東京モーターショー２０１１出展の超小型電気自動車「P.C.D.」、２４時間耐久レース「ワールド・グリーン・チャレンジ」にチャレンジ

自動車・自動車部品

ソーラーカーチーム　プロミネンス(長野県長野市)は、第４２回東京モーターショー２０１１へ出展の一人乗り超小型電気自動車「P.C.D.」(Prominence Commuting Device)で、ソーラーカーレースとしては国内最長の２４時間耐久レース「ワールド・グリーン・チャレンジ」に参戦します。

電気で動く一人乗りのP.C.D.は、サスティナブルで魅力的な超小型ＥＶの提案です。最高速度は75km/hと都市内の移動に十分な動力性能を備えながら、一般的なホットプレート２時間分の電力で約90kmの市街地走行が可能という極めて高い省エネ性能を実現しています。また、P.C.D.は原付ミニカーとしてナンバーが交付されていますので、実際に公道での走行が可能です。

東日本大震災による原子力災害を契機に、電力を中心とした我が国のエネルギー政策は大幅な修正を余儀なくされています。我々はP.C.D.で実現した高い省エネ性能に着目し、小型・軽量に留意した電気自動車ならば、太陽光発電を電源としてエネルギーを自家調達できる実用的な移動手段が実現できることを、ソーラーカーレースへの参加を通じて広く社会に提示したいと考えています。

一般的なソーラーカーはレース専用として製作されるため、実用的な移動手段になりにくい側面があります。P.C.D.は原付ミニカーとしてナンバーの交付を受けていますが、原付の車両サイズに適合させるため太陽電池は車両に搭載せず、その充電には総出力５６０Ｗの定置型太陽電池パネルを使用することとしてレースに参加します。この太陽電池パネルの規模は、一般住宅用太陽光発電システムの約1/5と小型です。レースは３日間・のべ２４時間の長丁場ですが、競技中の充電電力の全量をこの太陽電池パネルで賄うことで、エネルギー自立型移動手段の可能性を検証します。天候にもよりますがのべ２４時間で約600km走行できると見ています。

このP.C.D.研究プロジェクトは、（財）日立環境財団第１１回環境ＮＰＯ助成および日本ナショナルインスツルメンツ（株）、古河電池株式会社のご支援を得て推進しています。

○ワールド・グリーン・チャレンジ（ＷＧＣ）について

ＷＧＣは、秋田県大潟村の専用コースで開催されるソーラーカーの耐久レースイベントです。今年は第２０回記念大会として開催され、レースのほかにも各種サブイベントが予定されています。P.C.D.はＷＧＣのソーラーカー・ラリーに、グリーンフリートクラスで参戦します。　
　・会期：ソーラーバイシクルレース：７月２８日～２９日
　　　　　ソーラーカーラリー　　　：７月２８日～３１日
　・場所：ソーラースポーツライン（秋田県大潟村）
　・大会URL: http://www2.ogata.or.jp/wgc/wgc.htm

○P.C.D.の詳細はこちらで御紹介しておりますので併せご参照ください。

　　P.C.D.～鉄道より「エコ」な電動超小型モビリティ
　　　　https://sites.google.com/site/prominencepcd/

　　関連動画
　　　　http://www.youtube.com/watch?v=7hUsck3UBsg
http://jp.diginfo.tv/v/12-0036-n-jp.php#.T2m1k23A9v4