ジムの継続率は1年で44.0%、2年で26.7% 業界通説「1年で1〜2割」は過小評価だった|ジム経験者196人調査
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ジムに入会した人のうち、何割が、何ヶ月後に残っているのか。この問いに答える公的な統計は日本に存在しません。検索結果には98%から4%未満まで5倍以上ばらついた数字が並び、多くは「いつ時点か」すら書かれていません。しかも数字を出しているのは、ほぼ全員が「ジムを売っている側」です。コーチム編集部は、特定のジムと利害関係を持たない立場から、ジム契約経験者196名に調査を実施し、時点を揃えた継続率を算出しました。結果は1ヶ月99.5%、6ヶ月63.9%、1年44.0%、2年26.7%。業界の通説「1年後に残るのは1〜2割」とは2〜4倍の開きです。また脱落のピークは入会直後ではなく3〜6ヶ月目であること、辞める理由の1位はモチベーション48.1%で、料金は16.5%にとどまることも判明しました。データは出典明記のうえ引用フリーです。
パーソナルジム比較メディア「コーチム」(https://coaching-by-web.com/ )を運営するコーチム編集部は、ジム契約経験者200名を対象にアンケート調査を実施し、有効回答196名分から時点別の継続率を算出しました。調査結果は2026年7月16日より、以下のURLで全文を公開しています。
https://coaching-by-web.com/research/gym-retention-rate-2026/
本調査のデータは、出典明記のうえで引用フリーとしています。
■ 背景:ジムの継続率に、公的なデータが存在しない
「ジムに入会した人のうち、何割が、何ヶ月後に残っているのか」──この問いに答える公的な統計は、日本に存在しません。業界団体も行政も、横断的に測っていないのが現状です。
そのため検索結果には、98%から4%未満まで、5倍以上ばらついた数字が並んでいます。しかもその多くは「いつ時点の継続率か」を明示していません。時点を書かない継続率は、比較も検証もできません。3ヶ月後に98%残るのと、2年後に98%残るのは、まったく別の話です。
さらに、これらの数字を出しているのはほぼ全員が「ジムを売っている側」です。高い数字は「うちは続きます」の販促になり、低い数字は「一般的なジムは続きません(だから当社の指導が必要です)」の販促になる。高い数字も低い数字も、それぞれ別の売り方に奉仕しています。
なお経済産業省の特定サービス産業動態統計調査はフィットネスクラブの会員数を公表していますが、これは「時点の会員数」であって「入会者のうち何割が残ったか」ではありません。会員数が横ばいでも、裏側で入退会が激しく回転していれば継続率は低くなります。会員数の統計は、継続率の代わりになりません。
コーチムは特定のジムと資本関係・専属契約を持ちません。その立場から、時点を定義した継続率を測りました。
■ 調査結果1:継続率は1ヶ月99.5%、6ヶ月63.9%、1年44.0%、2年26.7%
入会からの経過時点ごとの継続率は、以下のとおりです。
・1ヶ月後:99.5%(判定母数196)
・3ヶ月後:85.6%(判定母数194)
・6ヶ月後:63.9%(判定母数191)
・1年後 :44.0%(判定母数184)
・2年後 :26.7%(判定母数165)
入会から1年で56.0%が、2年で73.3%が消えていました。
■ 調査結果2:業界通説「1年で1〜2割」は、実測と2〜4倍の開き
ジム経営者向けメディアなどでは、1年継続率は「1〜2割」とされることが一般的です。しかし本調査の実測値は44.0%で、通説の2倍から4倍にあたりました。
ジムは、言われているほど極端には続きません。
この差が生じた理由は、おそらく「継続」の定義にあります。通説の元になっている数字の多くは、月会費を払い続けているかではなく「週◯回以上通っているか」といった行動頻度で測っているか、あるいは出典をたどれない伝聞です。本調査が測ったのは「契約が続いているか」ではなく「本人が『通っている』と認識しているか」であり、いわゆる幽霊会員は継続に含まれません。それでも44.0%が残っていました。
一方で、1年で56.0%が確実に消えることも同時に事実です。2年後には73.3%が消えます。ジムが常に新規会員を必要とする構造は変わりません。
■ 調査結果3:脱落のピークは「入会直後」ではなく「3〜6ヶ月目」
1ヶ月時点の継続率は99.5%でした。辞めた133人のうち、1ヶ月未満で辞めた人はわずか1人(0.8%)です。
「入会して数回行っただけで幽霊会員になる」という語られ方は、本調査では支持されませんでした。最大の脱落ゾーンは3〜6ヶ月目で、この区間だけで継続率が21.7ポイント低下しています。
3ヶ月から6ヶ月は、ある程度真面目に通ったうえで、結果と労力を天秤にかける時期にあたります。効果が出ていれば続き、出ていなければ辞める。実際、辞めた理由の12.0%が「効果を感じられなかった」を挙げていました。
逆に、6ヶ月を越えた人は定着します。現在も通い続けている63人のうち81.0%が1年以上通っており、2年以上に限っても半数(50.8%)でした。ジムの会員は「6ヶ月以内に辞める人」と「何年も通い続ける人」の二層に分かれ、中間がほとんどいません。
