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西会津の私設美術館「古川利意記念美術館 農とくらし」「山」をテーマとした企画展を開催!

農村集落にある築150年の蔵を、芸術家や若手建築家、地域の職人たちの手によってリノベーションした手づくりの美術館古川利意記念美術館「農とくらし」。年間企画展の第二弾が、4月29日よりはじまります。私たちがともに生きてきた「山」をテーマに企画展を開催します。飯豊山の登山口へと続く、奥川流域。古くからこの地域は山とともにあるくらしを築いてきました。「山をのぞむ・山にのぼる・山とくらす」と題して、3つ視点・作品から私たちと山との関係性について見つめる展示となります。

■企画展概要

「山をのぞむ・山にのぼる・山とくらす」


 

会期:2024.4.29 [祝・月] -11.24 [日]

開館日:土・日・祝

開館時間:10:00-17:00

会場:古川利意記念美術館「農とくらし」


 

飯豊連峰と越後山脈の雄大な山々に抱かれる西会津町。飯豊山の登山口へと続く、奥川流域に佇む「農とくらし」では、私たちがともに生きてきた「山」をテーマに企画展を開催します。

山は、季節ごとのゆたかな稔りを私たちに届けてくれるだけでなく、古くから修験の場、信仰の対象として崇められ、ときに城を築いて外敵から身を守る拠点となり、また近年では登山やウィンタースポーツといったレジャーのスポットともなります。

こうした人と山との様々な関わりを「山をのぞむ・山にのぼる・山とくらす」の3つの視点に分け、山を題材とした3作家の作品を展示します。

富士山、浅間山、桜島など多くの山をのぞみ、その美しさとダイナミズムを描いた洋画家、梅原龍三郎。

山岳風景画や、山にのぼる人々を独特の造形と色使いで表現した「山男」シリーズで知られる、山を愛した版画家、畦地梅太郎。

会津の歴史・民俗を晩年に至るまで研究し、山城の発掘調査を行いながら、山とともにある人々のくらしを描き残した古川利意。

作品を通して3者が見出した精神や思想に触れ、山の恵みや美しさ、そして山と私たちの関係性を見つめます。

 

キュレーション:西尾 佳那

企画構成・詩作・コンセプトライティング:野宮 有姫

会場構成:小泉 立

デザイン:福西想人

企画主催:古川利意記念館事業実行委員会

取材協力:奥川地区、黒沢集落の方々

助成:西会津町活力ある地域づくり支援事業


■作家紹介
 

◆梅原龍三郎

(洋画家, 1888年 - 1986年)

豊かな色彩感覚で風景画・静物画などを描き、日本の近代美術をリードした巨匠。ヨーロッパで学んだ油彩画に日本の伝統的な美術を自由奔放に取り入れ、日本画と洋画の境界を越えて「日本の洋画」を完成させたといわれる。

 

◆畦地梅太郎

(山岳版画家, 1902年- 1999年)

「山の版画家」として知られる。全国の山々や「山男」を描いた版画制作、装丁、挿画など幅広く活躍。生あるものすべてに愛の眼差しを注いだ詩情豊かな版画作品は、国内外の多くの人に高く評価され親しまれている。
 

◆古川利意

(作家・郷土史家, 1924-2020)

会津地域の小・中・高等学校の教師を歴任。退職後、会津各地の遺跡の調査、町史編纂事業、文化財の保護などに貢献した。会津の風習を描いた版画、自身のくらしを記した絵日記など、民俗的価値のある作品を多数残している。

 

■関連イベント:
2024年4月29日(月・祝)14:00〜 

◆イベント1:「これからの山のくらし」
語り手:矢部 佳宏(西会津国際芸術村ディレクター)

◆イベント2:「ネパール滞在記」
語り手:小野木 麗子(古川利意記念美術館 オーナー)

会場:茶房 石竹花 (奥川大字飯里字里道 2246 番地)
参加費:500円 (お茶・菓子付き)

※会場にて受付いたします
※現金のみ
 

 

