就職解禁前だが、すでに選考に参加している学生が3割 ＜2016年卒ブンナビ学生アンケート(2015年2月[就活解禁直前]実施)の調査結果を発表＞

株式会社文化放送キャリアパートナーズ（本社：東京都港区、社長：竹村勝彦）は、2016年卒業予定の学生を対象とした「2016年卒ブンナビ学生アンケート(2015年2月実施)」の調査結果を発表しました。本調査は就職活動期間に毎月定期的に実施し、職業観、就職活動状況、学生生活などを調査する予定です。
概要は以下の通りです。

【トピックス】
■就職解禁前だが、選考参加学生が3割
指針により、広報解禁3月、選考解禁8月と今年から大きく時期を変えた、2016年卒の就職活動。
広報解禁前の2月下旬までに行った就職活動状況は下記の通り。昨年比は2015年卒の就活解禁直前、2013年11月調査との比較とした。

Q5.すでに行なった（参加した）就職活動に関する行動を全て選んでください（複数選択）
・自己分析　67.3%(+4.4p)
・業界、企業研究　63.0%(+12.2p)
・ＯＢ・ＯＧ訪問　14.6%(+7.2p)
・リクルーターとの接触　9.3%(+1.2p)
・企業へのエントリー　43.4%(+23.8p)
・選考参加　28.4%
・企業から内々定を約束されている　1.6%

調査時期が3ヵ月ずれているため、当然と言えば当然だが、就活解禁1ヶ月前の比較として、企業研究などの就職準備は昨年より大きく進んでいる。
実際の就活も企業へのエントリーが43.4%と倍増、選考参加と内々定をあわせて3割と、就活解禁前といえない数字が並ぶ。従来から倫理憲章前に活動していた外資系に加え、指針に捉われないとする新経団連企業、ITベンチャー系企業の動きが活発だ。

<選考参加中の学生コメント>
「外資系M&Aコンサルタントにて現在は社員番号を付与され、卒業までの1年間はアルバイト給与をもらいながらキャリアを積める契約をした。」(一橋大学大学院・文系・男)
「国内ＩＴ企業、３次選考まで進んでいる。」(中央大学・文系・男)
「IT医療ベンチャー企業 書類選考通過。総合商社 書類選考待ち」(帝京大学・文系・女)
「専門商社、インターンシップ参加ということで3次面接から行った。3次面接が終わると役員面接(最終面接)」(流通経済大学・文系・女)

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■冬のインターンは1day主流、選考への入口に
就職活動時期変更に伴い、実施企業が大幅に増加した冬のインターンシップ。夏のインターンシップ(47.8%)を上回る58.1%の学生が参加している

Q8.冬(10月～2月)のインターンシップ期間、何社のインターンシップに参加しましたか？（択一）
・1社　20.1%
・2社　15.8%
・3社　11.3%
・4社　6.5%
・5社以上　9.4%
・参加していない　36.9%

Q9.冬(10月～2月)のインターンシップに参加された方に質問です。参加したインターンシップの期間はどれくらいでしたか？あてはまるものをすべて選んでください（複数選択）
・1日のみ　80.4%
・～1週間　34.2%
・～2週間　2.2%
・～1ヵ月　0.9%
・1ヵ月以上　1.9%

Q11.インターンシップ参加後、企業から選考に関する案内などありましたか？また、現在どのように参加した企業とつながっていますか？あてはまるものをすべて選んでください(複数選択)
・内定を約束されている　1.2%
・選考が進んでいる　19.5%
・参加者限定の懇親会などに参加した　22.9%
・メールや電話で連絡がある　38.7%
・その他　2.5%
・特に何もない　41.5%

8割の学生が参加した冬のインターシップは1日開催で、参加した6割の学生がインターンシップ後、何らかの働きを受けている状況から、冬のインターシップが採用活動のスタートになっていることがわかる。
「インターンシップに参加した為、特別な選考プロセスが用意されている、とメールで連絡があった。」(早稲田大学・文系・男)
「インターン面接前に「このインターン選考を通過し、インターンをやり遂げたら役員面接までステップ出来る」と言われた。」(早稲田大学・文系・男)
「アルバイト先と一般企業でない場合のインターンシップでは就職しないかと直接お声をいただく場合も。一般企業では、やはり期間が短くなるのを気にしてなるべく早くから学生と接点を持ちたいという姿勢が感じられた。適性検査をしたり、参加表などを書く場合も。」(広島修道大学・文系・女)
「外資系、ベンチャー企業は当たり前のように選考に直結している。日系は名簿集め、囲い込みの意味合いが強かった。」(京都大学大学院・理系・男)

