NPO法人ICT利活用力推進機構（ICTO）と大阪商工会議所は、企業・従業員等の情報活用力向上を目的とした診断テスト「Rasti（ラスティ）」を全国で開始

世界的な情報化進展の中で、わが国が経済社会の活性化や国際競争力の向上を図るには、情報通信のインフラ整備とあわせて情報通信技術の利活用力が不可欠です。しかしながら、現状では一般ユーザーの利活用力の水準は十分でなく、しかも個人間、世帯間、企業間等でその能力には格差があります。こうした問題を解決するため、2004年、ITガイドシステム推進協議会に産官学の有識者で構成された「ICT利活用力向上のための研究会」が設置され（委員長：森永規彦・大阪大学名誉教授、大阪商工会議所も委員として参画。）同テストが開発されました。
同診断テストは企業の情報化戦略を強化する上で非常に有効なツールであることから、大阪商工会議所と連携して今後同診断テストを全国の企業・団体、個人向けに販売することになりました。

ICT利活用力とは、2003年のe-Japan戦略?がきっかけとなり、2005年の総務省u-Japan構想以降に多く用いられるようになった用語で、ユビキタス社会の中で「情報を正しく安全に扱い、的確にコミュニケーションできる能力」を指します。日常生活に不可欠なスキルとして教育分野全般で重要視される一方、ICT利活用が常態となったビジネス分野では、業務遂行能力の中核をなすスキルとして注目されています。

Rasti（ラスティ）はこのICT利活用力を50分62問1,000点満点スコアのWebテストで診断するテストで、会社全体の業務効率・セキュリティー・プレゼンテーション能力の向上を望む企業経営者が従業員個々のICT利活用力の実態を把握するアセスメント・ツールとして、また個人が自身のICT利活用力を認識しビジネスマンとしての市場価値を判断するツールとしても提供します。
受験費用は5,000円で1名から受験できるため、採用試験としての需要も見込まれます。

既に、実証実験を通じて多くの企業･大学･専門学校での活用研究がされ、企業では採用時や人材評価、効率的な研修計画策定の参考資料として有用との評価を博しています。また、大学・専門学校では、学生のRasti（ラスティ）の受験結果が情報系講義受講時の参考資料として活用されると同時に、理系・文系学生間のICT利活用力の差や、学生と社会人との格差が徐々に判明しています。人材難に苦しむ企業にとって、採用後の個々の能力に合った研修を施すことができる人材育成ツールとしても、現在準備中の研修コンテンツRasti-Learning（ラスティ・ラーニング）と共に積極的な展開を図る予定です。

【診断テストの概要】
・Rasti(ラスティ)：Rating & Assessment System for Total Ict-skillsの略
・試験形式：Webテスト
・試験時間：50分間
・出 題 数：62問
・出題形式：多肢選択式
・問題構成：ICT利活用場面における判断力、問題解決力を問う
・得　　点：1,000点満点
・受 験 料：5,000円（消費税込、1人あたり）
　　　　　　※一回当たり25人を超える受験申込みの場合には、人数により割引利用価格を適用します。
・診断結果：診断シートを発行
　　　　　　受験申込者（会社・個人）宛てに郵送またはｅメール（PDF形式）で送付。
・備　　考：診断結果は5営業日程度で到着します

【特定非営利活動法人ICT利活用力推進機構】
設立：2005年5月27日
代表者：理事長　 明野欣市
所在地：〒530-0028　大阪市北区万歳町3-20
URL：http://rasti.jp/ictp/

【大阪商工会議所】
設立：1878年
会頭：野村明雄
所在地：〒540-0029　大阪市中央区本町橋2-8


【お問い合わせ先】
特定非営利活動法人ICT利活用力推進機構　事務局
TEL：06-6311-1198　e-mail：info@rasti.jp
担当者：細井・中