「母からもらった私の力」エピソード。 1等は「父へのバトンタッチ」

マイパワー株式会社（本社：京都市下京区、代表取締役：西山裕子）は、「母の日」にちなみ「母からもらった力」のエピソードを2013年3月～5月6日まで募集しました。全国から147件の投稿をいただき、ホームページで公開されたものの中から、優秀作品を選びました。1等となったのは、「父へのバトンタッチ」。母を亡くし母の日には複雑な思いを抱いきながら、父が母代りに奮闘していたエピソードで、多くの方の涙や共感を誘いました。

当選者発表ページ
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http://www.mypower.co.jp/information/2013/05/post-15.html


【1等となったエピソード】　母からもらった力：　父へのバトンタッチ　　健夫さん（神奈川）
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http://www.mypower.co.jp/word/cat52/post-61.html

僕には母の日がなかった。
いや、母の日を祝いたかったが、出来なかったと言ったほうが正解かもしれない。

僕の母は、小さい時に亡くなってしまったからだ。
本当は、お母さんがいる友達がうらやましかったし、なんだか悔しくもあった。
とにかく小さい頃の僕は、どうにも説明できない複雑な気持ちが取り巻いていたのだ。

ある日。
高校生だった僕に、祖母がある秘密を教えてくれた。
「あんたのお父さん、会社帰りに料理教室通ってるんだよ」と。
どうやら父は、僕がつらい思いをしないように、他のお母さんがしているように料理をテキパキつくりたかったらしい。
掃除、洗濯などの家事全般は、男二人で分担していたが、父と僕は料理が苦手だった。
母がいたら美味しい料理が食べられたかもしれないと、僕が思っていたことを、父は知っていたのだ。
ふと父が言っていたある言葉を思い出した。

「おまえの母さんに、俺は《母》という役割をバトンタッチされたんだ。
母さんは信頼してお前を任せてくれた。任された以上は全力でお前の母さんにならなきゃ」と。

父は全力で僕の母になろうとしてくれた。

それから１５年以上たった。
僕にとって父は、父であり、今でも全力で母になろうとしている母である。
亡くなった母には「大切な人は、命あるうちに全力で愛せよ」と教えてもらった。
そして母親代わりの父には「全力で愛するとは何か」を見せてもらった。
僕は二人の母に恵まれて心から幸せである。
ありがとう

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そのほか「母からもらった力」のエピソードはこちらから
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http://www.mypower.co.jp/word/cat52/


マイパワーでは、それぞれの人の力となった話を集め、紹介しています。これまでにも「就職活動中で力づけられたエピソード」などのキャンペーンを行い、力となる言葉・写真・本などの情報を提供しています。
自分のパワーを見つけ、伝え、分かちあうことを目指します。

就職活動中に力づけられたエピソード
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http://www.mypower.co.jp/word/cat47/

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