「システム障害影響度分析ツール」を開発

株式会社ヒルベット・ソリューション（千葉県千葉市中央区、代表取締役社長：小山隆）はこのほど、「システム障害影響度分析ツール」を開発しました。

＜現状の課題＞
現状のITシステムは、部分的な機能を有する複数のアプリケーションがネットワーク経由でデータを共有しながら処理をするタイプが主流ですが、システム上でトラブルが発生した場合、ハードウェアやソフトウェアが複雑に影響しあっているので、どこに原因があるのか、もしくは、どこに影響を及ぼすのかを究明するのが困難なため、結果としてITシステムを使用しているユーザー部門の業務が長時間停止するケースが数多く見受けられます。

＜課題に対する解決策＞
・ITシステムの構築・更新時に、システム障害影響度分析（ITシステムの単体もしくは複数の構成要素を特定の時間機能停止の状態にさせて、それがユーザー業務に及ぼす影響を評価すること）を実施します。
・分析の結果から、ボトルネックになりそうな構成要素に対して予防策を実施します。
・特定した影響範囲をデータベース化して、実際にトラブルが発生した場合に原因を絞り込む際の情報として利用します。

＜ツールの機能＞
・ITシステムを利用するユーザー部門の業務を登録します。
・ITシステムの構成要素（設備、ネットワーク、装置、ソフトウェア、データ等）を登録します。
・ITシステムに対する保守・運用要員やサポート企業を登録します。
・ITシステムの構成要素間の相互依存関係を登録します。
・各ユーザー業務の目標復旧時間を登録します。
・インシデントシナリオ（ITシステムの単体もしくは複数の構成要素が特定の時間機能停止する状態）を登録します。
・インシデントシナリオごとに、構成要素間の依存関係をもとに各構成要素の稼動停止時間とボトルネック度（ユーザー業務の目標復旧時間と稼動停止時間との乖離度）を自動計算します。
・インシデントシナリオごとに、ユーザー業務への影響を表示します。
・インシデントシナリオの原因となりそうな構成要素を表示します。

＜稼動環境＞
・WindowsXP以上
・.NET Framework 2.0