インバウンド事業における中国最大手旅行会社との業務提携について

旅行・観光・地域情報

株式会社アップルワールド（東京都豊島区、代表取締役：真柄聖彦　以下、アップルワールド）と、中国旅行社総社（上海）有限公司（上海市長寿路、総経理：王　元芳　以下、CTS上海）とは、訪日中国人旅行者を対象とするホテル手配事業において業務提携したことを発表いたします。

CTS上海は、アップルワールドが運営する国内約5千軒の宿泊施設を含む、全世界10万軒のホテルをオンライン予約できるシステムと連携した予約サイトを開発し、同社が所轄する中国華東地域（※1）の直営および系列旅行会社約1000店舗に導入。2015年12月1日より、訪日旅行を主とする個人旅行者（FIT）向けのホテル予約手配業務を開始します。

CTS上海は、中国国際旅行社（CITS）、中国青年旅行社（CYTS）と並ぶ中国最大手の国有旅行会社である中国旅行社総社（CTS、本社北京）の中核支社で、これまで大型の団体ツアーやMICEを中心に海外旅行事業の取扱を伸ばしてきましたが、中国国内で加速する海外旅行者のFIT化と、CtripやQunarに代表されるOTAの台頭を受け、アウトバウンドFIT市場に本格参入することになりました。

同社は、自社で手配する航空券、査証等とアップルワールドが供給するホテルを組み合わせ、傘下の店舗に訪れる顧客だけでなく、取引先である金融機関、メーカー、通信事業者など大手企業の従業員、顧客にも販売を広げていきます。　また、今後同社が窓口となり、中国全土のCTSグループにアップルワールドのホテル予約システムの導入をはかる計画です。

アップルワールドは、個人旅行者のための海外ホテル予約専門会社として、1991年の創業以来、国内旅行会社向け卸販売（B2B）と一般消費者向け直販（B2C）を展開してきましたが、本年4月から新たな成長戦略として海外市場を対象とするグローバル事業を本格稼働させ、中国を中心とするアジア地域の旅行会社をターゲットに、自社で開発、運用するホテル予約システムの導入を推進しています。

現在、海外の40以上の旅行会社、OTAと契約し、主に訪日外国人旅行者向けにB2B方式でホテルの販売を行っていますが、中国最大手旅行会社のCTS上海との提携を機に、インバウンド事業の取扱拡大をはかります。

中国国家観光局によると中国における海外旅行者数は2014年に1億人を超え、中国メディア『澎湃新聞網』が発表した2015年上半期の海外旅行先トップ10（※2）は韓国、台湾、日本、香港、タイ、フランス、イタリア、スイス、マカオ、ドイツの順。

日本政府観光局（JNTO）によると、2015年の中国人訪日旅行者数は1～10月までに400万人を超え（428万3700人）、前年比112.9％の大幅な伸びを記録。国別では300万人台の韓国、台湾を抑え首位。

CTS上海の顧客は、日本以外では韓国、タイ、シンガポール、フランス、ハワイが人気の旅行先となっており、アップルワールドが全世界のホテルを取り扱っていることが、提携先を選ぶ際の要因の一つになりました。

【注】

※1

CTS上海が統括する中国華東地域

上海市、江蘇省、浙江省、安徽省、江西省、他

※2

『澎湃新聞網』の記事

http://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_1356668

■CTS上海について

1949年に創立した中国最大規模の国有旅行会社・中国旅行社総社（CHINA TRAVEL SERVICE）の中核支社として、上海を中心とする華東地域を所管。中国を代表する総合旅行会社として、国内旅行、国際旅行（インバウンド＆アウトバウンド）、MICE、国家規模の重要旅行等の手配を取り扱う。

■アップルワールドについて

個人旅行者のための海外ホテル予約専門会社として1991年に創業。世界各地の有力な手配会社とシステム接続を進め、2000年代後半には世界最大級のマルチベンダーシステムを構築した。現在では、「ホテルの賢い使い方」や「ホテルで使う英会話集」などの知識系コンテンツも充実させ、日本人旅行者が海外のホテルで快適に滞在するためのノウハウ提供にも力を入れています。

【URL】http://appleworld.com/