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■大手企業志向強まる。具体的志望企業を持つ学生増える
内定率が上がっていることによる売り手市場感、大手企業の待遇改善報道の影響によるものか、「大手企業しか考えない」「できれば大手企業に就職したい」学生が計10%以上増加。
また、業界企業研究が進んでいる事もあり、「具体的な志望業界や企業がある」学生が6割超。明確な志望企業(大手の)を持って就活に入る学生が増えるといえそうだ。

Q33.あなたは就職先として大手企業にこだわりますか？（択一）
・大手企業しか考えていない　4.3%(+3.7p)
・できれば大手企業に就職したい　48.0%(+7.2p)
・大手企業かは気にしない　42.9%(-7.5p)
・中小企業・ベンチャー企業に就職したい　4.9%(-3.4p)

Q34.現在、具体的な志望業界や企業がありますか？（択一）
・はい　60.6%(+27.4p)
・気になる程度ならある　34.9%(-16.7p)
・いいえ　4.4%(-10.7p)

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■勤務地は内向き志向？
グローバル化が常識となっても、海外志向の学生が増えない状況が続いているが、2016年卒生でも変化はなかった。

Q36.入社後、海外、遠方で働く事に抵抗はありますか？（択一）
・世界中どこでも働ける　[全体]16.8%(+0.7p)　[男子]24.7%(+3.4p)　[女子]13.4%(-0.1p)
・地域によっては海外でも働ける　[全体]32.2%(-3.2p)　[男子]37.0%(-4.4p)　[女子]30.1%(-2.3p)
・海外はＮＧだが、国内ならどこでも働ける　[全体]18.2%(-1.6p)　[男子]18.9%(-2.4p)　[女子]17.9%(-1.3p)
・国内の特定地域でしか働きたくない　[全体]32.7%(+4.1p)　[男子]19.4%(+3.4p)　[女子]38.6%(+3.6p)

Q37.海外勤務についての考えは？（択一）
・積極的に海外勤務を志望する　[全体]18.5%(+3.5p)　[男子]18.9%(-1.2p)　[女子]18.3%(+5.9p)
・積極的にではないが会社命令であれば応じる　[全体]31.0%(-5.9p)　[男子]42.3%(-3.9p)　[女子]26.0%(-6.3p)
・できれば避けたい　[全体]31.7%(+0.0p)　[男子]26.0%(1.1p)　[女子]34.2%(-0.8p)
・絶対イヤ！　[全体]18.9%(+2.4p)　[男子]12.8%(+3.9p)　[女子]21.6%(+1.3p)

男女差が大きい項目だが、「国内の特定地域でしか働きたくない」学生が男女とも増えている。

選択理由を見ると、海外志望は「帰国子女だから。」(大阪大学・文系・男)、「外国語を学んでいるため」(拓殖大学・文系・男)、「海外でインターンした経験があるので活かしたい」(南山大学・文系・女)など経験にともなう自信からくる回答が多い。一方海外消極派は、「自分の語学力や治安など海外での生活に不安があるから」(明治大学・文系・男)、「海外に行ったことがない」(武蔵野美術大学・文系・女)などの声が多い。留学を増やすなどの施策による海外経験者が増えないと今後も大きな変化はなさそうだ。

また、1月に起きた「イスラム国」による日本人殺害事件が海外勤務への考え方に影響を及ぼしたかについても質問。4割強の学生が「影響あり」と回答した。
Q39.イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件は、海外勤務への考え方に影響していますか(択一)
・影響あり　41.2%
・影響なし　36.0%
・どちらともいえない　22.8%

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トピックスで触れた設問以外にも、今回2月調査では全42問を学生に質問しています。
調査結果をご覧になりたい方は、弊社ホームページより資料請求ください。
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【2016年卒ブンナビ学生アンケート(2015年2月実施)調査概要】
調査対象：2016年春就職希望の「ブンナビ！」会員大学生・大学院生
調査期間：2015/2/16～2/23
調査方法：Webアンケート
有効回答数：742件