単球増殖と樹状細胞製造の新しい技術を含む、アフェレーシスを不要にした画期的な樹状細胞ワクチン製造法に関する特許取得

この度、医療法人社団博心厚生会(本社:東京都千代田区、理事長:阿部博幸)は、樹状細胞ワクチンにおいて、成分採血法(アフェレーシス)を不要にした単球増殖技術、樹状細胞製造方法及び樹状細胞ワクチン製造法に関する特許権を日本で取得いたしましたので、お知らせいたします。

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[特許取得の背景]
樹状細胞ワクチンは癌細胞を特異的に攻撃する細胞傷害性Tリンパ球(CTL)を誘導するため、正常細胞を損傷させずに癌を治療することができるとして、近年臨床応用されています。樹状細胞ワクチンの製造のために必要な樹状細胞は、体内から直接分離することができず、患者の血液から単球を分離し、この単球を樹状細胞に分化させることで得ることができます。
従来知られる樹状細胞ワクチンを製造するために使用される単球を採取する方法は、成分採血装置を使用して血液中の白血球を分離する方法(アフェレーシス)が知られています。しかし、アフェレーシスは、装置の運用に費用がかかる上に、装置の操作のために高度な技術が要求されます。また、アフェレーシスでは、単球だけではなく、単球以外の成分(白血球や赤血球や血小板等)も含んだ混合物を採取するため、その後、単核球の分離工程を行うことが一般的です。
また、樹状細胞ワクチンの臨床応用に十分な量の単球を得るためにアフェレーシスを用いるには、体力的また時間的に(2~3時間を要す)患者への負担が非常に大きいのです。

[取得特許の概要]
特許番号:第5577472号
発明の名称:単球増殖剤、単球増殖用培地、単球の製造方法、樹状細胞の製造方法、及び樹状細胞ワクチンの製造方法
特許登録日:2014年7月11日

静脈採血による末梢血25mlから、単球を分離し効率的かつ簡便に増殖させ、樹状細胞へ分化、増殖させる技術、及び樹状細胞ワクチン製造法を確立した。

[本特許技術の意義]
1.⇥樹状細胞ワクチン製造においてアフェレーシスを不要し、患者の心身的負担を大幅削減。
2.⇥単球培養から樹状細胞ワクチン製造過程を短縮し、凍結保存せずに樹状細胞ワクチンを製造。凍結によって生ずる細胞の損傷や抗原提示能の低下を回避。
3.⇥樹状細胞ワクチン製造のため単球を取り除いた残りの末梢血からNK細胞を培養・増殖することができる。作用機序の異なる免疫細胞療法をわずか25mlの末梢血で、自然免疫と獲得免疫のハイブリッドで受けることができ、治療効果をより高めることができる。

当社の研究部門は“Less is More”を合言葉に、あらゆる意味において患者様の負担が少なく、治療結果のより良いものを目指し、日々臨床・研究に取り組んでおります。

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企業情報

企業名 医療法人社団博心厚生会
代表者名 阿部博幸
業種 医療・健康

コラム

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