ブランド物の服、高価なジュエリーにハイテク玩具:大いに消費する中南米のエリートたち

中南米における高所得層やビジネスエグゼクティブたちは世界に通用する国際人であるとともに、先進国におけるエリートたちに近い購買力を持ち、世界のマーケットから入手しうる最高の商品とサービスを求めていることが、シノベイトが実施したPAX調査から明らかになりました。

シノベイトPAX調査は、世界中の何百万人もの高所得層消費者やトップマネージメント、ビジネス意思決定者たちを網羅し、アジア、オーストラリア、中近東における高所得層のメディア消費および商品の保有状況や購入志向を継続的に調査しています。そしてこの度、その範囲を中南米に拡大しました。

「中南米における高所得層やビジネスエグゼクティブたちは世界に通用する国際人です」と、シノベイト・ラテンアメリカCEOのイグナチオ・ガルセランは述べています。「彼らはビジネスとプライベート両方の目的で世界を旅しています。また、彼らは先進国におけるエリートたちに近い購買力を持ち、世界のマーケットから入手しうる最高の商品とサービスを求めています」とも、ガルセランはコメントしています。

PAXラテンアメリカでは2007年2月から5月の間にメキシコ、ブラジル、アルゼンチンにおける25歳から65歳までの高所得層4,740名を対象に調査を行いました。「ビジネス意思決定者」には10名以上の従業員を抱える企業のトップマネージメント/部門長またはそれ以上の職位が含まれます。「トップマネージメント」にはCEO、CFO、社長、役員またはそれと同等の職位につくビジネス意思決定者たちが含まれます。

テクノロジーは最高レベル

中南米のエリートたちの間ではコンピューターの普及率は非常に高く、69%がラップトップまたはデスクトップコンピューターを所有しています。この割合はトップマネージメントになるとさらに上がり、82%がコンピューターを所有しています。また、アルゼンチンにおけるエリートの4分の3がデスクトップコンピューターを所有していると答えており、ブラジルやメキシコにおける高所得層の所有率よりも高いことがわかりました。しかし、ラップトップコンピューターの所有率に関しては、メキシコのエリートが上回っており、37%が所有していると答えています。

家電は非常に人気の高い商品分野で、メキシコでの42%を筆頭に、全体でも29%がデジタルビデオカメラを所有していると答えています。薄型テレビやDVDプレーヤー/レコーダーを家庭で所有するエリートの割合は約35%で、トップマネージメントの家庭での薄型テレビの所有率は48%、DVDプレーヤー/レコーダーの所有率は52%とさらに高くなっています。液晶/プラズマテレビは次世代のホットな家電アイテムと見られており、現在、6%の家庭のみで所有されています。中南米におけるエリートの18%が今後1年間に購入したいと考えていることがわかりました。



常にネット接続

中南米の人々は以前に比べ、インターネットの接続状況がかなり向上しています。現在、インターネット接続可能でカメラ付きの携帯電話を所有しているエリートたちの割合は39%となっています。メキシコのエリートたちの間ではこの割合はさらに高く、45%が同様の携帯電話を所有していると答えています。また、全調査対象国におけるトップマネージメント間では66%が所有していると答えています。

現在、中南米の高所得層の10%がパームトップ、もしくはPDAを所有しており、うち男性の同機器所有率は女性の2倍(男性14%に対し、女性6%)となっています。

車は必需品

中南米におけるエリートの4分の3以上が1台もしくは複数の車を所有しています。トップマネージメント間では車の所有率は93%にも上ります。車の所有率は88%のメキシコが一番高く、次いでブラジルが76%、アルゼンチンが60%となっています。また、中南米では男性の車の所有率が79%と、女性の75%をわずかに上回っています。

