メガソーラー発電施設の寿命を延ばし、発電コスト低減につながる、太陽電池モジュールの電圧誘起劣化を簡便・低コストで抑制する方法を発明
岐阜大学工学部電気電子・情報工学科の大橋史隆助教らは、メガソーラー発電施設で最も普及している結晶シリコン系太陽電池モジュールの発電能力を短期に大幅に劣化させる現象である「電圧誘起劣化(Potential Induced Degradation)」(以下「PID」)を、簡便・低コストで抑制する方法を発明しました。大橋助教らは、太陽電池モジュールに液体ガラスで作製したガラス層を挿入し、セルを包む封止材(EVA)とカバーガラスの間にガラス層を挿入した場合、ガラス層がない場合と比べて、顕著なPID抑制効果を確認しました。また、ガラス層をカバーガラスの表面に挿入した場合でもPID抑制効果を確認しました。本発明は、太陽電池モジュールの生産工程におけるPID抑制加工や、設置済みのメガソーラー発電施設におけるPID抑制対策に繋がると期待されます。
国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学
- !2019年3月8日 15時
- aエネルギー・素材・繊維
- a技術開発成果報告