2013年春 トレンドウォッチレポート  夜桜宴会スタイルから、ランチタイムのスマートなお花見スタイルへ 「昼花見」

生活者の意識・実態に関するトレンドを調べるトレンド総研では、お花見シーズンに向けて、(1)生活者のお花見意識調査 (2)飲食店のお花見限定メニュー (3)トレンド評論家のお花見予想 (4)お花見最適グッズ という4つの視点から、2013年のお花見最旬事情をレポートします。

生活者の意識・実態に関するトレンドを調べるトレンド総研(東京都渋谷区)では、お花見シーズンに向けて4つの視点から、2013年のお花見最旬事情をレポートします。

視点(1) お花見調査 今年のお花見は、昼間に近所で楽しむ「昼花見」が人気
視点(2) お花見ランチ お花見スポット別 人気店のお花見限定ランチメニュー
視点(3) トレンド予想 お花見はライト化・カジュアル化が進み、多様化傾向に
視点(4) 注目商品 お花見を10倍楽しむ、最新!お花見グッズ

 日本気象協会(2月27日発表)によると、2013年の桜の開花は「九州・四国・中国地方は平年より早いか平年並み。近畿から北海道にかけては平年並み」と予想されており、開花が最も早いのは平年より早い高知市の3月18日頃で、東京都心と名古屋市は平年並みの3月25日頃、大阪市も平年並みの3月26日頃と予想されています。

 日本人の多くが楽しみにしている春の季節イベントお花見。20代~40代を対象としたお花見調査の結果を見ると、約9割(86.8%)がお花見が好きと答え、8割(81.6%)が今年もお花見をしたいと答えており、今年のお花見も例年通りの盛り上がりが予想されます。しかし、お花見をしたい時間帯を聞くと、夜よりも昼の意向が高く、お花見をする場所も、有名スポットよりも近所の桜ポイントでのお花見を望んでいることがわかりました。夜桜の下で車座になってお酒を酌み交わす宴会スタイルから、ランチタイムに手軽にお花見を楽しむスタイルが志向されているようです。トレンド総研では、この新しいお花見スタイルを「昼花見」と命名します。

 今回のトレンドウォッチレポートは、(1)生活者のお花見意識調査 (2)飲食店のお花見限定メニュー (3)トレンド評論家のお花見予想 (4)お花見最適グッズ という4つの視点から、2013年お花見のトレンドキーワード「昼花見」に関するレポートをまとめました。


■20代~40代の男女500人に聞く、お花見調査
視点(1) お花見調査 今年のお花見は、昼間に近所で楽しむ「昼花見」が人気

<日本人はやっぱりお花見が大好き!86.8%がお花見好き 81.6%がお花見をしたい>
全体の約9割がお花見が「好き」(86.8%)で、81.6%が今年お花見を「したい」と答えています。
 次に、今年のお花見の予定を聞くと、約半数が「おそらくお花見をする」(45.6%)と答え、「必ずする」(12.4%)を加えると、約6割(58.0%)が今年もお花見をする予定です。

<今年のお花見は、お昼にご近所で楽しみたい!お手頃な「昼花見」がブームの予感(?!)>
 今年お花見をすると答えた人に、お花見をしたい時間帯を聞くと「休日の日中」(61.4%)、「平日の日中」(36.9%)の順となり、夜よりも昼のお花見の方が断然人気が高くなっています。日中にお花見をしたいと答えた人にお花見をしたい場所を聞くと、電車や車で出かけるような「有名なお花見スポット」よりも、近所の公園や職場近くなど生活圏内の「近所の桜ポイント」の人気が高くなっています。
 今年のお花見は、お昼に近所でお花見するお手軽な「昼花見」が人気となりそうです。

<8割が「昼花見」に賛成!お酒気分も楽しめて運転や用事に左右されないノンアルコールが◎>
 昼間にご近所で楽しむ「昼花見」について聞くと、83.6%が賛成し、70.8%が昼花見推進派です。昼花見の良いところを自由にあげてもらうと、「少人数で短時間、飲み物はノンアルコールビールでさくっと」(30代男性)、「近所の公園で、ママ友4人で弁当やおやつを持ち寄ってノンアルを飲んで子供が帰る前に帰宅できるから」(40代女性)など手軽さが支持されており、また、昼花見にはノンアルコール飲料を利用するという声が多く寄せられました。昼花見をしたいと答えた人(354人)に、昼花見でノンアルコール飲料を飲みたいかどうか聞くと、約半数(46.6%)がノンアルコール飲料を飲みたいと答えています。
 また、昼花見でノンアルコール飲料がいいと思う理由を聞くと、「お酒気分を楽しめる」(61.1%)、「用事が控えているときも飲める」(41.1%)となり、場所や時間、シーンに左右されないノンアルコール飲料の自在さが支持され、「昼花見」シーンでの飲用が増えていることがわかりました。

<調査概要>
●調査対象:20~40代の男女500人
 (男性 20代 83名、30代 84名、40代 83名 / 女性 20代 83名、30代 84名、40代 83名)
●調査期間:2013年2月16日(土)~17日(日)
●調査方法:インターネット調査


