クレスコワイヤレス株式会社、フィンランドWirepas社の独自Mesh技術Wirepas Meshの紹介及び技術支援を開始

コンピュータ・通信機器

クレスコワイヤレスは、2.4GHz帯及び920MHz帯無線上の独自Mesh技術Wirepas Meshを展開するフィンランドWirepas社と国内におけるソリューション紹介及び技術支援を行うためのパートナーシップ契約を締結、自社製品へのWirepas Meshの導入と合わせ、その知見を活かして、Wirepas Meshソリューションの紹介や技術支援を行うことにより、これまでに実施されているPoCや商用サービスにおけるBluetooth Low Energy製品に関する課題解決を図り、よりよいIoTソリューションの実現に向けた取り組みを開始します。具体的には、誤差数十センチの精度を追及するのではなく、ゾーンニングの概念に基づき、設置やコスト面で導入を容易にできるアセットトラッキングや、ビーコンやBLEセンサーなど電池駆動機器の電池残量管理用システムから展開を開始いたします。

Bluetooth Low Energy(BLE)タグ、ビーコンやゲートウェーなどを含むBluetooth機器の設計開発を手掛けるクレスコワイヤレス株式会社（所在地：東京都大田区山王二丁目5番9号、代表取締役：森山正吾）は、2020年6月1日、信頼性に基づく最適設計が求められるIoT機器市場ニーズに向けて、フィンランドWirepas社とパートナーシップ契約を締結しました。

Wirepas社は、常にエコシステムの構築の重要性を認識し、各業界における主要プレイヤーとの協業を積極的に進めており、日本におけるBluetooth業界のパイオニアの1社であるクレスコワイヤレスもそのパートナーとして、Wirepas社ソリューションの日本国内での展開を、同日より開始いたします。

【背景及び特徴】

クレスコワイヤレスは、その前身時代を含めると20年以上にわたるBluetooth製品の設計開発、量産供給経験を有しており、今後、Wirepas Mesh技術を搭載した自社製品やBLEモジュールの提供、その知見を活かして、Wirepas Mesh技術に興味をお持ちいただける企業に対して、製品紹介や技術支援を提供いたします。

Wirepas社の独自Mesh技術の特徴は、BLE Meshと比較して、低消費電力化が実現できる仕組みを有し、また、1立方メートル内に1000個のBLE機器の密集状態でも通信経路の確保ができる堅牢性を有している点にあります。他の無線規格を使った同様のMesh技術もありますが、ハードウェアコストを考慮すると、BLE上で実現できることが好ましいとクレスコワイヤレスでは考えておりました。

簡単な例としては、電池駆動しているBLEビーコンのON/OFF状態や電池残量管理が、Wirepas Mesh技術により実用的に可能となります。また、照明や非常灯などの電源供給が可能な固定機器でも、電力消費を最小限にMesh技術を導入できることは、配下にぶら下がるWirepas Mesh対応BLE機器と合わせて、実用的なIoTソリューションの実現を可能とします。

Wirepas Meshは、すでに海外では、コンテナなどのアセットトラッキング、ヒトやモノの所在管理、照明制御、状態管理、環境センサー、使用状況モニタリング、スマートメーターなど150社以上で採用、運用されております。

Wirepas社では、位置情報エンジンの提供も行っており、アセットトラッキングの例では、'5-5-5 promise'に基づき、

・距離精度5ｍ

・報告頻度5分間隔

・5年間電池駆動

上記を、1平方メートル当たり年間0.05ユーロ（約7円）で提供しています。