第10回「ベネッセ賞」は、アンリ・サラ氏に決定。第55回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展参加アーティストを対象に審査選考。

授賞理由は、建築と音楽の関係を通し、その土地の地政学的、社会経済的なコンテクストや様々な「断裂」が個人に与える影響等を詩的に言及するサラ氏の作品から、既存のベネッセアートサイト直島の作品とは異なるアプローチでの「サイト・スペシフィック性」の探求が期待されること。2016年公開に向け、作品制作を進行。

教育・生活事業、シニア・介護事業、語学・グローバル人材教育事業など、「人を軸」とした事業を展開するベネッセグループの中核企業である株式会社ベネッセホールディングス(所在地:岡山県岡山市、代表取締役社長:福島 保、URL: http://www.benesse-hd.co.jp/ )は、2年ごとにイタリア・ヴェネチアで開かれる国際的な美術の祭典であるヴェネチア・ビエンナーレにおいて、1995年より次代を担うアーティストの支援を目的に「ベネッセ賞」を授与しています。

この度、ベネッセホールディングスでは、第55回ヴェネチア・ビエンナーレ(会期:2013年6月-11月)において、第10回「ベネッセ賞」を、アルセナーレ会場フランス館にて映像インスタレーション作品「Ravel Ravel Unravel」を展示したアンリ・サラ氏(Anri Sala、出身:アルバニア共和国、プロフィール別記参照)に授与することを決定しました。

記念すべき第10回「ベネッセ賞」の審査は、本年5月末の第55回ヴェネチア・ビエンナーレのヴェルニサージュ(内覧会)期間中に、4人の「ベネッセ賞」審査員(別記参照)によるプレ選考を実施しました。さらに、後日、ベネッセホールディングス会長・福武總一郎も含めた最終選考により、アンリ・サラ氏を受賞者に決定しました。

受賞者のサラ氏には、ベネッセホールディングスおよび公益財団法人 福武財団(理事長:福武總一郎、URL: http://www.fukutake.or.jp/art/ )が瀬戸内海の直島、豊島、犬島を舞台に展開するベネッセアートサイト直島(URL: http://www.benesse-artsite.jp/ )における作品制作を前提に、ベネッセアートサイト直島への招待、賞金300万円が授与されました。

去る11月初旬には、サラ氏がベネッセアートサイト直島を訪問し、作品構想のベースとなる地域各所の視察や、ベネッセアートサイト直島代表・福武總一郎とのミーティングを行いました。ベネッセアートサイト直島におけるサラ氏の作品制作は、2016年公開を目指して今後進行してまいります。


【第10回「ベネッセ賞」受賞者 プロフィール】(敬称略)

アンリ・サラ / Anri Sala
1974年アルバニア、ティラナに生まれる。国立芸術アカデミー(ティラナ、アルバニア)、国立高等装飾美術学校(パリ、フランス)、Le Fresnoy, Studio National des Arts Contemporains(トゥールコアン、フランス)で学ぶ。
ポンピドゥーセンター(2012年、フランス)、サーペンタインギャラリー(2011年、イギリス)、モントリオール現代美術館(2011年、カナダ)、国立国際美術館(2011年、日本)、ノースマイアミ現代美術館(2008年、アメリカ)、ダラス美術館(2002年、アメリカ)など世界各地で展覧会を開催。主な受賞歴は、Absolut Art Award(2011年)、第49回ヴェネチア・ビエンナーレ若手作家賞(2001年)など。

【第10回「ベネッセ賞」審査員】

三木あき子氏(パレ・ド・トーキョー シニアキュレーター)
シェイカ・フール・アル・カーシィミ氏(シャルジャ芸術財団 代表)
キム・ソンジュン氏(キュレーター/SAMUSO ディレクター)
ポーラ・トッピラ氏(IHME現代アートフェスティバル エグゼクティブディレクター )

【第10回「ベネッセ賞」選考に関するコメント】

審査員代表 三木あき子氏

プレ選考は、ヴェネチア・ビエンナーレでの展示作品に限ることなく、作家の活動全体を対象に行われ、アンリ・サラ氏については、近年の作品における音楽、建築、映像が複雑に絡み合う体感型の空間の創出が高く評価された。特に、ベネッセアートサイト直島では、地域の歴史や自然との関わり等を重要視しているが、建築と音楽の関係を通して、その土地の地政学的、社会経済的なコンテクストや、さまざまな「断裂」が個人に与える影響等を詩的に言及するサラ氏の作品からは、既存のベネッセアートサイト直島の作品とはまた異なるアプローチでの「サイト・スペシフィック性」の探求が期待されることが最終的な授賞理由となった。

【「ベネッセ賞」について】

ヴェネチア・ビエンナーレは、1895年より開催されている国際的な美術の祭典です。美術、建築、音楽、映画、演劇などのジャンルから構成され、美術展では参加国がそれぞれ自国のパビリオンで展覧会を開催することから、美術界のオリンピックとも言われています。
人々の「よく生きる」(Benesse=bene:よく+esse:生きる)ことの実現を、すべての事業を通じて支援するという企業理念を持つベネッセは、既成概念にとらわれない実験・開拓精神に富んだ、傑出したアーティストの芸術活動を評価、支援する目的で、1995年の第46回ヴェネチア・ビエンナーレ以降「ベネッセ賞」を授与してまいりました。ベネッセは20年以上にわたり、ベネッセアートサイト直島でのアート活動をはじめとする、現代アートを通じた地域創造など先駆的な活動に取り組んでおり、本賞の提供もその活動の一環です。


【会社概要】

■会社名 株式会社ベネッセホールディングス
■代表者 代表取締役社長 福島 保
■資本金 13,600百万円
■創 業 1955年1月28日
■所在地 〒700-0807 岡山県岡山市北区南方3-7-17
■TEL 086-225-1165(代)
■URL http://www.benesse-hd.co.jp/
■事業内容 持株会社・ベネッセグループ全体の経営方針策定および経営管理等

企業情報

企業名 株式会社ベネッセホールディングス
代表者名 福島保
業種 その他サービス

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