとウクライナの景気後退で大打撃を受け 3.8%減の 3 億 4,000 万ケースと落ち込みました。

アフリカ地域では、 消費財価格の下落が不景気を招き、消費行動に大きく影響したため 2.4%減の 4,810 万ケースと減少しました。

 

̶̶END

 

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【 IWSR について】

IWSR は本社をロンドンにおくワイン、ウイスキー、ビール、スピリッツなどのアルコール 飲料の市場情報を提供する世界でも信頼の高い市場調査の会社で、取り扱いカテゴリーは、 ウイスキー、バーボン、ワイン、スパークリングワイン、リキュールなど多岐に渡ります。 毎年6月にアップデートされる IWSR データベースは、全世界の業界関係者にご利用頂いて おります。

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