「WiFi Pen Testサービス(無線LAN侵入試験サービス)」の提供について~ハッキング手法を使い無線LANシステムの安全性を確認~

 スペクトラム・テクノロジー株式会社は、「WiFi Pen Testサービス(WiFi Penetration Test;無線LAN侵入試験サービス)」(以下、本サービス)の提供を平成28年4月1日より実施します。本サービスは、ハッキング手法を使って、企業内に設置している無線LANの安全性を総合的に試験します。無線アクセスポイント、無線LAN端末、無線LAN侵入防止装置(WIPS)、無線LANの管理・運用、無線LANの利用者のセキュリティ意識を含めた無線LAN全体のシステムの安全性を確認できます。

1. 目的

 企業において無線LANは、既に非常に重要な通信インフラのひとつとなっております。今後、BYOD(注1)の導入加速に伴い、無線LANシステムのセキュリティ対策(課題1)、利用者の意識(課題2)、運用管理が重要となりますが、現状は、まだ脆弱な状態です。また、無線LANは、外部から簡単にアクセスでき、これまでの有線系で行った対策をすり抜けて、企業の内部に侵入することが可能です(課題3)。今回、海外では既に主流となっているWiFi Pen Testサービスにより、現状の無線LANのシステムの安全性を総合的に確認できます。

(注1):Bring your own device:私物のスマホなどの端末を企業の端末として活用する

(課題1)無線アクセスポイントのWEPの脆弱性

  キーマンズネットの「無線LAN導入状況(2015年)」(2015/8/11)の調査によると無線LANのセキュリティ方式で脆弱なWEPを使っている企業は、約5割にのぼります。

http://www.keyman.or.jp/at/30007875/

(課題2)利用者の公衆無線LANへの安易な接続

 ZDNetJapanによると2016年2月に開催されたバルセロナのMWC(Mobile World Congress)において公衆無線LANを使った公開実験では、数時間で、暗号化されていないハニーポット・アクセスポイントに2000人が接続したとの報告もあります。

http://japan.zdnet.com/article/35078546/

(課題3)外部から簡単にアクセス

 無線LANは企業内部で使用され、これまでのFW、Proxyを通らないで、直接、無線アクセスポイント、無線LAN端末に無線でアクセスできます。脆弱な端末が狙われます。

 

2. サービス概要

 WiFi Pen Testは、①無線アクセスポイントへの侵入試験、②無線LAN接続端末への侵入試験、③無線侵入防止装置(WIPS)の動作確認を行います。利用者、運用を含めた総合試験になり、利用者がハニーポット・アクセスポイントに接続しないか?、DoS攻撃を行う端末を発見できるか?などになります。(図1参照)

本サービスに当たっては、MITM(Man in the Middle; 中間者攻撃)、DoS(Denial of Service)攻撃、ARP Poisoning、Caffe-Latte攻撃などハッキング手法を用いて実施します。

 

3. サービス名と内容

(1)サービス名:WiFi Pen Testサービス(WiFi Penetration Test;無線LAN侵入試験サービス)

(2)サービス内容

  ① 無線アクセスポントへの侵入

   ・WEP解読   ・WPA/WPA2解読(Brute force)  ・WPS PIN解読(Brute force)

   ・過去の脆弱性による試験

  ② 接続PCへの侵入(図2参照)

   ・脆弱性による侵入  ・偽装APへの接続による個人情報搾取

  ③ WIPSの動作確認

   ・DoS攻撃端末の発見  ・不正APの発見

  ④ 試験結果報告書と対策(図3参)

(3)対象のお客様

  ・顧客情報、新規開発などの重要な情報を有しているお客様(金融、医療、製造、サービスなど)

  ・既にBYODを導入しているお客様

  ・無線LANを提供しているSIer様(エンドユーザ様の同意が必要となります)

(4)提供料金

  ・10万円(税抜き)から個別に見積もりします。

 

4. サービス提供エリア

  関東エリア(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬)

5. サービス提供開始日

  平成28年4月1日(金)

6. 特にお勧めするお客様

  ・金融系のPCI/DSS(注2)の試験を実施しているお客様。

  ・顧客情報、新規開発を扱っている業種のお客様(金融、病院、教育、金融、小売、製造など)

  ・BYODの導入を実施しているが、スマホなどのセキュリティが心配なお客様

  (注2:PCI/DSS はPayment Card Industry Data Security Standardの略で、クレジット業界に求められているセキュリティ規格になります)

7. WiFi Pen Testによる効果

  ・不正アクセスを受ける前に無線LANシステムの安全性を確認できます。

  ・社員の無線LAN、BYODへのセキュリティ意識の向上が図れます。

  ・装置だけでなく、運用、教育を含めたシステムとしての安全性が総合的に確認できます。

8. テスト実施後の対策案

  ・無線アクセスポイントのセキュリティ方式の見直し

  ・社員への教育(特にハニーポット・アクセスポイントには接続しない)

  ・定期的な試験と演習の実施

9. 会社情報

  スペクトラム・テクノロジー株式会社

  所在地:埼玉県所沢市御幸町1番16-1308号

  事業内容:無線の可視化により、快適な無線LAN(WiFi)、M2M環境を提供します。電波診断、トラヒック診断、セキュリティ診断による現状把握と対策を提供します。自社保有の測定ツールと無線歴35年により無線LANのトラブル対応力No.1を目指します。

ホームページ:http://spectrum-tech.co.jp

 

詳細資料: http://spectrum-tech.co.jp/service/wifi_pen_test.html

 

(参考)

図1.WiFi Pen Testサービス概要

図2.WiFi Pen TestによるPC侵入例

図3.WiFi Pen Testサービス報告書例



添付画像・資料

添付画像をまとめてダウンロード

企業情報

企業名 スペクトラム・テクノロジー株式会社
代表者名 村上正彦
業種 携帯、モバイル関連

コラム

    スペクトラム・テクノロジー株式会社の
    関連プレスリリース

    スペクトラム・テクノロジー株式会社の
    関連プレスリリースをもっと見る

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域