■人気飲食店の、お花見限定ランチメニュー
視点(2) お花見ランチ お花見スポット別 人気店のお花見限定ランチメニュー

 ブームの兆しが感じられるランチタイムの「昼花見」。調査でも人気の高かったノンアルコール飲料をお花見シーズン限定メニューと一緒に提供するお店も増えています。
 都内のお花見スポット周辺のお花見限定メニューをご紹介します。

●目黒川 <平日限定お花見ランチPranzoA/La Luna Rossa(ラ・ルーナ・ロッサ)>
 URL:http://www.lalunarossa.info
●播磨坂 <桜シーズン限定ワンプレートランチ/Tanta Roba(タンタ ローバ)>
 URL:http://www.sanji-international.com/tantaroba/
●新宿御苑 <ボウルズカレーランチ+ノンアルコールビール付/BOWLS cafe(ボウルズカフェ)>
 URL:http://www.bowlscafe.com/
●新宿御苑 <ランチコース珊瑚/礼華(ライカ)>
 URL:http://www.rai-ka.com/


■トレンド評論家・牛窪恵さんの、2013年のお花見スタイル予想
視点(3)トレンド予想 お花見はライト化・カジュアル化が進み、多様化傾向に

 今回の調査では、お昼に近所でお花見を楽しむ「昼花見」が8割以上の人たちに支持されていますが、時代を読むマーケティングのプロはどう見ているのでしょうか。マーケティングライターで世代・トレンド評論家の牛窪恵さんに、今年のお花見について傾向をおうかがいしました。

<多様化するお花見スタイル がっつり宴会の従来型から、ライトでカジュアルなお花見スタイルも>
 お花見というと桜の下で宴会騒ぎ、というのがこれまでの定番でしたが、今年のお花見は宴会騒ぎだけではない、お花見スタイルの多様化が予想できます。
 そのひとつが、つぶやき消費(SNSのつぶやきが消費の動機付けになること)と同様の「つぶやきレジャー」としてのお花見です。つぶやきのネタ作りとしてお花見をしたり、桜の写真を撮ってSNSにアップして、誰かと一緒にいなくてもお花見体験を疑似共有したり。仕事中のランチタイムやデートの待ち時間など、すきま時間の有効活用にもつながります。また、趣味とお花見を兼ねた「ながら型」のお花見スタイルもあるでしょう。ジョギングや自転車でお花見スポットをまわる「お花見ラン」「お花見サイクリング」、ペットの散歩のついでにお花見する「お花見ペット散歩」など、ひとつの行動で2倍3倍と楽しみたい現代人の志向にマッチしています。このように今年のお花見は、従来のお花見より気軽な、ライト化・カジュアル化したお花見スタイルが増えそうです。

<お花見ランチはちょいリッチ イベントごとで気分をアゲたいから、いつものランチもちょっとだけ贅沢に>
 ライト化・カジュアル化したお花見スタイルに合わせて、食べ物や飲み物も変わってくると思います。今回の調査では、3人に1人が「平日の日中」にお花見をしたいと答えていますが、こんなときは、いつもと違う気分のアガるランチを選びたくなるもの。アベノミクス効果で景気の上向きが期待されるものの、実生活は節約志向がまだまだ主流。とはいえ、季節イベントのお花見のときは、高揚感や特別感を味わいたいので、期間限定のお花見ランチを選んだり、お花見スイーツをプラスするなど、ちょっとだけお財布のひももゆるみそうです。特に女性は、主婦もOLも、イベントがらみのちょいリッチを楽しむ傾向が男性よりも強く、プチハッピーな消費が増えそうです。

<ノンアルコール飲料は気分UPツール 乾杯で一体感を醸成。平日のお花見ランチはノンアルで乾杯♪>
 イベントごとの盛り上がりに外せないのが「乾杯」です。平日の日中にお花見を楽しむ場合、さすがに昼間からビールで乾杯はできないけれど、ジュースやお茶では気分がのらない、ということからノンアルコール飲料の乾杯が増えそうです。お花見ランやお花見サイクリングでは、酔えない事情からノンアルコールが選ばれますが、酔わずに気分だけアゲたいときにも、ノンアルコール飲料はぴったりです。特に平日昼間の場合、お花見で乾杯を楽しんだあとでも、支障なく仕事や家事に戻れるノンアルコール飲料が重宝します。また、日本人にとって「乾杯」は、その場にいる人たちの高揚感と一体感をつくる、大事な行為。ノンアルコール飲料は、お酒が飲めない人はもちろん、酔えない事情がある人も、飲めるけど酔いたくない人も、みんなで飲んで一緒にいる人たちの気持ちを高め、一体感をつくる重要なツールとなります。ライト化するお花見シーンはもちろん、日常で気分をアゲたいとき、メリハリをつけたいときにちょうどいいアイテムでしょう。


レポートの詳細はPDFファイルにてご確認頂けます。

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