車を購入したい高所得者層は多く、ブラジルでは33%、アルゼンチンとメキシコでは17%が今後1年間に車の購入を計画しています。

ブランド服が人気

メキシコでは、エリートたちは衣服やアクセサリーにお金をかけており、特にトップマネージメント間では17%が1,000米ドル以上のブランド物の洋服もしくは革製品を所有していると答えています。さらに調査結果から以下のような事実が明らかになっています:

・ 中南米のエリートの18%が200米ドル以上の高級ブランドの洋服を所有しており、トップマネージメント間ではその割合は35%にも上ります。
・ トップマネージメントの21%が200米ドル以上の高級ブランドのアクセサリーもしくは靴を所有していると答えています。また1,000米ドル以上のジュエリーを所有する人の割合は21%となっています。
・ トップマネージメントの14%が1000米ドル以上の高級時計を所有していると答えています。

中南米における消費者向けクレジットビジネスは近年増加傾向にあり、これが消費行動に少なからず影響を与えている可能性があります。クレジットカードの所有率は高所得層では非常に高く、全対象者の59%が本人名義のカードを所有していることがわかりました。ビジネス意思決定者のクレジットカード所有率は73%にも上っています。

乾杯はビールで

全調査対象国において国産ビールは最も人気の高いアルコール飲料であるようです。調査対象者の37%、またブラジルでは42%が過去4週間以内に国産ビールを飲んだと答えています。一方、ワインを飲んだと答えた人は調査対象者の3分の1以下に過ぎませんが、トップマネージメント間ではその割合が高く、45%がワインを飲んだと答えています。

当然ながら、メキシコで最も人気のあるアルコール飲料はテキーラであり、メキシコ人エリートの19%が過去4週間以内にテキーラを飲んだと答えています。しかし、同様に答えた人の割合はアルゼンチンでは2%、ブラジルでは3%に過ぎませんでした。

一方、最も人気のないアルコール飲料はブランデーとコニャックで、これらを最近飲んだと答えた中南米のエリートたちの割合は4%のみとなっています。また、輸入ビールを飲んだと答えた人の割合も低く、全調査対象者の6%のみとなっています。


熱烈なメディアユーザー

「中南米の高所得者やビジネスエリートは国際的であらゆるグローバルメディアを活用し世界を把握している」とシノベイトのグローバル・メディア・リサーチ部門長であるスティーブ・ガートンは述べています。「彼らは常に新しい製品やサービスを求めています。マーケッターにとって、彼らのように新しいもの好きで流行の仕掛け人である洗練された消費者の購買行動に注意を払っていく必要があります。」


意外な事実

★中南米の高所得層のうち、過去1年間に飛行機で旅行をしたと答えた人は12%に過ぎませんでした。一方、トップマネージメントの35%が過去1年間に少なくとも1回は飛行機で旅行をしたと答えています。

★家庭で薄型テレビを所有しているブラジル人エリートの割合は36%ですが、液晶/プラズマテレビの所有率は6%のみとなっています。

★中南米の高所得層のラップトップPCの所有率は男性が女性の約2倍(男性26%に対し女性14%)であることがわかっています。


シノベイトPAXおよびEMSは現在、45ヶ国、6800万名のエリート消費者を網羅しています。シノベイトPAX調査に関する詳細についてはhttp://www.synovate.com/pax/ をご覧ください 。


シノベイトについて

シノベイトは、Aegis Groups plcのマーケティング・リサーチ部門として、競争力のあるマーケティング・営業活動を支援するため、消費者インサイツを発信しています。シノベイトでは、5,500名以上のスタッフが、世界50ヶ国に広がるネットワークを駆使し、顧客に必要なグローバルサポートと総合的なマーケティング・リサーチサービスを提供いたします。詳しい情報は、ホームページをご覧ください。www.synovate.com




本件に関するお問い合わせ
シノベイト株式会社
担当:渡邉 まり 
電話 :03-5408-5225
Eメール: japan@synovate.com
www.synovate.com

《関連URL》
http://www.synovate.com/ja/

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企業名 シノベイト株式会社
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