＜過去最多235社回答＞【ベトナム昇給率・賞与調査レポート】昨年対比で昇給予算が減少予定の企業は17%に留まる

トピックス

■ベトナム全土より過去最多の235社 の日系企業様ご回答。

■2021年度のベトナム拠点の業績に対してコロナ禍によるマイナスの影響（業績の悪化）を受けている企業は、2020年度の調査結果より約10%増加して全体の70%程度。

■2021年度のベトナム拠点の業績が悪化した企業割合が増加したにも関わらず、昨年対比で一人当たり昇給予算が減少予定の企業は17%程度

■ベトナム人の各職層について、平均昇給率の2021年実績値は5～6%程度。

　また、2022年予測値も2021年実績値と同水準の5～6%程度。

■ベトナム人の各職層について、最大昇給率の2021年実績値は8～11%程度。

 　ハイパフォーマーに対する最大昇給率においても実績値で10%未満の職層あり。

調査結果

2021年度のベトナム拠点の業績が悪化した企業が全体で約10%増加した点については、長期のロックダウン期間があった2021年度が2020年度と比較して非常に厳しいものであったことを示していると考えられます。

■2021年度における一人当たり昇給予算の全体方針

⇒ 昨年対比で一人当たり昇給予算がやや減少予定の企業は16%程度、大きく減少予定の企業は1%程度。

⇒ 昇給を全く実施しない予定の企業は全体の3.8%。

2021年度のベトナム拠点の業績が悪化した企業が増加したにも関わらず、昨年対比で一人当たり昇給予算が減少予定の企業は17%程度に留まっており、2022年以降の規制緩和によるビジネス環境の改善への期待が窺えます。

【表１｜職層毎の昇給率（中央値）の経年推移】