展示の最新情報やイベント情報はインスタグラムにて随時発信してまいります。
インスタグラム:noutokurashi
 

■「古川利意記念美術館 農とくらし」とは

福島県西会津町奥川地区真ヶ沢集落の小野木家の築150年になる蔵を改修し、会津地域で教員・作家・郷土史家として活躍した文化人、古川利意さんの作品を中心に、地域資料から現代アートまで幅広く鑑賞できる、「会津のくらし」をテーマとした小さな美術館です。


◆古川利意さんについて

古川利意さんは1924年(大正13年)、福島県会津坂下町の生まれ。兵役期間などを除いて、その生涯にわたって同地に暮らし、小学校・中学校・高等学校の教師を歴任しました。退職後は、遺跡の調査発掘、町史編纂事業、文化財の保護などに携わり、瑞宝双光章・地域文化功労賞をはじめとする数々の賞を受賞されています。また、その傍ら、講演会や全国紙への投書などのほか、次第になくなりつつある会津地域の風物を絵や文章に記し続け、郷土の記憶を継承するために尽力しました。「絵で描いて残すのは、すでに消えてしまったものでも、思い出して絵で表現することができる。上手下手ではなく資料として残したいという思いが絵を描かせた」と古川さんは語り、半世紀にわたって摺り続けた年中行事を描いた年賀状や、2006年から2012年を中心に日々の暮らしを描いた数百点に及ぶ絵日記など、多くの絵を残しています。貴重な民俗資料としての価値はもちろんのこと、それらの絵の素朴で優しい筆致や色彩、そして微笑ましい場面場面からは、古川さんの温かな人柄と郷土への深い愛情を感じることができます。古川さんは最晩年にいたるまで精力的に活動を続け、2020年に95歳で逝去されました。


 

■古川利意記念美術館 農とくらし 企画展構成メンバー

 

◆西尾 佳那(にしお かな)

1994年 神奈川県生まれ

現代美術作家、アートコーディネーター。

東京造形大学絵画専攻卒業。東京藝術大学美術研究科修了。

女子美術大学アート・デザイン表現学部助教。

地域のくらしや文化のリサーチを通して、民俗学的に価値のある資料や作品をアーカイブするアートプロジェクトや作品制作を行っている。

 

◆小泉 立(こいずみ りゅう)

1993年神奈川県生まれ。東京藝術大学美術学部建築科卒業後、2017年~2023年PRINT AND BUILD、2024年~小泉アトリエ勤務。2022年からは事務所勤務の傍ら週末スタジオを主宰し、建築設計から家具・什器の制作、展覧会の会場構成・インストールなどを手掛ける。

 

◆小野木 麗子(おのぎ れいこ)

美術館計画の発起人。西会津在住。古川利意記念館事業実行委員会 代表。

山登りが趣味で、会津の自然を愛してやまない。10年前に息子さんと、家の近くに「茶房石竹花(なでしこ)」をオープンさせ、土日祝日限定で営んでいます。また、自宅の母屋は農家民泊「かたくり」として集落のくらしを体験できます。小野木さんが会津坂下町の幼稚園職員をしていた頃に古川さんと出会い、園児たちへの紙芝居やワークショップを古川さんにお願いする中で作品を託される関係性になり、その後民俗的価値の高い古川さんの作品を広めるため、奔走しています。
 

■施設情報

古川利意記念美術館「農とくらし」

 

◆開館日 土日祝日 (4月末〜11月末)

※混雑緩和のため来館する際は事前にお電話いただけると幸いです。

※平日にご来館希望の場合はご相談ください。 

※豪雪地域のため冬季は休館いたします。(12月~4月下旬)

電話番号:080 6019 0384(おのぎ)

 

◆開館時間 10:00~17:00 

 

◆駐車場 「茶房 石竹花」の駐車場をご利用ください。

 

古川利意記念美術館「農とくらし」実行委員会

代表 小野木 麗子(おのぎ れいこ)

所在地:〒969-4734福島県耶麻郡西会津町奥川大字飯里字里道2246

MAIL : furukawatoshii.mg@gmail.com

Website: https://ftmg.localinfo.jp/

Instagram: noutokurashi


 


 



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企業情報

企業名 古川利意記念美術館 農とくらし
代表者名 小野木麗子
業種 旅行・観光・地域情報

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