Innovation Weekend Grand Finale レポート

2015年12月11日、株式会社サンブリッジ グローバルベンチャーズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平石郁生)が運営するグローバル・ピッチイベント、「Innovation Weekend」の今シーズン最終イベントを開催しました。

Innovation Weekend Grand Finale

~世界の起業家による最終決戦!グローバルベンチャー輩出へ~

 

 

2015年12月11日、株式会社サンブリッジ グローバルベンチャーズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平石郁生)が運営するグローバル・ピッチイベント、「Innovation Weekend」の今シーズン最終イベントを開催しました。ニューヨーク、サンフランシスコ、ベルリン、東京、大阪にて開催したInnovation Weekend(東京は提携イベント)の優勝・準優勝スタートアップが東京に集結し、ベンチャーキャピタル、大企業、スタートアップ、メディアなど約200名の方々にご参加いただきました。キーノート、パネルディスカッション、ピッチのいずれも、原則として英語で行い、東京に居ながらにしてグローバルな空間を実現しました。

 

まずは主催者を代表して、当社代表の平石郁生より、「ユニコーン(企業価値が10億ドル以上で非上場のベンチャー企業)」および「BE GLOBAL」をテーマにオープニングスピーチを行いました。中国とインドの各1社ずつを除き、UBER(ウーバー)やAirbnb(エアービーエンビー)等、ユニコーン上位10社の殆どが米国発のスタートアップであること、また、日本にはユニコーンが1社も存在せず、時価総額が最も高い未公開スタートアップはスマートニュースで企業価値は3.42億ドルであること等を説明しました。日本は少子高齢化が進み、中長期的には人口は減少。英語人口約17.5億人、中国語人口約14億人と比較して、日本語を話す人は、ほぼ日本人のみであり、非常に小さなマーケットであることを力説しました。「日本市場にこだわらずグローバルを目指そう。このイベントのテーマ “BE GLOBAL or DIE LOCAL”は、言うは易し、行うは難しですが、他に選択肢はありません!」と呼びかけました。

 

キーノート・スピーチとして、Keith Teare氏(Chat Center 創業者、TechCrunch共同創業者)が、“Inside the valley of the Unicorns(ユニコーンに沸くシリコンバレーの現実)”を語りました。最近、シリコンバレーのベンチャーキャピタル(VC)の評価指標のひとつとして、ユニコーンになるスタートアップを見つけて投資をする「ユニコーン狩り」ができるかが重要であること、ユニコーンが生まれる理由のひとつは、スマートフォンの普及(パソコンでソフトウェアを流通させるのは難しいが、スマートフォンの人気のアプリは、App StoreやGoogle Playを通じて、簡単に世界中で使われる)であるという説明がなされました。そして、スタートアップが成功するには、時代の少し先を行くこと、ほとんどの人がダメと言うが自分が強く良いと思うこと、「絶対、将来、必須のものになる」と確信できるならVCを説得できると、アドバイスをしました。

ニューヨークから来日したSabrina Dridje氏 (Made in NY Media Centerディレクター)は、「多様なチームで働くこと」を語りました。Media Centerは2013年10月にニューヨーク市の助成によりオープンし、施設内に併設されているアートギャラリーやシアター、シェアオフィスなどがニューヨークのグローバルゲートウェイとして機能していることを紹介しました。

 

パネルディスカッションでは「日本のスタートアップがグローバルに活躍するにはどうすればよいか?」をテーマに、平石をコーディネーターとして、前田紘典氏(BEENEXTパートナー)、 Antti Sonninen氏(SLUSH ASIA, CEO)、Tim Romero氏(起業家、Disrupting Japan創業者)と意見交換をしました。「日本の事は他の国の人はわからないので、今のままでもいいのでは?」「本当にグローバルになるということは、グローバルの問題を理解すること。人類の問題を解決すること、アイデアが良いものなら、国を問わず受け入れられるだろう。」という意見も出ました。

そして、5大都市のピッチイベントを勝ち抜いた11社が熱いプレゼンテーションを披露し、聴衆とゲストスピーカーの投票により受賞者が決定しました。

 

優勝: INFARM (ベルリン) https://infarm.de/

都会での自給自足を目指して、ベルリン市内の倉庫を改造し、室内菜園での野菜栽培モデルを開発しています。有機栽培で通常の野菜に比べ、必要栄養素を約40倍以上も含んだ作物が収穫できます。

 

準優勝: Agolo (ニューヨーク) http://www.agolo.com/

自然言語やビッグデータの解析エンジンで、レポート・記事・SNS投稿・ニュース・画像データなどの膨大なデータを分類・整理して編集し、要約したコンテンツを自動で生成します。

 

準優勝:Nomiku (サンフランシスコ) http://www.nomiku.com/

家庭用の真空調理に使う、浸水型温熱サーキュレータを開発しています。真空パックの肉をゆっくり料理することで、これまでとは違った料理方法を可能にします。ちなみに「Nomiku」とは、日本語の「飲み食い」から名付けたそうです。

 

マイクロソフト賞:Liquid (東京) http://liquidinc.jp/

指紋認証による決済サービスを開発しています。事前登録をした指紋で、現金もカードも使わない決済が可能です。ハウステンボスでは、来場客は手ぶらで買い物、レストランや土産物屋の決済ができます。スリランカのホテルでは、チェックインした後の部屋の鍵の代わりに使い、キャッシュレス決済などに導入されています。

 

JAL賞:Quatre(大阪)http://quatre-re.jp/

海外からの訪日観光客に対し、ホテルでサンプリングを配るリアルプロモーションと、越境ECサイト「pukka(普美精品)」を運営しています。創業者の横町享之氏は元美容師で、化粧品コスメサイト「@cosme」やぐるなびでの経験を経て起業しました。

 

EY賞、AWS賞: ミライセルフ https://mitsucari.com/

人口知能を用いた、人材マッチングサービスを運営

 

freee賞: quatre

     ミライセルフ

     Play Until Dark (犬の飼い主のSNSを運営)http://meetmydogapp.com/

     株式会社liquid

     Repro(モバイルアプリマーケティングツールを運営)https://repro.io/

 

交流会では、それぞれの都市からイノベーションを生もうとするスタートアップと、それに期待し支援する人々が、情報交換を行い、これからのコラボレーションの可能性について語り合いました。5大都市で行われたピッチイベントの集大成。各国の成功体験を共有し、世界の潮流を直に感じ取れる貴重な夜でした。



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企業情報

企業名 株式会社サンブリッジグローバルベンチャーズ
代表者名 アレン・マイナー
業種 金融・保険

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