■ 調査結果4:辞める理由の1位はモチベーション48.1%。料金は16.5%で4位
ジムを辞めた133名に理由を尋ねたところ(複数回答)、上位は以下のとおりでした。
・モチベーションが続かなかった:48.1%
・時間がなくなった・忙しくなった:45.9%
・通うのが面倒になった:42.1%
・料金が高くて続けられなかった:16.5%
・目標を達成したので卒業した:12.8%
・効果を感じられなかった:12.0%
・トレーナーや雰囲気が合わなかった:10.5%
上位3つは、いずれも「金を払う気はあるが、体が動かない」という種類の理由です。「料金が高くて続けられなかった」は16.5%で4位にとどまり、1位の3分の1しかありませんでした。
「安いジムを選んだ人が多いから料金が挙がらないだけではないか」という見方もありえますが、クロス集計でも同じ傾向でした。「料金の安さ」で選んだ人のうち、辞めた27人を見ると、料金を理由に挙げたのは8人(29.6%)のみ。残る7割は、価格で選んだのに価格以外の理由で辞めています。
本調査の月額支払額は5,000〜10,000円が最多(93名)で、84.7%が月1万円以下のジムに通っていました。それでも1年で56.0%が消えています。安く入っても、続かない人は続きません。
■ 調査結果5:ジムを選ぶ決め手は立地51.5%、トレーナーの質は1.0%
ジムを選んだ最大の決め手を1つ選んでもらったところ、結果は以下のとおりでした。
・立地・通いやすさ:51.5%
・料金の安さ:19.4%
・施設・設備の充実度:9.2%
・営業時間(24時間営業など):7.7%
・クチコミ・評判:4.6%
・キャンペーン・割引:2.0%
・知人の紹介:1.5%
・トレーナーの質:1.0%
「立地・通いやすさ」が過半数を占めた一方、「トレーナーの質」は1.0%。196人中2人でした。差は51倍です。
これは指導力が無意味だという意味ではありません。入会前の顧客には、指導力が見えていないという意味です。通う前にトレーナーの質を評価する手段はほぼなく、体験1回では判断できず、資格の有無も公開されていないことが多い。「クチコミ・評判」も4.6%にとどまりました。評価できないものは、選択基準になりません。
辞めた理由の側でも、「トレーナーや雰囲気が合わなかった」は10.5%で7位でした。顧客はトレーナーを見ずに入り、トレーナー以外の理由で去っています。
顧客が評価できる変数(立地・価格)は継続を保証せず、継続に効きそうな変数(指導の質)は入会前に評価できない。この情報の非対称が、1年44.0%・2年26.7%という継続率の背景にあります。
■ 引用について
本調査のデータは、出典を明記していただければ、事前連絡なしに自由に引用・転載していただけます。報道・メディア記事・社内資料・プレゼンテーション・研究のいずれでも構いません。数値の改変を伴わない範囲であれば、グラフの再作図も可能です。
出典表記は、本リリースではなく調査記事本体のURLをご指定ください。
出典:コーチム編集部「ジム継続実態調査2026」(n=196)
https://coaching-by-web.com/research/gym-retention-rate-2026/
全データ・算出方法・調査の限界については、調査記事本体に全文を公開しています。取材、データの追加提供、元データについてのご相談も承ります。
■ 調査概要
調査名:ジム継続実態調査2026
調査主体:コーチム編集部
調査対象:ジム(会員制フィットネス施設)を契約した経験がある20歳以上の男女
調査方法:インターネットによる自記式アンケート
調査期間:2026年5月20日〜5月27日
回収数:200名
有効回答数:196名(スクリーニング設問で「契約したことはない」と回答した4名を除外)
回答者の性別:男性128名/女性68名
回答者の年代:20代15名/30代66名/40代68名/50代46名/60代以上1名
【算出方法】
各回答者の継続期間と現在の在籍状況から、時点ごとに「その時点を越えたことが確定した人」と「その時点までに離脱が確定した人」を判定し、前者を両者の合計で除して算出しました。現在も通っており、かつ当該時点に未到達の回答者は判定母数から除外しています(生存時間分析における右側打ち切りの標準的な扱い)。除外数は1年時点で12名、2年時点で31名です。
【本調査の限界】
継続期間は6段階の選択肢で取得しており、月単位の正確な離脱時期は不明です。時点別継続率は選択肢の境界(1・3・6・12・24ヶ月)でのみ算出できます。また回顧的調査であり、会員管理システム上の実データではありません。「継続」は本人の認識に依存するため、契約継続率とは異なります。母数196名は全国のジム利用者を代表するには小さく、業態別・地域別の細分化には耐えません。詳細は調査記事本体に明記しています。
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企業情報
| 企業名 | コーチム |
|---|---|
| 代表者名 | 木村 涼 |
| 業種 | ネットサービス |
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