マレーシア研究2報告(マレー人地位問題/2013年総選挙東海岸情勢)

日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会※会員非会員問わず来聴歓迎※ 2013年7月6日(土)13時~18時 立教大学池袋キャンパス5号館1階5126教室 発表1:1930年代のマラヤにおけるマレー人の地位をめぐる論争 発表2:マレー・ハートランドで何が起きたのか:2013年総選挙とトレンガヌ・マレー

日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会※会員非会員問わず来聴歓迎※
2013年7月6日(土) 13時~18時[予定]
立教大学池袋キャンパス5号館1階5126教室にて

発表1:1930年代のマラヤにおけるマレー人の地位をめぐる論争
発表者1:坪井 祐司氏(東洋文庫研究員)
コメント1:東條 哲郎氏(立教大学兼任講師)
現在のマレーシアにおいて、マレー人は行政上特別な地位を認められているが、この起源は20世紀初頭以降のイギリス領マラヤにおけるマレー人の行政的優遇政策に求められる。このマレー人の行政的地位をめぐって、1930年代になると官民あげての論争が展開された。この論争は、植民地政府による行政改革、華人などマラヤ生まれの移民二世からの権利の要求、マレー語ジャーナリズムの隆盛など、さまざまな背景のもとで展開された。このことは、「マレー人性」の歴史的変遷をのなかで一つの画期をなしたと考えられる。本報告では、行政文書とジャウィ(アラビア語表記のマレー語)の定期刊行物を用いてこの論争を検討し、それがマレー民族概念の形成に与えた影響を明らかにすることを試みる。

発表2:マレー・ハートランドで何が起きたのか:2013年総選挙とトレンガヌ・マレー
発表者2:河野 元子氏(政策研究大学院大学 研究助手)
コメント2:左右田 直規氏(東京外国語大学総合国際学研究院准教授)
2013年5月5日、初の政権交代が噂されるほど国内外の関心を惹いたマレーシア総選挙は、与党連合国民戦線BNが議席を堅持する結果となった。しかしながら、獲得票数では野党連合PRがBNを上回り、古い政治と新しい政治の狭間でゆれるマレーシアの現状がみてとれる。本発表では、野党支持拡大の原動力となったマレー半島西海岸の華人・インド人に対して、マレーシアの最大民族であるマレー人が多く住むマレー人州において何が起きたのかを検討する。とくに、マレー人野党PASがマレー人与党UMNOに拮抗するまで獲得議席においても、獲得票数においてもその数を増大させたトレンガヌ州を中心に、「民族の政治」「階層の政治」そして「スルタンの政治」をキーに、現在のマレーシアの政治と社会を説明することを試みたい。

企業情報

企業名 立教大学観光学部舛谷研究室
代表者名 舛谷鋭
業種 教育

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